「私のスーツケースを持って、駅の階段を下りていく黒いロングコートの男性。『それは私の!』と叫ぶも、振り向きもせずに...」(福島県・50代女性)

2023年8月20日(日)11時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Tさん(50代女性)

その日、海外出張から帰ってきたTさんは中型と大型のスーツケースを持っていた。

クタクタだった彼女は、思わず下り階段の前で立ちすくんでしまう。

すると、黒いロングコートを着た見知らぬ男性が、彼女の荷物を持ち上げて......。

<Tさんの体験談>

海外出張から帰国し、電車や新幹線を乗り継いでやっと辿り着いた福島県の郡山駅。

夜の10時過ぎだった。

クタクタだった私に中型と大型のスーツケースはとても重く、下り階段の手前で思わず立ちすくみ、他の乗客が階段を降りてゆくのを眺めていた。

「私の!」と叫ぶも...

その瞬間、黒い長いコートの男性が、ヒョイと私の大型のスーツケースを持ち上げ、階段を降りて行く。

「あの! すみません、それは私の!」

と叫んだが、彼はスタスタと階段下まで降りて、そこにスーツケースを置くと、振り向きもせずにさっと行ってしまった。

慌ててもう一つのスーツケースを持って階段を降りて、「ありがとうございました」と言ってみたが、もうその方の姿は見えなかった。

腰痛気味で、クタクタだった私の大型のスーツケースを下ろして下さった方。

本当にありがとうございました!一気に疲れが吹っ飛びました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko[a]j-town.net、[a]を@に変更)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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