20世紀の歴史を知る

8月13日(日)12時0分 ビーカイブ

「歴史に学ぶ」という言い方があります。歴史は繰り返すという言葉も常套句でしょう。歴史の勉強というと大学入試の日本史のような退屈な暗記作業を思い浮かべるかもしれません。しかしながら、歴史の内実はきわめてダイナミックなものです。ましてや、私たちの現在に直接繋がっている20世紀史ならなおさらでしょう。





何を教えてくれるのか


ティモシー・スナイダー著、池田年穂訳による『暴政:20世紀の歴史に学ぶ20のレッスン』(慶應義塾大学出版会)は、コンパクトな書籍の中に、さまざまな失敗を繰り返してきた20世紀の教訓が記されています。本書の立ち位置は、トランプ政権誕生をはじめとする歴史の暴走にするどい批判を加えるものではありません。しかし、ただ暴政に対し服従すれば良いというわけでもありません。本書は冷静な議論に立ち返り、自分を見つめ直すための教訓が記されているのみです。あとは自分で考えること、これがなによりも大切なのです。


何が説かれているのか


本書で示されている20の教訓は「1.忖度による服従はするな」よりはじまります。忖度、タイムリーな言葉ですが「空気を読むな」というものでしょう。とはいっても「2.組織や制度を守れ」と続くので、急進的な変革を促すものではありません。その点において本書の立ち位置は信用に値するといえるでしょう。

ビーカイブ

この記事が気に入ったらいいね!しよう

BIGLOBE
トップへ