公安も注目!? 裏モノコレクター・渡辺亮介氏に密着!!

8月26日(水)9時0分 tocana

※「裏モノコレクター」として生きる男、渡辺亮介氏

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 世の中には、コレクターと呼ばれる、「集める人」が多く存在する。そのジャンルは、アイドルグッズや野球カード、フィギュアやプラモデル、スニーカー、空き瓶・空き缶に至るまで、かなり幅広いことになっている。だが、そんなコレクターの中でも、暴走族、任侠団体、宗教、芸能、エロなどをテーマとした様々なグッズを集める「裏モノ」のコレクターというと、あまり知られてはいない。

【その他の写真はコチラ→http://tocana.jp/2015/08/post_6945.html】

 今回ご紹介するのは、そんな方。裏モノコレクターとして活動を続ける渡辺亮介氏だ。


■「虐げられたもの、光の当らない、闇のもの」を集める裏モノコレクター

 裏モノとは、渡辺氏独自の価値観で定められた基準である。彼の言葉を借りれば、「虐げられたもの。光の当らない、闇のもの。目を背けられてしまうもの」。そのジャンルは多岐にわたり、暴走族のステッカー・雑誌やライター・名刺・キーホルダー...、任侠団体の灰皿やカフスボタン・グラス...、新興宗教のチラシ・祭壇・衣装...、フリーメイソンの教典・帽子...、IS(過激派組織「イスラム国」)の覆面、大人のおもちゃ、媚薬、奇書など数千種類を数える。

 彼はこれまで、自身のコレクションを発表するための「暴走族ステッカー展」「Night秘宝館(成人玩具展)」「パチモン贋作オモチャ展」などの展覧会を開催。また「実話GON! ナックルズ」や「チャンプロード」など30誌以上の雑誌に、コレクションと共に掲載されてきた。

 さらに、近年では、彼のコレクションを紹介するだけのiPhoneアプリ「禁断!裏モノコレクション」も製作されている。そのアプリでは、通販で手に入れたという怪しい「身長増進プログラム」や「美顔器」、巨大蠍や巨大蜘蛛、巨大ムカデの標本、旧ソ連(ロシア連邦)のKGB身分証や共産党党員証など、怪奇なコレクションが紹介されている。

 筆者が渡辺氏を知ったのは2007年頃。かつて掲載されていた「実話GON! ナックルズ」の記事を見つけたのがきっかけだ。そこでは、渡辺氏のコレクションのひとつである「暴走族のステッカー」が見開きで多数披露されており、氏はさらに様々な裏モノを所有しているというので、コンタクトをとったのだ。


■コレクションの原点、暴走族の書籍

 暴走族のステッカーは、渡辺氏のコレクションの原点といえるものだ。暴走族が街道を走る際にバイクや車に貼るために独自に作ったもので、氏はステッカー収集を20年以上続けている。いまでは数百点となり、投資した金額は数百万円以上(数え切れないらしい)にものぼるとのこと。

 渡辺氏が暴走族のステッカーに注目したのは、中学生の時に抱いていた、彼らに対する憧れがきっかけだった。当時、渡辺氏が通う東京都東大和市の中学校はすごく荒れていた。そんな中、堂々としたヤンキーの先輩たちを見て、カッコ良さを感じたのだという。「僕は、『あの先公、殴ってやる』とか言えないしできないけど、彼らはそれができる。しかも、『亮介、なんかあったら、俺に言えよ』なんて、背が低かった僕を意外と守ってくれたんです」と渡辺氏は説明。朴訥と話す。内向的さがやや感じられる声だ。

 それからというもの、渡辺氏はビデオレンタル店で「暴走族 抗争10年史」というビデオを観てドキドキし、「ヤングオート」や「ライダーコミック」「チャンプロード」などのヤンキー雑誌を購読。掲載されている暴走族や特攻服、改造バイクに憧れた。そして、ヤンキー雑誌でステッカーが掲載されているのを知り、集めたいと思ったのだという。


■暴走族ステッカー購入への道

 ここで実際に暴走族に入ったりしないところが渡辺氏の氏たる所以だ。「暴走族には入れないがステッカーなら集められる」と「コレクター側」にまわるのだった。

 ステッカーの集め方も氏独特。暴走族ステッカーの数々は、雑誌を通じて購入してきたのだった。

 ヤンキー雑誌には、投稿欄があり、改造バイクの情報交換や暴走仲間募集などに使われている。氏は、そこに返信切手を同封。「ステッカーを譲ってほしい」と書いて送った。すると丁寧に、所持しているステッカーの購入アドバイスがきた。そこからは、収集がスムーズに広がっていったという。

 そのうち、渡辺氏は暴走族と直接交流することになる。その辺のところを恐れないのもまたコレクター魂か。しばらくすると暴走族仕様のバイクの後ろにも乗せてもらえるようになり、特別に追悼集会のステッカーも購入できる立場になった。

 渡辺氏は語る。「やはり、尊敬の気持ちと知りたいという思いでやってるから。伝わるんです、軽い気持ちではないから」

 こうした交流は暴走族だけではない。任侠団体、宗教、その他の「裏」のルートとも後につながることになる。

 そんな風にして、東京某所にある「コレクターズルーム」には、様々なコレクションを蓄積してきた。いまでは、サブカルチャーやアングラ文化に造詣の深い数々の有名人もここを来訪するスポットとなっている。「Mr. 都市伝説」として名高い芸人・S氏も訪れ、「ジャンルが幅広いんで、驚きました」(渡辺氏談)と言っていたという。現在までコレクションに費やした額は、3,000万円以上とのことだ——。

(取材・文=山辺健史/やまべ・たけし、写真=新納翔)

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