職人が手掛ける包丁が1100円!? 『スタンダードプロダクツ』で売切れ続出の「幻の包丁」が衝撃の切れ味だった

2022年8月16日(火)10時50分 食楽web


トマトの薄切りもご覧の通り! | 食楽web

 ここ1年ほどで急激にテレビなどで見る機会が増えた、スタプロこと『Standard Products(スタンダードロダクツ)』。日本各地の名品、職人さんがひとつひとつ手作りした逸品、環境に配慮された小物など、上質な商品が300円〜1100円ほどで購入できる今話題のプチプラショップです。

 洗練された空間に、高見えするシンプルなデザインとモノトーンカラーのアイテムがズラリと並んでいますが、実はスタプロは100円ショップ『ダイソー』の姉妹店。あまりに『ダイソー』のイメージとかけ離れすぎていて、知らずに買い物をしている人も多いのだとか。

 棚に並ぶ全ての商品にこだわりを感じるスタプロですが、中でも群を抜いて人気のアイテムが「包丁」。あまりの切れ味の良さに口コミが広がり、今では「もし出会えたらラッキー」と言われるほど、滅多にお目にかかれない幻の商品となっています。


パン切りナイフ(左)とペティナイフ(右)

 それもそのはず。スタプロの包丁は「世界三大刃物産地」のひとつである岐阜県関市産。800年以上の歴史を誇る刀剣づくりの技術を受け継いだベテラン職人さんたちが、一本一本丁寧に作っているんです。

 1200℃の焼き入れ作業や研磨、背研ぎなど20以上の工程を経て、最後に切れ味検査をしたのち、スタプロに並びます。通常、紙を30枚切ることができれば切れ味に問題がないとされている中、スタプロの包丁はなんと、倍以上の「70枚」も切ることができるそう。

 種類は「キッチンナイフ」「ペティナイフ」「パン切りナイフ」の3つで、全て1100円(税込)。

 店員さんいわく「人気に加え、一本一本手作りのため大量生産できないこともあり、需要に生産が追いつかず品切れが多発している」そうです。

 筆者も3ヶ月以上探してやっと包丁を2種類購入できたので実際に使ってみましょう。

「ペティナイフ」は切れ味良すぎて野菜が切られたことに気がつかない!?

 まずは「ペティナイフ」から使ってみます。いつも苦戦するトマトを切ってみると、皮の存在を感じないほど、スーッとナイフが入っていきました。ほとんど力を使わないので、トマトが潰れたり、中の種の部分が飛び出してきたりすることもなく、スパッと切れます。

 断面もキレイ。「トマト自身が切られていることに気がついてないのでは?」レベルの切れ味です。

 普段なら見るも無惨な状態になってしまうスライスもスイスイ切れて気持ち良い〜! よくご覧ください。全然力を入れていないのでトマトが押さえつけられることなく、水分がほぼ出ていません。

 自分史上最薄のトマトスライスができました。これで1100円はコスパが高すぎます。

パンくずが落ちない!「パン切りナイフ」


[食楽web]

 続いて「パン切りナイフ」を試します。先ほどペティナイフの切れ味に感動したばかりなので、かなり期待して使ってみましたが、こちらもまた期待以上! パンに吸い込まれるようにナイフが沈んでいきます。

 ノコギリのように何度もギコギコせずとも簡単に切れるので、断面もこの通り美しい。切れ味が良すぎてパンくずもほとんど出ていません。

 トマトと同じように薄切りにチャレンジしてみると……。

 またしても私史上、最薄記録達成です。これだけ薄かったらオーブンで焼いた時にカリカリになるので、カナッペなどを作る時に大活躍してくれそうですよね。いつも上手に切れず潰してしまっていたフランスパン。こんなにキレイに切ってもらえてさぞ喜んでいることでしょう。

 話題のスタプロの包丁は、実際に使ってみると「幻の商品」の名にふさわしい名品で、争奪戦が起きるのも納得の切れ味でした。1100円でこんなに優秀な包丁が手に入るなんて、「安かろう悪かろう」はもう昔の話になりつつあるのかもしれません。

(撮影・文◎佐々木 舞)

●DATA

Standard Products

https://standardproducts.jp/

●著者プロフィール

佐々木 舞
「美味しい」を求め、毎月お給料の半分以上が食費に消える元グルメリポーターのwebライター。美味しいモノがあると聞けば躊躇なく国境も越える食マニアで、これまで食べ歩きした国は60カ国以上。日本のご飯が世界で一番好き。そんな私が見つけた絶品グルメをご紹介します。

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