【追記あり】ギョギョ!?「カツオの頭かき氷」に4.5万人驚がく 気になるお味は...
2024年8月29日(木)7時7分 Jタウンネット
例年にない暑さ、半端ない暑さ、体温を超える暑さ、ほぼ40度の暑さ......。さまざまな表現が試されてきたのが、今年の夏だ。
ここまで来ると、中途半端な冷たさや涼しさでは、物足りない。ダイレクトに氷を摂取できる「かき氷」しかない。それも思い切り強烈なヤツがいい。
そんな2024年8月25日、Xに次のような写真が投稿され、話題になっている。
なんと「かつおのあたま」のかき氷だ。
口を半開きにして、目玉がこちらをギョロッとにらんでいる。魚が苦手な人は、これを見ただけで、肝が冷えるかもしれない。
「明寅」さん(@atora_noki)が投稿したこのポストには、4万5000件を超える「いいね」が付けられ(28日夕時点)、ユーザーからはこんな声が寄せられている。
「ギョッとした!」
「めっちゃシュール」
「すごい!リアル!笑」
「インパクトが絶大ですね」
「美味しいんだろうけど、生臭そう」
さまざまな感想や疑問が噴出し、騒然としているようだ。
ポストには「毎年恒例の藤枝市陶芸センターの『かつおのあたま』のかき氷」と添えられている。
これは、いったいどんな「かき氷」なのか? 記者は、投稿者・明寅さんと、静岡県の藤枝市陶芸センターに詳しい話を聞いてみた。
黒い目玉はチョコチップ
投稿者・明寅さんは、かき氷のシーズンに1〜2回、藤枝市陶芸センターに行く。かき氷を食べた後、陶芸体験をやることもあるそうだ。
話題の写真の撮影日は8月25日。写真を撮ってから食べようと思って、色々と角度を変えながら撮った中の1枚だった。
撮りながら、「今年の『かつおのあたま』はイケメンだ」と思ったという。
Jタウンネット記者の取材に応じた藤枝市陶芸センター広報担当の丹羽智美さんによると、「かつおのあたま」のかき氷は、2018年に陶芸センターを訪れた小学3年生の男の子が制作したカツオの頭の陶器の作品がきっかけとなって生まれた。
あまりの斬新なアイデアに触発された丹羽さんは、「これをかき氷にしたら面白いのではないか」とひらめき、「かつおのあたま」のかき氷を開発。夏季限定の裏メニューとして提供するようになった。
はじめは、あくまで裏メニューだった。スタッフおまかせのメニュー(900円)の一つとして提供してきたというが、「だんだんファンも増えてきて、表メニュー化、定番化しつあります」と丹羽さんは笑う。
「生臭そうとか、かつお出汁使ってそうとか、いろいろ言われたりもしますが、青い色味はブルーハワイ、口の中の赤い部分はイチゴ、目の白いところはラムネ、黒い目玉はチョコチップと、とても甘い甘いかき氷なのです」
「焼津港と関係ありますか? とも聞かれますが、一切ありません(笑)」(丹羽智美さん)
陶芸センターの夏の風物詩ともなっている「かき氷」は、スタッフおまかせの他にも、「牧場(まきば)」(800円)と「大地」(800円)がある。
手揉茶永世名人住田恵朗さんの抹茶を贅沢に振りかけた「牧場」はとくにおすすめだという。陶器の植木鉢の容器に入れ、スコップ形のスプーンを添えて提供されるのも、ユニークなポイントのひとつだろう。
かき氷の提供は8月31日までなので、食べたい日とは急いで藤枝に行くか、来年を待とう。
【2024年8月29日編集部追記:台風の影響により8月30日、31日は藤枝市陶芸センターは臨時休館となる。
「ご来館予定だったお客様ごめんなさい。
また来年
かつおのあたま君とお待ちしてます!」(「藤枝市陶芸センター(センターママの呟き)」(@f_tougei)の投稿より)】