70年以上愛される山形の老舗『栄屋本店』で旨すぎる「冷やしらーめん」を食べてきた!

2022年8月19日(金)10時50分 食楽web


食楽web

 ラーメン消費量全国1位の山形県。県内にはいくつものラーメン専門店があり、各店とも独自の味を提供しています。一方、山形県は四方を山に囲まれた盆地のため、特に夏場は暑くなることでもよく知られています。

 こういった事情がある山形県ですが、今から約70年前、そば・うどん専門店として営業していた山形市内の『栄屋本店』に、お客さんから「そばは冷たいものがあるのに、中華そばは冷たいものは作れないのか?」といった要望が入り、1年がかりで試行錯誤して誕生したのが「冷やしらーめん」というメニューとのこと。県内では「冷やしらーめんの元祖」の店として有名で、山形のラーメン文化を表す一つの顔とされています。

 特に暑い今年の夏、スッキリ美味そうな『栄屋本店』の「冷やしらーめん」を食べに行ってみることにしました!

さすが名物店。「冷やしらーめん」関連メニューが8品もあった!


「冷やしらーめん」関連のメニューが8品も!(食楽web)

 筆者が山形に滞在した際の気温は38度。体温を超える暑さと、照り返す日差しで「山形の夏」を強く実感しながら『栄屋本店』に向かうとすでに行列ができていました。地域の人たちの「冷やしらーめん」を愛する思いを痛感しつつ待つこと15分、ようやくお店の方に案内され、店内へ。

 メニューを見ると暖かいラーメンも複数ラインナップされていました。ですが、やはり一推しは「冷やしらーめん」で、「冷やしらーめん」関連のメニューが8品もありました。筆者はデフォルトの「冷やしらーめん」(935円・税込)をオーダー。周囲のお客さんの大半も「冷やしラーメン」関連のメニューを注文していました。

氷の入ったスープに程よいコシのある麺がよく合う、ボリューミーな一品!


着丼した「冷やしらーめん」935円(税込)

 着丼した「冷やしらーめん」は、器いっぱいに麺・具・スープ・氷が入っており、なかなかのボリュームです。


氷入りスープはサッパリしながらも塩味・コクともにバランス良し!

 さっそく氷が入ったスープからいただきましたが、味だけから推測すると、どうも牛骨を中心とした出汁のように感じました。サッパリしているのに塩味・コクがあり、絶妙の味わいで、さらにこのスープと合わせていただく麺も、程よいコシと小麦の風合いがあり実によく合っています。


程よいコシと小麦の風合いが絶妙な麺

 もやし、きゅうり、メンマ、かまぼこ、チャーシューといった具材は、これらスープと麺を引き立てるかのような味つけで良い意味で主張が控えめ。特に夏場、スッキリと食べられるよう配慮されていることが伝わってきました。

食欲減退しがちな夏の栄養補給にピッタリすぎる味だった!

 最初に感じた見た目通り、麺の量は多く、おそらくは一般的なラーメンの1.5倍ほどはあるんじゃないかと思うほどでした。食欲が減退しがちな暑い夏場の栄養補給には特にピッタリなメニューで、だからこそ地域で親しまれ続けているのだと思いました。

 今では、「冷やしらーめん」を展開するラーメン店は少なくありませんが、山形では「元祖」と呼ばれる『栄屋本店』。「冷やしらーめん」をはじめとする店頭での人気メニューの通信販売も行っており、山形のお店に行かなくてもいただくことができます。山形で70年にわたって親しまれる名物麺を是非一度食べてみてください!

(撮影・文◎松田義人)

●SHOP INFO

店名:栄屋本店

住:山形県山形市本町2-3-21
TEL:023-623-0766
営:11:30〜20:15(3/19〜9/30)・11:30〜19:30(10/1〜3/18)
休:水曜(水曜が祝日の場合は翌日休み。1月・8月は不定休)
http://www.sakaeya-honten.com/

食楽web

「老舗」をもっと詳しく

「老舗」のニュース

「老舗」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ