50歳以上が<ビタミンC>を積極的にとるべき理由とは。そして「若返りビタミン」の別名を持つあの栄養素が含まれるのは…ぬか漬け?

2024年8月17日(土)12時30分 婦人公論.jp


(写真提供:Photo AC)

50代になると「美白ケアを完璧にしているのに年々シミが濃くなる…」「食事量は若い頃と変わらないのに、お腹周りの脂肪が増える一方…」といった悩みを抱える女性が急増します。しかし「それらの不調は決して<年のせい>だからではない」と断言するのは、多くの女優やモデルに支持されるカリスマ美容家の山田祥子さん。今回は、山田さんの著書『50歳からのやめる美容はじめる美容 肌・髪・体が変わる』から、50歳からの女性の健康美に欠かせないケアを一部ご紹介します。

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<はじめる>サプリメントで補うべき栄養素No.1のビタミンC


50歳から積極的にとりたい栄養素がビタミンCです。

高い抗酸化力があり、シミ・ソバカスの発現を抑えたり、コラーゲンの合成を助けてシワを軽減したりといった美容効果以外にも、アレルギーの抑制、副腎強化、免疫機能増強など多くの作用を持ちます。

そんなビタミンCは、サプリメントに頼りたい栄養素No.1です。

食事からとれるビタミンCの量には限界があり、調理法や保存法によっても消失するので、効果を得るために十分な量を補えないからです。

では、サプリメントでどれくらいとるとよいのでしょうか。

国が定める1日の必要量の100mgというのは、欠乏症を防ぐための最低必要量で、これはビタミンCが持つさまざまな効果を得られる量ではありません。

ビタミンCの必要量は個人差が大きい


実は、ビタミンCの必要量は個人差がとても大きく、その差は20倍とも言われています。

たとえばストレスが強い人の体内ではビタミンCが多く消費されるので必要量は増えます。

その個人差を知る手がかりのひとつはお腹の調子です。

ビタミンCが体内に十分にあるときにサプリメントでとると、お腹が張ってガスが増えたり、軟便になったり、下痢をすることがあります。

いずれかの症状が出たら、それ以上とっても吸収されないサインなので、一旦その日はそれ以上とらずにお休みを。

風邪をひいているときなど体が必要としているときは、1日に10000mgとっても軟便などの症状が出ないことが多いです。

私自身は50歳から1日に3000mgとっています。

普段のカウンセリングでは、特別に病気などのない方に対してでも1日に1500mg、特に美容効果を望まれる方には2000mg以上の摂取をおすすめすることが多いです。

そして1日3回、またはそれ以上に分けてこまめにとることもビタミンC摂取のポイントです。

<はじめる>「若返りビタミン」Eと皮膚を守るビタミンAも補給


ビタミンCとともに50歳から不足しないよう補いたいのが抗酸化作用のある2つの脂溶性ビタミン、AとEです。

まず、ビタミンAは、レバーやうなぎ、卵黄など動物由来の食品に多く含まれる栄養素です。


(写真提供:Photo AC)

皮膚や粘膜を再生しながら皮膚の健康を維持するほか、ドライアイや眼精疲労の予防など目の機能を正常に保つ働きもあります。

また、体内でビタミンAに変わるのが、動植物に含まれる赤や黄の色素成分「カロテノイド」です。

自然界には50種類以上とあるとされていますが、ヒトの体に吸収されるのは、そのうちの14種ほどです。

よく知られているのは、緑黄色野菜に多いβ-カロテン。

他にはトマトに多いリコピン、ケールやアボカドなどに多いルテイン、ブロッコリーなどに多いゼアキサンチン、さけに多いアスタキサンチンなどがあります。

これらは乾きやすい50代からは不足に注意。食品からとれるよう意識的に取り入れて。

抗酸化栄養素の代表格


一方、ビタミンEは、抗酸化栄養素の代表格で、「若返りビタミン」の別名があります。

女性ホルモンの材料にもなり、生殖機能の維持や、血行促進など、50歳からの女性にはとても大切な栄養素です。

天然のビタミンEには、トコフェロールとトコトリエノールの2種があり、それぞれにα、β、γ、δの4種があるので全8種類あります。

このうち抗酸化作用が特に高いのがトコトリエノール。

食品では、米ぬかや小麦胚芽などにわずかに含まれる程度なので、私はぬか漬けを食べつつ、さらにサプリメントでも補っています。

ビタミンEをサプリメントでとるなら、天然型でなければ、抗酸化作用は期待できません。

天然型のビタミンEには、d-αやd-r-トコフェノールなどがあります。

合成(人工)品には、dl-α-トコフェノールと記載されていますので、サプリメントを選ぶときには成分を確認するようにしましょう。

※本稿は、『50歳からのやめる美容はじめる美容 肌・髪・体が変わる』(Gakken)の一部を再編集したものです。

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