男性の育休取得を推進すべく、パーソルグループの部活動として「社内競技大会『イクジ(育児)アスロン』」が開催
2024年8月28日(水)9時28分 マイナビニュース
人材派遣や職業紹介事業などを展開するパーソルグループの部活動のひとつ「男性育休推進部」が、パパによる「イクジ(育児)アスロン大会」を開催。おむつ替え、抱っこ、寝かしつけといった育児の技術を競い合った。
育児はスポーツ!社内イベントで男性も育休を取得しやすい風土を醸成
パーソルグループでは、男性気球取得経験者を中心にグループ内部活動(みんなの部活)として、「男性育休推進部」を2023年12月に設立し、男性の育休取得に関する風土づくりを目指してさまざまな活動を行っている。
現在の部員は30名ほどで、実際に育休を取得中の男性社員は2名、これから育休を取得する予定の男性社員も3名在籍しているそうだ。
今年3月には、育休取得における周囲への罪悪感の軽減に加え、むしろ「みんなは応援している」ことを伝えるべく「男性育休サポーターズ」の発足式を開催し、男性育休応援を可視化し、目に見える形となるロゴやステッカーを制作し配布している。
「男性育休サポーターズ」は、男性育休の取得を応援する気持ちがあれば誰でもなれるとし、制度をより利用しやすい環境づくりに努めているという。
そして今回は、「育児はスポーツだ! イクジ(育児)アスロン大会」と題し、おむつ替え、抱っこ紐を使った抱っこ、寝かしつけのためのスクワットなどを行い、その速さと丁寧さを競う競技大会の開催に至ったのだ。
同部で副部長を務める西迫博さんは、2007年8月〜2009年1月と2009年9月〜10月の2回育休を取得しており、パーソルテンプスタッフにおける男性育休取得者の第1号。
西迫さんは大会の開催に寄せて「育児には体力が必要というのは、私自身も強く実感したこと。日頃のパパは育児で鍛えられていますので、国際的にスポーツが注目されている今、この社内イベントを企画しました。イベントを通して社員交流を促進し、社内風土の醸成に寄与していきたい」と、あいさつした。
勝利者には手作り金メダル、パパNo.1の座は誰の手に
競技はベビー人形のおむつを替えた後、抱っこ紐を使って抱っこして、買い物袋を持ち、保育園に見立てた会場外に外出。再び会場に戻ってくると抱っこ紐を外し、寝かしつけスクワット10回を終えてゴールテープを切るまでのタイムを競うもの。
急ぐあまりに赤ちゃんに危険が及びそうな場合などは、審査員によってペナルティが課され、1回ごとにタイムが5秒加算される。参加者は8名で、4人ずつで予選を2回行い、それぞれの予選の上位2名が決勝に進出する。
予選1組目に参加したのは、綿引裕也さん、金村魁さん、村澤典知さん、本橋孝昭さん。4人ともベビー人形のおしりを丁寧に拭き、順調におむつ替えを済ませ、抱っこの後はベビーを揺らさないように颯爽と歩いていた。接戦の中、決勝に駒を進めたのは本橋さんと金村さんとなった。
続く予選2組目は、松﨑佑哉さん、櫻井直樹さん、横谷秀俊さん、黒澤元貴さんが参加。横谷さんは、自身の子どもを連れて参加し、おむつ替え以外の競技は本物の赤ちゃんで行うことになった。
途中、横谷さんが抱っこ紐の装着に手間取ってやり直したことでタイムロスが発生したが、パパ同士の譲り合いの精神が発揮され、買い物袋のピックアップはほぼ同時に。スクワットで差がつき、横谷さん、黒澤さんが決勝進出となった。
決勝戦では、会場に駆け付けた社員の応援にも熱が入り、歓声と拍手もより大きくなる。大きな音に、子どもの機嫌も心配されたが、当の本人は泣くこともなく、順調に競技は進行。
買い物袋から飛び出したネギのバランスが悪く、歩く速度にも影響を及ぼす中、パパNo.1の称号を得るためにファイナリストは優しく丁寧に、そしてスピーディな育児の技を披露していった。
金村さんは以前行われたおむつ替え大会でもチャンピオンに輝いており「まさか2冠を取れるとは。1歳9ケ月の息子がいますが、育児ってやることが大変で、またこれをやるのか……と思うことも。でもやっぱり、子どもとのコミュニケーションの一瞬でもあって、こんなこともできるようになったんだ、こんなことを感じるようになったんだと、ひとつ一つの瞬間を感じ取っている日々です。これからも育児を楽しんでいきます」と、勝利の喜びと育児の幸せを語った。
2位の本橋さんは「まだ子どもはいませんが、現在妻が妊娠中なので、これを機にいろいろ勉強になりました。こういう学びの機会を得られてとてもありがたいですし、男性としてちゃんとサポートしていきたい」とプレパパとしての意気込みを披露。
3位の横谷さんは「男性が育児に参加することも定着してきたように感じています。でも、まだまだ男性が妻や子、家を支える方法があるとも思うので、私も子どもを育てながら、家庭にも日本にも貢献していきたい」と意気込みを明かす。
優勝者らには、子どもたちが手作りした金、銀、銅メダルが贈られたほか、参加した全員にも参加賞メダルが贈られた。メダルには、自分の子どもが描いた似顔絵を張り付ける人もおり、和気あいあいとした雰囲気で大会を終えた。
現在、パーソルグループでの男性育休取得率は73.0%(24年3月期)となっており、前年と比較して8.2%増加。これを26年3月期には100%となるように、男性育休取得の推進を行っている。
今後、「男性育休推進部」の部活動では、子育てに関するノウハウの情報提供や男性育児に関する相談の場・部活外でのコミュニティづくりなどを行っていきたいという。
宮崎新之 宮崎 新之(みやざき よしゆき) 大学卒業後に勤めていた某職から転職し、編集プロダクションへ。ライブや演劇などを中心としたフリーのチケット情報誌の編集者となる。その後、編集プロダクションを辞めて大手出版社の隔週情報誌編集部に所属、映画ページを担当。2010年よりフリーランスに。映画をメインにエンタメ系の編集ライターとして、インタビューや作品レビューなどで活動中。 著者webサイト ◆これまでの仕事歴 LAWSONTICKET with Loppi(ローソンチケット) / TOKYO★1週間、KANSAI★1週間(講談社) / ケーブルテレビマガジン(JCN) / web★1週間(講談社) / マイナビニュース(マイナビ) / SPA!(扶桑社) / TVぴあ(ウィルメディア) など この著者の記事一覧はこちら
育児はスポーツ!社内イベントで男性も育休を取得しやすい風土を醸成
パーソルグループでは、男性気球取得経験者を中心にグループ内部活動(みんなの部活)として、「男性育休推進部」を2023年12月に設立し、男性の育休取得に関する風土づくりを目指してさまざまな活動を行っている。
現在の部員は30名ほどで、実際に育休を取得中の男性社員は2名、これから育休を取得する予定の男性社員も3名在籍しているそうだ。
今年3月には、育休取得における周囲への罪悪感の軽減に加え、むしろ「みんなは応援している」ことを伝えるべく「男性育休サポーターズ」の発足式を開催し、男性育休応援を可視化し、目に見える形となるロゴやステッカーを制作し配布している。
「男性育休サポーターズ」は、男性育休の取得を応援する気持ちがあれば誰でもなれるとし、制度をより利用しやすい環境づくりに努めているという。
そして今回は、「育児はスポーツだ! イクジ(育児)アスロン大会」と題し、おむつ替え、抱っこ紐を使った抱っこ、寝かしつけのためのスクワットなどを行い、その速さと丁寧さを競う競技大会の開催に至ったのだ。
同部で副部長を務める西迫博さんは、2007年8月〜2009年1月と2009年9月〜10月の2回育休を取得しており、パーソルテンプスタッフにおける男性育休取得者の第1号。
西迫さんは大会の開催に寄せて「育児には体力が必要というのは、私自身も強く実感したこと。日頃のパパは育児で鍛えられていますので、国際的にスポーツが注目されている今、この社内イベントを企画しました。イベントを通して社員交流を促進し、社内風土の醸成に寄与していきたい」と、あいさつした。
勝利者には手作り金メダル、パパNo.1の座は誰の手に
競技はベビー人形のおむつを替えた後、抱っこ紐を使って抱っこして、買い物袋を持ち、保育園に見立てた会場外に外出。再び会場に戻ってくると抱っこ紐を外し、寝かしつけスクワット10回を終えてゴールテープを切るまでのタイムを競うもの。
急ぐあまりに赤ちゃんに危険が及びそうな場合などは、審査員によってペナルティが課され、1回ごとにタイムが5秒加算される。参加者は8名で、4人ずつで予選を2回行い、それぞれの予選の上位2名が決勝に進出する。
予選1組目に参加したのは、綿引裕也さん、金村魁さん、村澤典知さん、本橋孝昭さん。4人ともベビー人形のおしりを丁寧に拭き、順調におむつ替えを済ませ、抱っこの後はベビーを揺らさないように颯爽と歩いていた。接戦の中、決勝に駒を進めたのは本橋さんと金村さんとなった。
続く予選2組目は、松﨑佑哉さん、櫻井直樹さん、横谷秀俊さん、黒澤元貴さんが参加。横谷さんは、自身の子どもを連れて参加し、おむつ替え以外の競技は本物の赤ちゃんで行うことになった。
途中、横谷さんが抱っこ紐の装着に手間取ってやり直したことでタイムロスが発生したが、パパ同士の譲り合いの精神が発揮され、買い物袋のピックアップはほぼ同時に。スクワットで差がつき、横谷さん、黒澤さんが決勝進出となった。
決勝戦では、会場に駆け付けた社員の応援にも熱が入り、歓声と拍手もより大きくなる。大きな音に、子どもの機嫌も心配されたが、当の本人は泣くこともなく、順調に競技は進行。
買い物袋から飛び出したネギのバランスが悪く、歩く速度にも影響を及ぼす中、パパNo.1の称号を得るためにファイナリストは優しく丁寧に、そしてスピーディな育児の技を披露していった。
金村さんは以前行われたおむつ替え大会でもチャンピオンに輝いており「まさか2冠を取れるとは。1歳9ケ月の息子がいますが、育児ってやることが大変で、またこれをやるのか……と思うことも。でもやっぱり、子どもとのコミュニケーションの一瞬でもあって、こんなこともできるようになったんだ、こんなことを感じるようになったんだと、ひとつ一つの瞬間を感じ取っている日々です。これからも育児を楽しんでいきます」と、勝利の喜びと育児の幸せを語った。
2位の本橋さんは「まだ子どもはいませんが、現在妻が妊娠中なので、これを機にいろいろ勉強になりました。こういう学びの機会を得られてとてもありがたいですし、男性としてちゃんとサポートしていきたい」とプレパパとしての意気込みを披露。
3位の横谷さんは「男性が育児に参加することも定着してきたように感じています。でも、まだまだ男性が妻や子、家を支える方法があるとも思うので、私も子どもを育てながら、家庭にも日本にも貢献していきたい」と意気込みを明かす。
優勝者らには、子どもたちが手作りした金、銀、銅メダルが贈られたほか、参加した全員にも参加賞メダルが贈られた。メダルには、自分の子どもが描いた似顔絵を張り付ける人もおり、和気あいあいとした雰囲気で大会を終えた。
現在、パーソルグループでの男性育休取得率は73.0%(24年3月期)となっており、前年と比較して8.2%増加。これを26年3月期には100%となるように、男性育休取得の推進を行っている。
今後、「男性育休推進部」の部活動では、子育てに関するノウハウの情報提供や男性育児に関する相談の場・部活外でのコミュニティづくりなどを行っていきたいという。
宮崎新之 宮崎 新之(みやざき よしゆき) 大学卒業後に勤めていた某職から転職し、編集プロダクションへ。ライブや演劇などを中心としたフリーのチケット情報誌の編集者となる。その後、編集プロダクションを辞めて大手出版社の隔週情報誌編集部に所属、映画ページを担当。2010年よりフリーランスに。映画をメインにエンタメ系の編集ライターとして、インタビューや作品レビューなどで活動中。 著者webサイト ◆これまでの仕事歴 LAWSONTICKET with Loppi(ローソンチケット) / TOKYO★1週間、KANSAI★1週間(講談社) / ケーブルテレビマガジン(JCN) / web★1週間(講談社) / マイナビニュース(マイナビ) / SPA!(扶桑社) / TVぴあ(ウィルメディア) など この著者の記事一覧はこちら