屋外レジャーの天敵「虫アレルギー」・どんな症状が出るの? その傾向と対策を医師が伝授!

2023年8月13日(日)17時0分 TREND NEWS CASTER

暑い夏には、花火大会や山遊びなど、屋外レジャーがつきもの。


しかし、激しい症状が現れることがある「虫アレルギー」には要注意だ。


今回は、虫アレルギーとはどのようなものか、そしてその予防法について解説する。


「かゆい」はアレルギー反応


虫に刺された場合、痛みとかゆみを感じる。


痛みは、虫の針が侵入してくることと、針から注入される成分が原因。



その一方でかゆみは、虫の唾液や、注入される成分に対するアレルギー反応だ。


2種類のアレルギー反応


実はアレルギー反応は、2種類ある。


1つ目は、虫に刺されてからすぐにかゆみが出たり、赤く腫れるタイプ。


2つ目は、刺された直後は何も症状は起きない。


しかし翌日頃から、かゆみや赤み、腫れが出てくるのだ。



この2種類のアレルギー反応は、年齢によって発症しやすさが異なる。


幼い頃は、遅いタイプのアレルギー反応が多い。


そして大人になるにつれて、すぐ反応するタイプに変わっていく。


強烈なアレルギー症状


虫の成分に対してアレルギーがあると、場合によっては命に関わることもある。


アレルギー反応が強く出すぎると、かゆみや赤みだけではすまない。


全身に蕁麻疹が現れ、息がしにくくなり、血圧が下がって意識が消失することさえあるのだ。


この状態は医療用語で、アナフィラキシーショックと呼ばれ、速やかに治療を開始しないと命が危ない状態。



虫に刺された後、すぐにアナフィラキシーショックになる方もいる。


その一方で、翌日などしばらく時間が経過してから、致命的な症状が出ることもあるのだ。


いずれの場合でも、少しでも呼吸苦やふらつきなどがある際は、速やかに病院を受診して欲しい。


肌の露出を少なく


強いアレルギー症状に気づくことは大切。


しかし、そもそも虫に刺されないように注意することも重要だ。


そのためには、肌の露出が少ない衣類を着て虫除けスプレーも使うようにしよう。



そして、首にタオルを巻く、帽子やサングラスを身につけるなども有効な手段。


やや暑いかもしれないが、身を守るために必要な対策だ。


部屋の中では、ダニやノミに噛まれないように、こまめに掃除やゴミ捨てをするのもおすすめ。


十分に対策した上で、楽しい夏を過ごして欲しい。


執筆者:あやたい


医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。


日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。

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