広島で継承される被爆証言 「子どもたち自らが発信する立場になって」

8月14日(月)7時22分 Jタウンネット

原爆ドーム(Oilstreetさん撮影、Wikimedia Commonsより)

写真を拡大

[Jステーション−広島ホームテレビ]2017年7月31日放送の広島HOMEテレビ「Jステーション」で、被爆証言の継承の取り組みが紹介されました。


段原公民館でおこなわれた平和学習。およそ30人の児童らを前に、体験談を語るのは11歳のときに広島市南区の段原で被爆した玉井美佐子さん。



聞き手は中学生 被爆体験をインタビュー


15年前から地元住民が聞き手となり、インタビュー形式で行われていましたが、今年は初めて段原中学校の生徒らが、聞き手になりました。聞き手の山本眞也さんは、「ちゃんとできるか心配」と不安を隠しきれない様子でした。


6月末、生徒と玉井さんは、初めて顔を合わせました。生徒らは、被爆者の話を聞くのも、ほとんど初めてです。


生徒からの「原爆が落とされたとき、どんな音がしましたか」という質問に玉井さんは、「ぴかっと光ってすぐ音も何もない、真っ暗になった」と答えました。


山本さんは、「原爆が落ちたときに音が鳴らなかったというのは初めて知りました」といっていました。緊張気味の生徒たち。平和学習の聞き手に中学生を選んだのは、被爆体験を次世代に継承するためです。


平和学習を主催した藤原みどりさんは、「だんだん被爆者の方に直接話を聞くのが難しくなってきました。子どもたち自らが発信する立場になって活動をして欲しい」といわれていました。


打ち合わせを重ね、迎えた本番当日。「原爆が投下された日のことをお聞かせください」と聞き手の山本さん。


「比治山より向こうは火の海だった。全部火事だった」と玉井さん。大役を成し遂げ、山本さんは、「これから小学生など小さい子どもたちに伝えていきたい」と意欲を見せました。


玉井さんは、「今からの中学生が、戦争も核兵器もない世界で育って、立派になってもらいたい」といわれていました。


被爆者の平均年齢は、81.41歳。被爆証言の継承が、年々課題となる中、公民館では、今後も中学生に聞き手として活躍して欲しいとしています。この活動を通して、広島にとっての8月6日の意味をそれぞれに受け止めていって欲しいですね。(ライター・石田こよみ)

Jタウンネット

この記事が気に入ったらいいね!しよう

広島をもっと詳しく

BIGLOBE
トップへ