初心者向けはどっち?「つみたてNISA」対「NISA」

8月16日(金)12時20分 All About

「つみたてNISAとNISAは、どちらが初心者向けなのか?」について、解説します。

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YouTubeで生放送をした時、「つみたてNISAとNISA、どっちを選んだほうがよいのでしょうか?」というご質問をいただきました。動画ではその場で回答しましたが、動画を見ていない方でも気になっている方が多いと思うので、今回は「つみたてNISAとNISAは、どちらが初心者向けなのか?」について回答します。

つみたてNISAとNISAの違いは?

NISAは「Nippon Individual Savings Account」の略で、日本語では「日本版:個人向け貯蓄口座」という名称です。難しいことはさておき、ざっくり「貯蓄にお得な節税制度!」と覚えておきましょう。

NISAでは、年120万円の、5年間有効な非課税枠を使って資産を運用できます。通常、株式投資などで得られた売買差益は、約20%の課税がなされます。たとえば10万円の利益が出たら、2万円は税金で取られる計算です。

しかし、NISAを使うとこの課税がなくなります。10万円の利益を出したら、そのまま10万円を受け取ることができます。2万円の税金を取られることはありません(=2万円を得する!)。

一方、つみたてNISAは2018年から始まった新しい制度です。つみたてNISAもNISAと同じように、非課税枠を受け取ることができます。NISAと違うのは枠の大きさと非課税期間です。

具体的な違いとしては、つみたてNISAでは、年40万円の、20年間有効な非課税枠を使って資産を運用できます。また、その他の大きな違いとしては、NISAではほぼ自由に投資先を選べるのに対して、つみたてNISAでは選べる投資商品が限られていて、投資信託とETFしか選べないという点が挙げられます。

つみたてNISAとNISAの違いをまとめると、以下の3つに集約できます。

違いその1:非課税枠の大きさ

NISAの場合……年あたり120万円まで
つみたてNISAの場合……年あたり40万円まで
(NISAのほうが非課税枠が大きい!)

違いその2:非課税期間の長さ

NISAの場合……最長5年間
つみたてNISAの場合……最長20年間

違いその3:選べる投資商品

NISAの場合……株や投資信託(ETF)をほぼ自由に選べる
つみたてNISAの場合……認められた投資信託(ETF)のみ

ズバリ:どちらが初心者向け?

つみたてNISAとNISAの違いがわかったところで、本題へ移りましょう。つみたてNISAとNISA、初心者向けなのはどちらなのでしょうか?

ズバリ答えを言うと、「初心者は『つみたてNISA』を選んでおいたほうが無難!」だと思います。理由は2つあります。

1つ目の理由は、「少額からの運用に向いている」という点です。

つみたてNISAの非課税枠は、年間40万円までです。NISAの120万円の枠を使い切るのは大変なうえ、いきなり120万円を投資に回すのは怖いでしょう。非課税枠を使いきれないNISAよりも、非課税枠を使い切れそうな「つみたてNISA」を選んだほうが効率が良いです。だから、初めのうちは少額から始めるのが無難です。

2つ目の理由は、「地雷が少ない」という点です。

投資先をほぼ自由に選べるNISAと違って、つみたてNISAでは選べる投資先が限られています。しかも、つみたてNISAでは「ハズレくじ」となりそうな危険なものは、多くが対象外です。だから、つみたてNISAのほうが初心者が失敗しにくい仕組みができているのです(とはいえ、「地雷が1つもない」訳ではありませんが)。

以上2つの点を投資することで、上手に節税をしながらお金を増やすことができると期待できます。最近の論文を参考につみたてNISAの節税効果を検証してみたところ、「3万3000円の積み立てにあたり、約1万円の節税効果が得られる?」なんて試算結果も得られています。

これだけ節税効果が大きいのですから、使わないともったいないと思いますよ。

まとめ:初心者向けなのは「つみたてNISA」

ということで、「つみたてNISAとNISA、どちらのほうが初心者向けか?」という質問の答えは、「つみたてNISA」でした。

とはいえ、「しまった! NISAのほうを申し込んでしまったよ!」という方もいるかもしれません。そんな方は、来年からはつみたてNISAに切り替えるとして、今年分を上手に使えるように、勉強をしてみてはいかがでしょうか。

●参考文献:初心者向けはどっち?「つみたてNISA」対「NISA」(https://allabout.co.jp/gm/gc/478418/)記事下段に記載
(文:中原 良太(マネーガイド))

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