先生の仕事のイメージ、中学生「苦労が多い」
2021年8月18日(水)18時15分 リセマム
「先生」に関するアンケート調査は、ニフティが運営する子供向けサイト「キッズ@nifty」において、小中学生を中心とした子供たち4,481人を対象に実施したもの。調査期間は2021年7月1日〜7月31日。
「好きな先生や尊敬する先生はいる?」という質問に対しては、74%が「いる」と回答。その先生の好きなところでは、「話がおもしろい」が72%ともっとも多く、「授業がわかりやすい」68%、「ほめてくれる」56%、「相談に乗ってくれる」47%、「ひいきをしない」35%、「クラスをまとめてくれる」34%と続いた。
学校の先生の仕事のイメージは、小学生では「子供のためになる」が48%と最多で、「働く時間が長い」46%、「責任が重い」43%、「苦労が多い」42%等が上位となった。中学生では「苦労が多い」が52%ともっとも多く、僅差で「働く時間が長い」51%、「責任が重い」49%と続いた。
小学生よりも中学生のほうが、先生の仕事に対してより大変そうなイメージをもっている傾向にあった。「その他」の回答の中には「給料が少ない」「ブラック」といったコメントもみられた。
ニフティでは「教員の長時間労働は社会的にも問題になっていて、文部科学省でも学校における働き方改革について取組みを進めているが、先生の仕事に対してネガティブなイメージをもっている子供たちが多くいる」と分析している。
「もし自分が先生になるなら、一番大切にしたいことは?」という問いに対しては、小中学生ともに「生徒の話をよく聞くこと」がトップ。中学生は「生徒から頼りにされること」、小学生は「わかりやすい授業をすること」が2位に入った。
これまで先生に相談に乗ってもらった経験は、56%が「ある」、44%が「ない」と回答した。相談した内容は、「友達のこと」63%、「勉強のこと」32%等が多かった。「その他」には、「いじめのこと」「体や体調のこと」といった回答もあった。
一方、先生に相談に乗ってもらったことがない理由は、「相談したいことがない」が51%と最多だったが、「信用できない」34%、「先生の反応が怖くて相談できない」29%も上位となった。「その他」の中にも「親に言われそう」という回答が見られ、相談したいことがあっても、周囲に知られてしまうのが怖くて話せない子供たちもいるようすがうかがえる結果となった。