現役トレーナーが教える筋肉メシ! 絶対成功する「コンビニダイエット」とは?

2019年8月16日(金)10時50分 食楽web


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美味しいものが食べたい。でも体型のことも気になる…。そんな人のために、トレーナーの宮本健太郎先生がレクチャーする「筋肉メシ」。今回のテーマは「コンビニダイエット」です。

 これまで多くの人のダイエット指導をしてきて感じるのは、いついつまでに何kg痩せるなど具体的な目標があるダイエッターよりも、「なんとなく痩せたい」という曖昧な人のほうがはるかに多いということです。

 はっきり言って、「なんとなく」の人は “だらだらダイエット”を続けているだけで一生成功しません。しかし、トレーナーとしては、そんなことを言っていられません。こうした人でも、しっかり痩せる方法を考え、成功の手助けをするのが私たちの仕事です。

 そこで、“なんとなくできるダイエット”を編み出しました。それは、身近な存在のコンビニを使ってダイエットする方法「コンビニダイエット」です。


コンビニにある様々な食品には全て栄養表示があります

 コンビニにある食品の多くは、裏面に栄養表示があります。その表示内の「たんぱく質(P)、脂質(F)、炭水化物(C)」を見て、食べるものを選ぶ。これが「コンビニダイエット」。このとき大事なことは、1回の食事を選ぶ際に、「たんぱく質は30g以上、脂質は20g以下、炭水化物は60g以下」という基準値を守ることです。

 理由は後述しますが、この方法なら、きっちり体脂肪を落とし、筋肉量は減らさないので、リバウンドしにくい。つまり健康的にダイエットができるのです。

 ちなみに「鮭のおにぎり」1個で、たんぱく質4g、脂質0.58g、炭水化物40g。脂質と炭水化物は基準値以下ですが、たんぱく質が全然足りません。そこで何か他のアイテムを追加してたんぱく質だけを多くしなくてはいけません。そこで、たんぱく質だけが多いものを探すのです。これならきっとゲーム感覚でできると思います。


見るべきポイントは、たんぱく質、脂質、炭水化物の量です

レッツ・コンビニダイエット!

 では具体的にやってみましょう。「今日はチキンラーメン」が食べたいな。そう思ったら、まず裏面表示をみましょう。

 裏面をみると、上記のような栄養表示になっています。右の基準値と見比べてみると、脂質と炭水化物はOKですが、たんぱく質が全然足りません。そこで、あと20g程度のたんぱく質を足さなくてはいけません。

 たんぱく質といえばお肉。そこでローソンでおなじみの「からあげクン」を足してみることにしましょう。


「からあげクン」を1パック全部食べた場合の栄養表示です

 見ての通り、「チキンラーメン」に「からあげクン」を足しても、「オビに短しタスキに長し」と言った感じで、たんぱく質は少々足りず、脂質と炭水化物がオーバーしてしまいます。つまり「からあげクン」はNG。

 では低脂質の「サラダチキン」を足した場合はどうでしょうか。

「セブンプレミアムサラダチキン(プレーン)」の場合、

「チキンラーメン」と「サラダチキン」を足すと、PFCがバッチリ基準値にハマってきました。つまり、この2つを選ぶのが正解です。

 という具合にコンビニの食品をいくつか組み合わせてPFCの基準値に合わせていくのです。これならゲーム感覚で楽しみつつ、健康的なダイエットができるというわけ。

「そんなことで本当にダイエットが成功するの?」と疑う人もいるでしょう。でも、この方法、じつはしっかりした理論「マクロ管理法」で構築された方法なんですよ。

「マクロ管理法」って何?

「マクロ管理法」とは、最強にして絶対のダイエット法です。短期間で確実に痩せます。その理由は、人間が健康的な体を維持するために絶対に必要な三大栄養素のたんぱく質(P)、脂質(F)炭水化物(C)を、“最低限・過不足なく”摂取する方法だからです。

 まず、身長、体重、年齢、性別から、基礎代謝量(寝ていても消費される生命活動のカロリー)を算出します(計算できるサイトがいくつかあるので検索してみてください)。そのカロリー分だけを、たんぱく質、脂質、糖質という三大栄養素で摂取します。余計なカロリーを摂っていないので、日常生活の消費エネルギーは、体に蓄えられた体脂肪から使用されます。だからどんどん痩せるのです。

 本来は、パーソナルにPFCの数字を出すのですが、今回は、「なんとなく痩せる」ことをテーマにしているので、先ほどのPFC基準値は、日本人の成人の平均体重(男性70kg前後と女性52kg前後)の基礎代謝(1500〜2000kcal)を割り出し、そのパターンで1日3食のうちの1食分を算出しました。きちんとやりたい方は、ぜひ、マクロ管理法について、調べてみてください。

 ただ、この「コンビニダイエット」のメリットは、繰り返し栄養表示を見ることで、どの食品にどれくらいの栄養素が入っているのかがわかってくる、というのがポイント。正しいダイエットは、こうした感覚を身に付けられることから始まります。ぜひ、ゲーム感覚で栄養表示を見る生活を始めてみてください。“なんとなく”から始めても、脳が変革を起こし、きっとダイエットが成功するはずですよ。

(取材・文◎土原亜子)

●プロフィール

宮本健太郎

『エベレストフィットネス』代表。全米ストレングス&コンディショニングスペシャリスト。NSCA認定パーソナルトレーナー。大学時代よりプロボクシングでの競技生活をスタート。競技引退後は某有名ボクシングジムのチーフトレーナーとして後進の育成に従事。現在、ボクシング&フィットネスのジム『エベレストフィットネス東高円寺』を経営。
https://everest-fitness.jp

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