ココイチ監修の保存食カレー vs テイクアウトしたココイチが、まさかの結果に / 水で作れる「CoCo壱番屋監修 尾西のカレーライスセット」が想定外のウマさ
2024年8月25日(日)14時55分 ロケットニュース24
なんとなく売り場を眺めていたら、興味深いものを見つけた。それが「CoCo壱番屋監修 尾西のカレーライスセット」だ。長期保存に対応し、水でもお湯でも作れるカレーらしい。
つまり、こいつがあれば、緊急時にもココイチのカレーを食えるってこと……なのか? 気になったので、テイクアウトしたココイチのカレーと食べ比べてみることに。
・野菜
ということでゲット。近所のセブンで710円だった。ググったところ、ココイチ公式通販では648円で売られているもよう。
その足で近くのココイチへ。
パッケージを見た感じ、保存食版には野菜が入っていることが分かる。そこで比較対象としてのココイチのカレーには、デフォルトのカレーに野菜をトッピングしたものを選択。テイクアウトした。
・保存食版
比較する前に、保存食版の仕様を見つつ、調理していこう。さすがは保存食とあって食器不要。
アレルギー28品目を不使用で、食べられる人の幅が広い。
中身はこんな感じで、スプーン、カレー、アルファ米が入っている。賞味期限は4年後だ。
調理方法は簡単だ。アルファ米の袋を開け……
脱酸素剤を取り出す。
そして、水かお湯を注ぐ。火が無い状況でも調理可能となっている。お湯の場合は15分。水だと60分かかるもよう。今回はお湯を使う。
柔らかくなったアルファ米にカレーをブチこんで完成だ。
入っている野菜はこんな感じ。パッケージだと見栄えをよくするプロの技が用いられている様だが、おおむねパッケージ通りだろう。
・えっ?
対するは、テイクアウトしてきた「ポークカレー弁当 やさい(972円)」。
おや? カレーの色の時点でだいぶ違ってないか……? まあ、ココイチは監修しただけであって、保存食版がココイチのカレーと同一のものではないのは分かっているが、ビジュアルが思ってたより違いすぎた。
参考までに、ココイチも公平にご飯と混ぜた上で並べたのがこちら。左が保存食版で、右がテイクアウト版だ。
言うまでもなく、野菜のゴロゴロ感もテイクアウト版が圧倒的だ! さすがに保存食版の勝ち目は皆無な気がするが、ここまで来たら食べ比べて正直に感想を述べるしかない。それでは一口ずつ……
……
……
……
……
……
嘘だろ……!?
_人人人人人人人人人人人人人_
> 保存食版の方が好きかも <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
ビジュアルの通り、味も全く別物だった二つのカレー。ここから先は美味いか不味いかというより、どちらの種類のカレーが好みかという次元の話にならざるを得ない。
これはもうチキンカレーとビーフカレーの比較とか、醤油ラーメンと味噌ラーメンの比較みたいな、そういう話なのだ。
まず、ココイチのテイクアウトしたカレーについては、いつものサラッとしたココイチのカレーだ。こちらは今さら詳しく触れる必要は無いだろう。
それに対し、保存食版は明らかに味が濃厚で、深みとコクがある。まるで隠し味にウスターソースを入れて作るカレーのようなそれだ。
アルファ米もカレーに入れると案外ウマいことが発覚。仕上がりが微妙で硬い部分もあったが、むしろその硬さがカレーに合っていたりするなど、カレーは米の仕上がりのムラを隠す性能が高いもよう。
私は味が濃いカレーをインディカ米で食うのが好きなので、ふっくらご飯のサラッとしたカレーなテイクアウト版より、硬めに仕上がったアルファ米と味が濃い保存食カレーの方が好ましく感じるという結果に……!
まさか出来立てをテイクアウトした本家のカレーより、監修品の保存食に好印象を抱く日が来るとは……。まあでも好みの問題なので、そういうこともあるだろう。
言うまでもなく、非常食としては優秀だ。保存食っぽい不味さみたいなものが皆無なのも良かった。むしろ米を炊かずに済むのと食器が不要な点は、怠惰な私にとっては日常的に採用したいほどの加点ポイントとなった。ゴミも袋とスプーンだけなので、小さくまとまってグッド。
避難生活で毎日これを食べるのは、味が濃いので食傷気味になりやすい気がするが、普通にウマいし4年も持つので、保存食の1つとして選択するのは大いにアリだと思う。
参考リンク:CoCo壱番屋
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
画像をもっと見る