症状がない!? 卵巣がんってどんな病気?

8月13日(日)17時45分 All About

日本では、年間約6000人がなるといわれている卵巣がん。卵巣の病気はなかなか有効な検診法がなく、進行するまでわかりにくいのが特徴です

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日本では、年間約6000人の人が卵巣がんになるといわれていますが、卵巣の病気はなかなか有効な検診法がなく、進行するまでわかりにくいのが特徴。ここでは、女性に知っておいてほしい病気、卵巣がんについてお伝えします。

卵巣がんとは、どんな病気?

卵巣は親指の先ぐらいの大きさの臓器で、右と左の両方に1個ずつあります。そしてなんと、実は卵巣は体のなかでもっとも腫瘍ができやすい臓器といわれています。考えてみれば、生命のもとになる卵子があって、毎月細胞分裂してるところですから、当然といえば当然の気もしますよね。

そんなわけで卵巣にはさまざまな腫瘍ができますが、その中には大きく分けて、良性のことが多い「卵巣のう腫」と、悪性のことが多い「充実性腫瘍」があります。卵巣の腫瘍のうち約9割が「卵巣のう腫」で残りの1割が充実性腫瘍なのです。

充実性腫瘍の8割が悪性といわれ、そしてその代表例が「卵巣がん」です。イメージとしては固いしこりのような感じです。卵巣は別名「沈黙の臓器」。自覚症状がほとんどないのに病気が進行してゆくのが特徴で、なかなか有効な検診方法がなく、早期発見が難しいといわれています。怖いですよね。

卵巣がんになりやすい人の傾向…年代は問わないのが特徴的

卵巣がんは40代〜60代の女性に最も多く見られますが、思春期から高齢の女性までなる可能性があります。年々増加しており、排卵の回数が多いほど(妊娠・出産の経験がない、少ない女性ほど)発生率が高いという説もあります。

普通、がんといえばかなり年齢がいってから発病するので、そういった意味ではかなり特徴的ながんということになります。

実は卵巣がんのリスクははっきりしていません。ただ、遺伝が関係しているといわれているので、家族で卵巣がんの人がいる方は要注意になります。

・年代は40〜60歳が多いがあらゆる年齢に発生
・家族に卵巣がんの人がいる

卵巣がんの症状は? 最初はほとんどが無症状

腫瘍が小さいうちはほとんどが無症状。腫瘍が大きくなって、こぶしより大きくなると、固いしこりが下腹部にできたり、腰痛、下腹部痛、生理不順、また、場合によっては、腹水といって、おなかに水がたまったりします。

卵巣がんの検査法・早期発見法…有効な検診方法は研究中

本当なら、ここで「こんな方法があります!」とお知らせしたいところなのですが、早期発見に有効なはっきりした検診方法がまだないのです……いろいろ試みられてはいるようですが、なかなか難しいようです。

下腹部にしこりを感じたり、便秘でもないのにお腹がいつもはってくる気がしたら婦人科を受診していただくのはもちろんですが、家族歴があるなど、明らかにリスクが高い人は、子宮がん検診の際にエコー(超音波検査)で卵巣も見てもらうのも一つの方法でしょう(自費になりますが)。

卵巣がんの治療は手術・化学療法

基本的には手術と化学療法が中心になります。手術で腫瘍を取ることにより、卵巣がんのなかでもどんな種類のがんなのかとか、どこまで広がっているのかがわかります。卵巣、卵管だけをとるのか、リンパ節や他の臓器を広く取るのかはその時々によって違います。

また、手術の後は全身に広がっていると考えられるがん細胞に対抗するために化学療法が行われます。卵巣がんは比較的、化学療法が効果的であるといわれています。放射線療法といって、放射線を体の内や外から照射する方法もあります。

ただし、卵巣がんの治療は病気の時期や年齢、どんな種類かによっても違います。そこで、2004年に卵巣がんの標準的な治療指針が日本婦人科腫瘍学会から発表されています。でも、標準的な治療のみだけでは難しい場合もあり、色々な方法が検討されているところです。
(文:山田 恵子)

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