「タクシーを降りようとしたら『今、お時間ありますか?』。年配の運転手は見ず知らずの私に...」(広島県・40代男性)
2023年8月13日(日)11時0分 Jタウンネット
シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Nさん(広島県・40代男性)
10年ほど前、うつ病を患ってしまったNさんは、毎日もがき苦しんでいた。
ある日、個人タクシーに乗り、運転手に辛い胸中を話すと...。
<Nさんの体験談>
10年ほど前の話で、うつ病を発症し、毎日もがき苦しむ中でいつも死を意識していた状況の時です。
夕方、個人タクシーに一人で乗車し、目的地に着き料金を払う際、何気ないやり取りでタクシーの運転手さんに「実はうつ病で苦しんでいると」話しました。
運転手「少し話を聞いてください」
すると60歳は過ぎている年配の男性運転手さんが、
「お客さん今、お時間ありますか?よろしければ少し聞いてください。話させてください。私は宗教家等ではありませんがね」
と話を始めました。
「山を思い起こしてください。そこには高く大きな木がありますね。そして低い木もあるでしょ、花も草も、枯れている木も、落葉もたくさんあるでしょ。全てがあって山なんです。無駄なものは何一つありません。何一つ無駄なものはなくて、全てが必要なんです。分かりますか?お伝えしたいことが。あなたは死んではいけませんよ!!死んではいけませんよ」
運転手さんは少なくとも10分ほどかけて、このような内容の話をしてくれました。
先程、初めて会った見ず知らずの私を、「いいですか!死んではいけませんよ!!」と諭してくださったのです。
個人タクシーの年配のドライバー様、優しくしてくださったことは一生忘れません。
私は頑張れてます。ありがとうございます。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko[a]j-town.net、[a]を@に変更)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)
関連記事(外部サイト)
- 「新卒で入った会社が合わなくて、体調を崩していた私。階段でうずくまってたら、見知らぬ会社員男性が...」(愛知県・20代女性)
- 「全校集会で表彰された私に、生徒指導の先生が『俺は絶対に祝福しねーからな』。悔しくて教室で泣いてたら...」(埼玉県・年齢不明女性)
- 「後ろにピッタリついてきて、私にクラクションを鳴らす10トントラック。信号待ちでは横に並ばれ、窓を開けた運転手が...」(神奈川県・50代女性)
- 「吹奏楽がやりたくて、知り合いのいない中学に入学した私。イジメのせいで不登校になり、久々に教室に行くと...」(東京都・30代女性)
- 店員さんが聞き返しても「ホット」だけ カフェで見た「おじさんの注文方法」に物議