【動画】ホホジロザメが本気度100%で獲物を狙ったら...! 背筋が凍る!!

8月21日(木)16時45分 tocana

Youtubeより

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 普段は大人しい飼いネコが、ゴキブリ(!)を見つけるや否や、目の色を変えて普段は見せない俊敏な動きで猛然と獲物に襲いかかる姿を目にしたとき、我々は飼い慣らされたネコにさえ息づいている「野生」を垣間見る。ややスケールの小さな「野生」の例で話をはじめてしまったが、この動画はレベルが違う! 本気度100%のサメの捕獲行動を"身をもって"撮影した映像が今、注目を集めているのだ。

【動画はコチラ→http://tocana.jp/2014/08/100.html】

■「人柱」ならぬ"ロボット柱"

 この撮影は米マサチューセッツに本拠を構えるNPO研究法人、「ウッズホール海洋研究所(Woods Hole Oceanographic Institution、略称WHOI)」に在籍する科学者たちによって昨年行われたものである。


 撮影の主体となった機材は、海洋の調査を目的にWHOIが開発した「レイマス100(REMUS100)」という自律型水中環境モニタリングロボットだ。このレイマス100の先端部にカメラを5つ、後尾部にカメラを1つ装着し、ホホジロザメが数多く生息することで有名な、メキシコの太平洋側に浮かぶグアダルーペ島の西沖へと、人柱ならぬロボット柱(!?)として潜航させたのである。


■野生の本能が炸裂する"プレデター・アタック"

 計6台のカメラを備え付けてホホジロザメの姿を追うレイマス100だったが、すぐさまサメに発見されると逆に追われる立場になってしまった。全長160cmのレイマス100は、サメたちの縄張りに迷い込んだ目障りな存在として、手荒い歓迎を受けることになる。

 サメたちは、レイマス100の機体を鼻先で小突き回したり軽く体当たりするなどして、縄張りの外へと追い出そうとする。しかし度重なる干渉にも動じず、進路を変えないKYな(!?)レイマス100。それに痺れを切らした1頭の巨大なホホジロザメが、遂に準備をはじめたのだ。

 グアダルーペ島沿岸の透明度の高いクリアウォーターの利点を生かし、レイマス100を視界に収めたままその真下に深く潜行したホホジロザメは、暫し距離を保って機体を追跡するのだった。

 そして頃合を見計らったところで(レイマス100が安心した頃!?)、ホホジロザメは垂直に近い角度で急上昇し、レイマス100のドテッ腹に食らいついたのだ! 獲物を油断させたところで不意打ちのように強襲するこの必殺技こそ、ホホジロザメの"プレデター・アタック(肉食生物の捕獲行動)"である。動画では約1分34秒と約3分6秒あたりでその瞬間を目撃できる。

 このとき見せたホホジロザメのプレデター・アタックは、アザラシ類などの比較的大型の獲物を仕留めるときに繰り出す"伝家の宝刀"であるということだ。


■「野生」を感じる貴重な映像

 撮影のための潜航中、レイマス100は数十回のサメの干渉を受け、数回の獰猛なプレデター・アタックに晒されながらも生還した。船に引き上げられた傷だらけのレイマス100を見て、科学者たちは驚きの声を連発している。レイマス100の硬い金属製のボディには、まるでハンマーやノミで打ちつけられたような無数の傷跡が残っていた。そして機体のメモリーを回収し収録された映像を見た科学者たちは、予想を超えるホホジロザメの獰猛さにさらにショックを受けることとなった。

 ともあれ、これは以前の研究では知ることができなかった、ホホジロザメの獰猛な攻撃を接写した初めての映像である。彼らの獲物に対するアプローチと戦略の詳細を明らかにする手助けとなると共に、海洋生態系のトップに君臨する王の、優雅で威風堂々たる姿を自然環境の中で収めた貴重なドキュメンタリーでもある。かくも猛々しい野生動物のリアルな姿を目撃することは、現代の管理社会に生きる我々にとって、様々な意味で有意義な体験になるのではないだろうか。
(文=仲田しんじ)

tocana

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