外の熱さに冷房の冷え…夏に弱りがちな胃腸の調子を整える3つのポイント。辛い物を避け、腹八分目、自律神経を整える
2024年8月23日(金)9時0分 婦人公論.jp
イラスト:小林マキ
屋外に出ると、猛暑で汗びっしょりになるのに、屋内や電車内では、寒いくらいの冷房にさらされる。寒暖差に加えて、つい冷たい物を摂りがちな夏の生活習慣が胃腸にダメージを与えます。弱った内臓をいたわる方法を伝授しましょう(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)
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辛い物はほどほどに食べすぎを控え、腹八分目
胃腸の調子を整えるには、3つのポイントを守りましょう。
1つ目は、体に優しい食べ物を選ぶこと。胃腸の粘膜は痛みや熱さを感じる知覚神経が少ないため、気づかないうちに粘膜を傷つけていることもあるそうです。
「とりわけ注意してほしいのが辛い物。豆板醤や七味唐辛子、キムチといった食材に含まれる辛味成分のカプサイシンには、胃腸の働きを促す効果があります。ただし、摂りすぎると胃酸が過剰に分泌されて胃の粘膜が荒れたり、腸の働きが活発になりすぎて、下痢や腹痛、吐き気を引き起こしたりすることも」
2つ目は、腹八分目を守ること。
「食べすぎると、胃酸の分泌量が増えて、胃もたれや胸やけの原因になります。食事の間隔は4時間以上空けて、胃を休ませることも大切。また、よく噛んで食べると、唾液に含まれる消化酵素によって食べ物の分解が促され、消化しやすくなります」
規則正しい生活、特に朝の過ごし方が大切
3つ目は、自律神経のバランスを整えること。
「早寝早起きの規則正しい生活、適度な運動、そして、上手にリフレッシュしてストレスをためないことが基本です」
特に朝の過ごし方が大切、と消化器内科医の澤田幸男先生は語ります。
「朝起きたら、日の光を浴びましょう。幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌され、体内時計がリセットされます。セロトニンは睡眠ホルモンのメラトニンの材料となり、睡眠の質を高め、生活リズムの改善に役立ちます」
次回からは、胃腸の調子を整える生活術についてさらに紹介します。
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