小学生考案、置き勉禁止の反論商品「さんぽロック」
2022年8月19日(金)15時45分 リセマム
「さんぽロック」は2022年4月に発売した、ランドセルをキャリー化し約9割軽くする棒「さんぽセル」の続編。さんぽセルを発明した小学生たちが中心になり、SMYLHが運営する廃校活用の一環で、旧野口小学校(栃木県日光市)に集まって開発した。
「さんぽセル」発売時には賛否両論の大きな反響がある中、文部科学大臣より「学校への置き勉の指導の徹底」のコメントがあったが、依然として置き勉への対策があまり進んでいない。そこで今回は、「置き勉を禁止する理由をなくせばいい!」と発想し、自分専用鍵付きロッカーを発明、製品化へと進んだ。
先生が置き勉を禁止にするおもな理由は、「いたずらされたらイジメの温床になる」「紛失・盗難のリスク」「朝の準備ができない人に育つ」等と考えられる。
そのため、いたずらができないように南京錠のロックに加え、前面は隙間を埋める構造とした。また、盗難防止には、磁石は縦方向には簡単に取れるが横方向には強いという理科の知識を応用し、引き出し下部の80%を磁石シートで覆う仕様にした。それにより、盗難時にかかる横方向のチカラには、大人が全力で引っ張っても外れず、逆に中身をなくせば上方向には、小学生でも簡単に取り外しが可能となった。
さらに、置き勉禁止の理由の1つ「朝の準備ができない人に育つ」については、わざわざ重い教科書で準備をやる必要はないという発想のもと、毎朝その日に使うものをカードで揃えて持って行けるよう、準備カードを付属することで解決した。
学校机の引き出し部分のサイズは統一規格なので、「さんぽロック」は小中高で最大12年使用可能。引き出しやお道具箱を使用の場合でも、同時に使用することができる。発売は9月20日を予定。価格は1,980円(税込)。収益の一部は、廃校に水上自転車を購入し、近所の池で遊ぶための資金に使われる。