「コロナはただの風邪」では絶対にない! お盆に陽性で地獄を見た話

2023年8月28日(月)11時9分 キャリコネニュース

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8月12日に新型コロナウイルス感染症に罹患した人間と接触してしまった。慌てたところで最早手遅れ。翌13日にはしっかりと悪寒がするようになった。


僕の平熱はやや低く35.8度付近だが、この日の夜には36.9度になり、お盆ど真ん中なのに手足の冷えに見舞われる。さらに2時間後には37.3度と普通に発熱していると言ってもいい状況になり、分かりやすく書くとこの辺りから“元気がなくなった”。


そしてここから、僕は本当に一時は走馬灯がよぎるほどの発熱と激痛に苦しむ、過去一嫌なお盆を過ごすこととなる。(文:松本ミゾレ)


高熱にうなされ、尋常ではない頭痛のせいで枕も使えない…



8月14日の朝4時頃になると熱はさらに上がって38.2度に。Twitterにはこの際に「発熱しんどい、熱い、寒い、腰が痛い、頭が痛い」と書いていた。元々デスクワークの腰痛持ちだったが、恐らくこの14日が人生で一番の腰痛に苦しんだ日だ。


しかしその腰痛なんかよりも深刻だったのが頭痛。熱は数時間で38.5度になり、比例してますます頭部全体の痛みも加速。その頭痛を文字で表現するのは難しい。寝過ぎたら頭も痛くなるが、さらに強烈な二日酔いも並行発生したかのような痛み。もしくは脳みそを銀紙で荒々しく撫でられてるような痛みだった。


こうなると枕に頭を乗せてもしんどいだけなので、うつ伏せになり、顎を支えにして寝るという滅茶苦茶な寝相に挑戦。このせいで今度は顎まで痛くなる始末。どうしようもなくなり寝るのを諦めてずっと椅子に座るが腰も痛いので涙が出た。


8月15日。熱は下がらず、解熱剤も徐々に効かなくなり、薬を服用して1時間後に計測すると37.7度。頭痛と寒気に苦しみ、解熱剤が切れるとまだ38度台に。そしてこの段階から今度は痰の絡んだ汚い咳が出るようになった。


お盆時期に見る走馬灯は命の危機をおぼえるレベルだった…


今回、陽性になってしまったタイミングがまた最悪だった。お盆なので大抵の病院は休診していたし、かと言ってこんな状態でも症状はまだマシな部類だそうで、救急搬送してもらうには時期尚早だったのだ。なんなら入院できないか、いくつかの病院に打診したがいずれも満床。


5類になって以降感染者の推移を見ることも久しくなくなったが、めちゃくちゃ多いんだろうな。感染者。また食欲自体が削れ落ちたように腹が減らなくなり、咳もあるため暑さ凌ぎにアイスか栄養ゼリーばかり摂るようになる。


目に見えて体の肉が一回り削げ、背中には肩甲骨が浮き出るなど、元々良くない容貌もさらに衰える。同日、何度体温を測っても38.5度とかなので数字を見るのもだんだん飽きてしまうが、痰と咳で眠れない以上することもほぼなく、仕事しようにも頭が悪くなったのかろくに言葉が浮かばない状態に陥った。


15日から16日にかけて、明け方に少し入眠。すると就寝中に信じられないレベルで具合が悪くなり、走馬灯がよぎる。はじめて走馬灯を見たが、半分ぐらいは子供の頃の思い出だったので、引きこもりは走馬灯作りには向かないことが判明。皆さんもご注意を。


ついに来た!喉の激痛と味覚の喪失


そして16日午前には、とうとう恐れていた事態が。喉に激痛が走る。正直これが一番しんどかった。


なにせ療養中だからしっかり水分補給もしなければならないのに、喉を使うだけで鋭い痛みが走る。粉々になったガラスを喉に擦りこんだような痛みが、嚥下のたびに襲い掛かるからたまらない。寝ているときもふとツバなんかを飲むと痛みが襲うから、ますます眠れなくなった。


食うも飲むも眠るも封じられた感が強くなり、これが精神的にも甚大な影響を及ぼすのだ。ついでにこのタイミングで、耳の中にまで鈍痛が出るようになったが、もう特に今更驚くような症状ではないので、これは気にしていられなかった。やはり喉。喉の痛みが苛烈すぎるのだ。


同日午後には、とどめとばかりに味覚障害も。こうして栄養補給行為は、ただただ信じられない喉の痛みを堪えつつ、味もさっぱり分からないものを急いで飲み込むだけの行為に。食事がこんなにつまらなくて苦痛だとは思わなかった。さらに血の混じった痰も出るようになり、ついでに咳のしすぎで嘔吐する始末。夏場の便所で高熱出しながらゲボを吐く。体力は余計に減る。


さいわいにも17日には熱が37.1度になり、もう解熱剤を服用しなくてもよくなった。味覚は戻らないし喉も痛い中、唯一の救いは苦い粉薬を普通に飲めるようになったこと。メリットはこれだけだった。


以降、18日からは嗅覚にも以上が出てきて、これを書いている22日の17時時点でも、まだ匂いはよく判別できていない。ただ、20日から咳が少しだけマシになり、喉の痛みは嘘のようにいきなり引いた。味覚もこの日から徐々に復活していき、今日は久々にカレーを食べたが、しっかり辛みも知覚できて感動した!


世の中にはコロナはただの風邪だと言う人もいる。だけど僕は、そんな奴の言うことを元々信じずに長らくマスク生活やうがい、手洗いを続けてきた。で、いざ掛かってみたらやっぱり思っていた通りだ。これをただの風邪扱いできる人って痛みを捨て去った完璧超人か、運良く後遺症が出ないままケロッと治ったラッキーマンぐらいだろう。


ということでみなさん。最近クソ暑いからついつい屋外でもマスク外してますよね。僕もそうしてます。多分それでいいです。熱中症が怖いから。


でもさすがに屋外とは言え、花火大会だの夏祭りだのノーマスクで楽しむのはリスキーですよ。世の中には陽性になってるのに自覚症状ないまま出歩く人なんかきっと山ほどいます。自分の健康は自分で守るしかないのだ。

キャリコネニュース

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