小学生が危険に遭遇するのは「通学路・下校中」が約半数
2019年8月27日(火)14時45分 リセマム
小学生が危険に遭遇する時間帯は「下校中」47.5%、被害場所は「通学路」51.2%がもっとも多いことがALSOKの「担任の先生に聞く、小学生の防犯に関する意識調査」より明らかになった。声掛けなどの前兆事案の4分の1は「2学期中」に発生している。
ALSOKの「担任の先生に聞く、小学生の防犯に関する意識調査」は、「ALSOKあんしん教室」を実施した全国の小学校のクラス担任教諭815人(担当児童数2万1,660人)を対象に実施したもの。調査期間は2018年6月8日から2019年3月31日まで。
学区内の治安について、59.6%が「以前(昨年)と比べて変わらない」と回答。「以前(昨年)より悪くなった」10.1%、「以前(昨年)より良くなった」4.0%だった。クラスの保護者からの防犯授業に関する要望は、「以前(昨年)よりも高まっている」29.0%、「以前(昨年)と同じくらい」30.1%であったが、「以前(昨年)より低くなっている」と回答した先生は1人もいなかった。
防犯ブザーの所持率は、調査開始以降年々増加傾向にある。全児童が防犯ブザーを持っていると回答したのは、「1年生」65.0%、「2年生」46.0%、「3年生」42.0%だったが、4年生以上になると3分の1程度まで減少した。
過去の調査結果をみても、防犯ブザーの所持率は学年が上がるにつれて下がる傾向にある。しかし、警察庁の統計によると「誘拐」や「強制わいせつ」は、小学生より中学生のほうが同一人口あたりの認知件数が多く、学年が上がるほど被害に遭う確率が高まっている。防犯ブザーは、子どもでも相手をけん制できるため、見えやすい場所に装着することで被害抑止効果が期待できる。風雨や衝撃を受けて壊れてしまう場合もあるので、2学期が始まる前に防犯ブザーが壊れていないか、音が小さくなっていないかを確認しておくと良いという。
登下校中・外出中に怖い目に遭ったことがある児童は約70人に1人。「しつこく話しかけられた、つきまとわれた(連れ去り目的以外)」44.5%がもっとも多かったが、「声掛けによりどこかへ連れていかれそうになった」24.4%、「強引に手を引かれるなど無理やり連れていかれそうになった」23.4%もあった。
声掛けされた際の誘い文句は、「ペットを見せてあげる」「タレントにならない?」などの「興味系」37.0%、「お母さんが病院に運ばれたから、一緒に行こう」などの「ハプニング系」9.6%、「雨が降ってきたので家まで送ってあげる」などの「困惑系」6.8%、「迷子の犬を一緒に探して」などの「親切系」2.7%など。
児童が危険に遭遇した時期は「1学期中」37.1%、「2学期中」25.1%が多かった。被害に遭った時間帯は「下校中」47.5%、「外出中(日没前)」24.1%など。被害に遭った場所は「通学路」51.2%が最多であった。夏休み明けの通学路には、草木が繁殖するなどして1学期にはなかった死角ができている可能性があるという。また、年末にかけて日没時間が徐々に早まってくるため、通い慣れた道でも「なるべく1人では行動しない」「日没前には帰宅する」「危険な場所には近づかない」といった約束を改めてしておくと良いという。
留守番中に見知らぬ訪問者が訪ねてきたことがある児童は約20人に1人。警察庁の統計によると、子どもが被害に遭った略取・誘拐・強制わいせつの発生場所は「路上」についで「住宅」が多い。留守番中の子どもを狙った犯罪を防ぐには、犯行者に「子どもひとりで留守番していることを悟らせない」ことが大切だとしている。
インターネットのリスク教育については、83.3%が「以前より必要に感じる」と回答。担当するクラスでインターネットのリスク教育を実施しているという先生は学年が大きいほど多いが、低学年においてインターネットのリスク教育を実施しているという先生も増加していた。
指導する内容は、「個人情報や顔写真の公開・送信」が最多。このほか、「ネット内いじめ」「ネット・SNS依存」「著作権などのルール・マナー」「SNSなどを通じての面会の危険性」も多かった。全般的に「情報を受信・閲覧するとき」に比べて、「情報を発信するとき」の注意点について指導するクラスが多い傾向にある。
インターネット上でのトラブル経験がある児童は、低学年で約1,000人に1人、中学年で約250人に1人、高学年で約80人に1人と、学年が上がるほど高い。「ネット内いじめの加害者または被害者となった」72.6%がもっとも多く、ついで「保護者の許可なく課金した」6.0%、「詐欺メール、詐欺サイトなどにだまされた、だまされかけた」4.8%などであった。
ALSOKの「担任の先生に聞く、小学生の防犯に関する意識調査」は、「ALSOKあんしん教室」を実施した全国の小学校のクラス担任教諭815人(担当児童数2万1,660人)を対象に実施したもの。調査期間は2018年6月8日から2019年3月31日まで。
学区内の治安について、59.6%が「以前(昨年)と比べて変わらない」と回答。「以前(昨年)より悪くなった」10.1%、「以前(昨年)より良くなった」4.0%だった。クラスの保護者からの防犯授業に関する要望は、「以前(昨年)よりも高まっている」29.0%、「以前(昨年)と同じくらい」30.1%であったが、「以前(昨年)より低くなっている」と回答した先生は1人もいなかった。
防犯ブザーの所持率は、調査開始以降年々増加傾向にある。全児童が防犯ブザーを持っていると回答したのは、「1年生」65.0%、「2年生」46.0%、「3年生」42.0%だったが、4年生以上になると3分の1程度まで減少した。
過去の調査結果をみても、防犯ブザーの所持率は学年が上がるにつれて下がる傾向にある。しかし、警察庁の統計によると「誘拐」や「強制わいせつ」は、小学生より中学生のほうが同一人口あたりの認知件数が多く、学年が上がるほど被害に遭う確率が高まっている。防犯ブザーは、子どもでも相手をけん制できるため、見えやすい場所に装着することで被害抑止効果が期待できる。風雨や衝撃を受けて壊れてしまう場合もあるので、2学期が始まる前に防犯ブザーが壊れていないか、音が小さくなっていないかを確認しておくと良いという。
登下校中・外出中に怖い目に遭ったことがある児童は約70人に1人。「しつこく話しかけられた、つきまとわれた(連れ去り目的以外)」44.5%がもっとも多かったが、「声掛けによりどこかへ連れていかれそうになった」24.4%、「強引に手を引かれるなど無理やり連れていかれそうになった」23.4%もあった。
声掛けされた際の誘い文句は、「ペットを見せてあげる」「タレントにならない?」などの「興味系」37.0%、「お母さんが病院に運ばれたから、一緒に行こう」などの「ハプニング系」9.6%、「雨が降ってきたので家まで送ってあげる」などの「困惑系」6.8%、「迷子の犬を一緒に探して」などの「親切系」2.7%など。
児童が危険に遭遇した時期は「1学期中」37.1%、「2学期中」25.1%が多かった。被害に遭った時間帯は「下校中」47.5%、「外出中(日没前)」24.1%など。被害に遭った場所は「通学路」51.2%が最多であった。夏休み明けの通学路には、草木が繁殖するなどして1学期にはなかった死角ができている可能性があるという。また、年末にかけて日没時間が徐々に早まってくるため、通い慣れた道でも「なるべく1人では行動しない」「日没前には帰宅する」「危険な場所には近づかない」といった約束を改めてしておくと良いという。
留守番中に見知らぬ訪問者が訪ねてきたことがある児童は約20人に1人。警察庁の統計によると、子どもが被害に遭った略取・誘拐・強制わいせつの発生場所は「路上」についで「住宅」が多い。留守番中の子どもを狙った犯罪を防ぐには、犯行者に「子どもひとりで留守番していることを悟らせない」ことが大切だとしている。
インターネットのリスク教育については、83.3%が「以前より必要に感じる」と回答。担当するクラスでインターネットのリスク教育を実施しているという先生は学年が大きいほど多いが、低学年においてインターネットのリスク教育を実施しているという先生も増加していた。
指導する内容は、「個人情報や顔写真の公開・送信」が最多。このほか、「ネット内いじめ」「ネット・SNS依存」「著作権などのルール・マナー」「SNSなどを通じての面会の危険性」も多かった。全般的に「情報を受信・閲覧するとき」に比べて、「情報を発信するとき」の注意点について指導するクラスが多い傾向にある。
インターネット上でのトラブル経験がある児童は、低学年で約1,000人に1人、中学年で約250人に1人、高学年で約80人に1人と、学年が上がるほど高い。「ネット内いじめの加害者または被害者となった」72.6%がもっとも多く、ついで「保護者の許可なく課金した」6.0%、「詐欺メール、詐欺サイトなどにだまされた、だまされかけた」4.8%などであった。