東京五輪ボランティア シニア活用案は非現実的?

8月13日(月)8時58分 STANDBY


東京オリンピック・パラリンピックに関わるボランティアの募集内容が話題になっている。

ボランティアは、組織委員会が募集し、大会の運営を支える「大会ボランティア」と、競技会場を有する自治体が募集し、旅行者の観光・交通案内や競技会場の最寄駅周辺で案内を行う「都市ボランティア」がある。「大会ボランティア」は8万人募集。「都市ボランティア」は、都では3万人募集という規模だ。

いずれも2002年4月1日以前生まれで、活動期間中において、日本国籍または日本に滞在する在留資格を有していればOKだが、波紋を広げているのは、その“ブラック”なにおいだ。

というのも、例えば大会ボランティアでは、大会期間中および大会期間前後において、10日間以上の活動が基本。活動時間は休憩・待機時間込みで1日8時間程度(食事時間別)となる。そもそもの語学力や競技に関する知識取得などは個人に委ねられているうえ、2019年10月からは共通研修、2020年4月からは役割別・リーダーシップ研修、同年6月からは会場別研修に参加しなくてはならない。交通費については、「活動期間中における滞在先から会場までの交通費相当として一定程度」を支給するが、オリエンテーション、研修および活動期間中における滞在先までの交通費および宿泊は、自己負担・自己手配となる。

なかなかのハードな条件で、批判も多くあがっていたところに、7月下旬、文部科学省とスポーツ庁が全国の大学と高等専門学校に対し、学生のボランティア参加を促すべく、大会期間中の授業や試験日程を考慮するよう求めるような通知を出したことが報じられると、炎上は止まらない。

さらに、猛暑で東京オリンピック・パラリンピックの開催そのものも心配されているなか、Twitterでは、皮肉タップリに「シルバー世代」にやってもらったらいいのではないかという案が投下された。この案では、日頃若者に対してダメ出しをする層への“お返し”と言わんばかりに、無償で懸命に働くお手本をみせてほしいとリクエスト。

昨今取りざたされている、“中高年の唱える「クーラーは甘え」論”を背景に、シルバー世代はクーラーだって使わずに過ごしてきたというし…といった趣旨の切れ味鋭い一連のツイートは6万以上のリツイート、「いいね」に至っては12万を超えるなど、注目を集めた。

ネタをちりばめながらユーモラスに訴えたこの投稿に対し、正面から異論や反論を唱える人もいるが、共感する声も多い。

実は以前よりシルバー世代の活用を提言する声は出ている。お金も時間もない学生頼みより、少なくとも時間があり、社会経験も豊富なシニアを登用すべきだという論だ。熱中症など体調面に考慮は必要だろうが、皮肉ではなく、やりようによってはシルバー世代が力を発揮できる機会…? と、考える人は少なくないようだ。

(花賀 太)

■関連リンク
東京2020大会ボランティア特設サイト
https://tokyo2020.org/jp/special/volunteer/

ボランティア|東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
https://tokyo2020.org/jp/get-involved/volunteer/

東京2020大会都市ボランティア募集要項を策定|東京都
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/06/12/04.html

STANDBY

「ボランティア」をもっと詳しく

「ボランティア」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ