『さんまの東大方程式』出演、現役東大生ベストセラー作家西岡壱誠率いる集団「カルペ・ディエム」とは
2024年8月23日(金)20時0分 リセマム
毎年、東大合格者は約3,000人です。2022年のデータ*によると、そのうち半分を超える1,500人以上は、36の名門高校から進学しています。全国5,000校の高校のうち、36校が東大合格者の半分を輩出しているという状況なわけです。 * 藤沢数希『コスパで考える学歴攻略法』(新潮新書)より
こういう話を聞くと、多くの人は「東大に合格している人ってやっぱり、小さいときから頭が良くて、勉強で苦労したことがないような、生まれながらの天才ばかりなんだろうな」と考えてしまうのではないかと思います。
しかしそんな中でも、実は「リアルなドラゴン桜」は、「探せばいる」ものなんです。毎年僕たちは調査を行っているのですが、その結果として50〜60人程度の人が、ドラゴン桜の登場人物たちのように、逆転合格をしていることがわかっています。
「リアルドラゴン桜」の人たちは、塾がないような離島からチャレンジしたり、中学時代ずっと不登校だったり、経済的な事情で週3回バイトをせざるを得なかったり、入試1年前の模試では数学が0点だったり。かくいう僕自身も、高2の3月に受けた模試では偏差値が35だったところから、2浪の末に合格しています。
また、そんな「リアルドラゴン桜」な経歴をもっている人でなくても、実はほとんどの東大生は、決して「生まれながらの天才」ではなく、地道な努力を積みあげて合格しているのです。
僕が「カルペ・ディエム」という会社を起業したのは、「東大生=生まれながらの天才」というイメージを打破して、多くの人に「自分も、自分の子供も、自分が向き合っている生徒も、みんなに可能性がある」と考えていただくためです。多くの人は、逆転合格する人たちが存在するということすら知らない。受験生は「この学校から・この成績から良い大学に合格するのなんて無理でしょ」と最初からあきらめてしまうし、保護者や先生も「うちの子じゃ、難関大学の合格は無理」と可能性を狭めてしまうケースが非常に多い。実際には、偏差値が低いところから東大に行った人もいるのに、そういう人のストーリーを知らないから、どんな子にも可能性があるとは考えられないわけです。
だからこそ、「カルペ・ディエム」では今、逆転合格した東大生をたくさん集めて、いろいろな活動をしています。逆転合格した東大生と一緒に全国の学校にお邪魔して、講演会やワークショップを実施する教育事業。東大生たちがどのように学んでいたのか、どのように勉強すれば成績があがるのかをメソッド化して本にする出版事業。努力して合格した東大生たちの家庭ではどんなことが行われていたのか、保護者の接し方はどうだったのかなどアンケートや取材で調査してそれを発信するメディア事業。リセマムで連載中の「東大生100人に聞いた」シリーズの記事や「東大生が答えるお悩み相談室」の動画は、このメディア事業の一環です(カルペ・ディエムの記事を読むにはこちら)。
こういった活動を通して、誰もが自分の「可能性」を信じられるようになってほしいと思っています。「こだわりが強くて頑固」→「深く思考するのが得意」とか、「独り言が多い」→「思考の整理が上手」というふうに、個性をポジティブに捉え直すだけで、子供の可能性は大きく広がります。
大人が子供の可能性を信じてあげるというのは、とても大切なこと。
「自分にはできない」「わたしには無理だ」という人がひとりでも少なくなって、一歩前に進める人が増える。それが僕たちが提供したい世界です。
そんなお手伝いができるよう、「カルペ・ディエム」はリセマムで情報発信を続けていきます。