43歳貯金25万円。このままでは子ども2人の教育費が貯められるか心配

8月12日(月)22時20分 All About

毎月貯金ができず、このままでは教育費が貯められないのではないかと心配する43歳のパートの女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

写真を拡大

子どもたちが小学校に入れば少しは貯められるとは思っているのですが……

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、毎月貯金ができず、このままでは教育費が貯められないのではないかと心配する43歳のパートの女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

相談者

柚子さん(仮名)
女性/パート・アルバイト/43歳
関東/持ち家(一戸建て)

家族構成

夫(会社員・31歳)、子ども2人(6歳・4歳)

相談内容  

子どもたちの教育費が貯められるか心配。毎月貯金ができず、このままでは教育費が貯められないのではないかと心配です。

子どもたちが小学校に入れば少しは貯められると思っているのですが、家庭の貯金もないため、どのくらいの割合で貯めるのがいいのか悩んでいます。

家計収支データ

相談者「柚子」さんの家計収支データ

家計収支データ補足

(1)住宅コスト7万6000円について
住宅ローンは6万1500円。残りは固定資産税の支払い(月割り)。

借り入れ時:2016年
物件価格:1980万円
頭金:0円  
ローン残高:1850万円
借り入れ期間:35年
金利:固定 1.44%
毎月の返済額:6万1500円(諸経費ローン分も含む)
ボーナスの返済額: 0円

固定資産税:年額12万8000円

(2)収入と支出の差額について
現在は車検用に毎月1万円を別途貯めている。私の給料が前後しやすく、7万円の時もある。残りは子どもたちの衣服費、レジャーなどに使ってしまいなくなってしまう。児童手当はようやく次回から貯められそうな感じ。

(3)ボーナス40万円の使い道について
ボーナスは年40万円ほど。帰省費用7万円、家電購入10万円、主人小遣い4万円、特別費用のためにプール、残りは貯金。

(4)支出の内訳
車両費: 1万2000円
ガソリン2000円、 ローン1万円
※車のローンは残高34万円銀行で借り換えて金利2.4%、残高34万円。毎月1万円の返済なので、残り34カ月

教育費:7万3000円
私立幼稚園2人分

雑費:1万円
日用品費5000円、残りは医療費などの予備費

(5)加入している保険
[夫]
・定期死亡保険=月額保険料:2866円
・就業不能保険=月額保険料:2292円
・医療保険=保険料:2143円
・がん保険=保険料:880円

(6)子どもの進路についての希望
高校まで公立、 大学や専門学校の費用は負担してあげたい。

(7)貯金が減ってしまった理由
主人の転職、引越し費用、住宅の購入。

(8)児童手当の使い道について
今までの手当は上記の費用や、家電購入(ひとり暮らし用の家電だったため)などでなくなりました。次回から貯められる予定。

FP深野康彦の3つのアドバイス

アドバイス1:今は貯められない時期で仕方ないが、来年からは先取りでしっかり貯蓄を
アドバイス2:順調に行けば、第1子が大学卒業時に1000万円残り、そこからラストスパート
アドバイス3:ご主人の保険見直しは貯蓄次第。本人は医療保険に加入を

アドバイス1:今は貯められない時期で仕方ないが、来年からは先取りでしっかり貯蓄を

収支上は、年間で60万円は貯められる計算ですが、いろいろな出費が重なり、今は貯められなくても仕方ないかもしれませんね。でも、せめて児童手当は、きちんと貯蓄に回して、教育費以外の用途で使ってほしくないと思います。

今は仕方ないと言いましたが、来年からは、気持ちを立て直して、しっかり貯蓄するようにしましょう。

まず、児童手当は確実に貯蓄するとして、来年、第1子の方が小学校に上がれば、幼稚園代の半分は貯蓄できます。ボーナスも半分は確実に貯蓄に回しましょう。これで年間約87万円。教育費などで多少の取り崩しがあったとしても、10年後には約700万円は貯蓄できているはずです。

下のお子さんが小学校に上がれば、さらに幼稚園代は貯蓄に回せます。その分を組み込むと、12年後には965万円になっています。その間、中学校でかかる費用は2人で300万円と見込んでも、665万円は残っています。

高校にかかる費用は、やはり2人で300万円ほどですが、今かかっている幼稚園代の7万3000円は、貯蓄に回し続けているはずで、さらにボーナスを加えれば、年間100万円貯められる力があります。ですから、高校にかかる費用は、665万円から取り崩すことなく、十分、高校の費用は捻出できることになります。

その後の大学についても同じで、年間100万円の貯蓄ペースを維持できれば、お子さん2人とも大学に進学させることができます。

とにかく、児童手当と幼稚園代は、必ず貯蓄するという強い意思を持つようにしてください。

そのためには、残ったら貯蓄ではなく、あらかじめ先取りして、別の口座などに分けて貯蓄するようにしましょう。

お子さんが小学校に上がったら、柚子さんご自身の収入を増やす道も検討してみてください。できれば、厚生年金に加入できる勤務先が望ましいです。

アドバイス2:順調に行けば、第1子が大学卒業時に1000万円残り、そこからラストスパート

年間100万円の貯蓄が順調に行けば、第1子の方が大学を卒業する16年後には、1000万円貯められている計算です。途中、車の買い換えなどで出費があるかもしれませんが、十分カバーできます。

16年後は、柚子さんは59歳。ご主人は47歳。第2子が大学卒業までの残り2年は、柚子さんも仕事を続けることです。

そしてご主人は、まだ若い。まだまだ十分働いてもらわないといけませんね。ここらからがお二人の老後資金の貯めどきになります。年100万円×13年(ご主人60歳)で1300万円上乗せでき、都合2300万円は残すことができるでしょう。

将来の遠い話になり、実感がわかないかもしれませんが、アドバイス1で書いた先取り貯蓄をすること、ご主人も今31歳と若いので、今後、昇給が見込めるでしょうから、その分もいくらかは貯蓄に回せます。今の段階で、やはり強い気持ちを持って、貯蓄を続けていければ、必ず、将来につながります。頑張ってください。

アドバイス3:ご主人の保険見直しは貯蓄次第。本人は医療保険に加入を

今のところ、毎月の家計で、それほど大きな問題はありません。ただし、保険に関しては、少し気になります。ご主人が入られている、就業不能保険ですが、保険適用の条件がかなり厳しいので、解約してもいいのかな、と思います。ただ、今は貯蓄が少ないので、ある程度、貯蓄ができたら解約を検討してみてください。

ご主人に関しては、住宅ローンで団体信用生命保険に加入されているはずなので、万一のときの保障としては、現在の定期保険だけで十分でしょう。

一方、柚子さんが無保険状態なのは心配です。割安な掛け捨てで構いませんので、医療保険だけ加入してはいかがでしょうか。お子さんがまだ小さいこともあり、もし柚子さんが入院するような事態になった場合、ご主人ひとりで、家事すべてをまかなうのは難しいでしょう。少しでも金銭的な負担が減るように、医療保険で備えておいてください。

相談者「柚子」さんから寄せられた感想

深野先生のアドバイスがいつも気になっていたので、先生にアドバイスいただけて嬉しいです。今の現状は厳しいですが、特別使いすぎている所はなさそうで少し安心しました。

ですが、貯蓄に関しては先生の言う通り強い意思をもって取り組まなければいけないと思いました。ボーナスから最低半分の貯蓄、そこから始めたいと思います。数字として明確に目標が決まりほっとしています。ありがとうございました。

教えてくれたのは……深野 康彦さん

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文:伊藤加奈子
(文:あるじゃん 編集部)

All About

「貯金」をもっと詳しく

「貯金」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ