運が悪い人に特徴的な5つのこと

8月30日(木)11時0分 文春オンライン


 インゲン豆や煎茶を日本にもたらしたと伝えられる隠元禅師ゆかりの寺、長崎市寺町にある興福寺の32代目をつとめる松尾法道和尚。住職として歴史ある寺院を取り仕切る名刹の禅僧である一方、英会話やピアノが特技で女子高の教師をしていたこともあるという幅広い経験の持ち主。

 そんな和尚さまが説く、運気のあげ方のコツとは。



生きているだけでも知らぬ間に犯している罪やケガレ


「自分は運が悪い」、そんな相談をよくされます。わたしは、25歳のときから九州・長崎にある「興福寺」という寺の住職をしているのですが、寺にはいろんな悩みを抱えた人が相談にこられるのです。



東明山興福寺住職 松尾法道和尚 ©川内太郎


 人は、普通に生きているだけでも知らず知らずのうちに犯している罪やケガレがあります。たとえば、電車の乗り降りで人にぶつかってしまったとか、無意識のうちにことばで人を傷つけていたとか。たいしたことない、なんて思う勿(なか)れや。そうした不正不純なものを、むかしの日本人は、衣食住の営みの中で自然に浄める習慣が身についていたのです。でも、なにかと忙しい現代では日常の中の「浄化作用」が減ってきています。




 この小さな罪やケガレが積み重なった状態では、運気は滞っていくばかり。「ケガレを祓って⇒運気をあげる」、つまり日常を健やかな状態にしておけば、自ずと「運気の代謝」はあがるのです。そんな日常でたまる陰の気や不安、厄を浄めて、毎日に幸運を呼び込む53のコツを、著書 『龍がすむ赤寺の教え 「運気の代謝」があがる! 日常作法のコツ』 に集めてみました。その中から、日常でやってしまいがちな運気が滞る5つの原因と解消法をご紹介します。



健康や精神の状態、生きざますら表れてしまうもの


1、声が低い


 調子が悪いとき、いい調子の波に乗っていないときは、だんだん声のトーンがさがってきます。とくに自信がないときは声が低く小さくなってしまうもの。声には今の健康や精神の状態、これまでの生きざますら出ています。自分は気がつかなくても、話している相手には思いのほか伝わってしまうものなんです。




 挨拶や、受け答えの声が明るいと、感じがいいでしょう? お仕事でも、実力が同じくらいの人がいたら、感じのいい人へお願いしてしまうものでは? 声から受ける「感じのよさ」と同様に、声の暗さや小ささは「感じの悪さ」となって相手に受け取られています。




 とくに電話のくらぁーい声は、ダメ。女性は年齢を重ねると声のトーンがぐっと低くなるみたいで、なになに? 地底に住んでんの? っていうくらい、くらぁーい声が出ると、ついプツンって切りたくなっちゃうでしょう(笑)。




 リーンリーンて電話が鳴ったら、




 「はいはいはーいっ♪」て、声のトーンを明るくね。徐々に音を高め、語尾をあげてごらんなさい。




 気分が落ちているときには、なかなか明るい声が出づらいけれど、ちょっとがんばって高めの声を意識して。挨拶のひと声だけでも明るく、「はーい、おはようございますっ!」なんてあげてみて。そのテンションに引っぱられ、モヤッていた気分もスッキリ。運気の流れを切り替えられます。たかが声、されど声なんですよ。


2、グチや悪口をいう


 調子が悪いときは、まわりにグチや悪口好きな人が集まりがち。いくら調子が悪いからって、疲れているからって、グチや悪口を口にしているうちは、運気は下がっていくばかりです。




 マイナスはマイナスを連れてくるもの。つい引き込まれてしまったら危険すぎます。マイナスをはね返すには、その倍以上のプラスがいるのだから、無防備にマイナスを発したり、受け取らないことです。




 自分を守る鎧は常に持っておいて。心の平和を破るものがぶつかってきたら反撃。鎧かぶって、ノーといえる強さが必要です。




 とくに身内のグチ、悪口は、しゃべる相手を間違えるとまわりに広がってしまうから、これは自戒しましょう。



3、身だしなみが乱れている


 「飾らないのがいい、すっぴんのほうが自然でいい」なんてことは、まやかしでは?


 「おしゃれをする」って、自分自身をどう磨いてあげたらいいのか、考えることでもあるんです。向き合っているうちに、新しい自分を見つける。そんな「気づき」が肝心です。




 自分に手をかけていると、自分を大切にしている気持ちが増すでしょう? 車の窓ガラスをきれいに拭いてみると、いつもの景色も見え方が違って、そうすると気分良く走れるものじゃない。ちょっとだけの変化でも、おしゃれをするって、ドキドキがあって、気分があがるものです。




 髪や肌も、きちんとケアして。男だってフケがたまってないかって、気づかいしなきゃ。ブス顔フケ髪でいたら、運気がよどむこと間違いなかと。




 キレイになることで気分があがるなら、あなたの味方にすべき。




 幸せになれることは、どんどんやってみて〜。



興福寺の隠れパワースポット


4、トイレが汚れている


 運気と直結している水まわりは、いつもキレイにしておきたい場所。なかでもトイレとお風呂を汚くしていて、運気をあげようなんて論外ですよ!




 うちの寺にいらした方たちによく褒められるのが、数年前に念願かなって改築したトイレです。「古寺といえば、じめっとした和式のお手洗い」というイメージを払拭するように、木の温かさのある空間に現代的な便器を設え、なにより、極めて清潔を心がけています。 




 「うちのリビングより居心地がいい!」「ここに住みたいくらい」とお客さまがいってくださるのが、うれしい! そんなふうに、人の気持ちをプラスに変えるトイレは磁場もどんどん豊かになって、わが寺の隠れパワースポットになってきてます。




 ご家庭のトイレやお風呂でも、ピカピカの居心地のいい場をキープすることで、高いエナジーを補給するパワースポットになります。




 せっかくのエナジーが損なわれるから、トイレの蓋は、きちんと閉めてね。お行儀もあるけど、ケガレをふせぐ意味も大きくアリですよ。




 お風呂やトイレがキレイなところには、神さまや仏さまが遊びにくるけれど、汚いお風呂やトイレには、神さまも仏さまも立ち寄れないみたい。だから、毎日キュキュッと磨きましょう。あ、お化粧をする方は、ぜひ化粧パフも洗ってね。ドス黒くカチカチになったパフではお肌も運気も淀んでいくばかりですよ。


5、冷えている


 心とからだはつながっている——。


 そう強く実感したのは、わたしが住職をやりながら女子高の非常勤講師として教鞭をとって早々、重度の鼻づまりアレルギーで苦しんだときです。アレルギーの原因は、200%ストレス。仕事の緊張と人間関係の疲労で、最高に弱っている心とからだに、さらにアレルギーを加速させたのが、からだを冷やす生活習慣でした。




 気が張り詰めているからゆるめようと、寝る前にお酒を飲んだり、つい過食もしがちでした。大好きな生野菜も、季節はずれであろうとたくさん食べていましたし、甘いものや〆のラーメンもおいしくいただいていました。




 仕事と人間関係のストレス→内臓が冷える生活→からだの弱い部分にアレルギーを発症と、心の負荷からエネルギーが枯れて、それがからだの症状にあらわれたのです。食で患ったものは、食で治す。



 寺での料理修練で、「あたり前の食」を学び直し、その後わたしの鼻アレルギーは、ウソみたいに消えました。




 あらためて一にも二にも、基本になる食は、からだが求めている季節の食材を、からだが求めている分だけいただくこと。その自然のルールで食べていると、心身がやすらぐことを体感しました。冷えとり食も開運食も、からだが温まる食事がキーワードです。


***


 人生が長くなってくると、日常の習慣もダレてきます。それは、年齢を重ねて体型が変わり、新陳代謝がさがってきたから、食生活を変えたりするのと同じで、日常の習慣にも年齢なりのちょっとした工夫と知恵が必要になるんです。生きづらい時代といわれますが、「運気がいい」をキープするには、日常作法を少し見直すだけで「運気の代謝」は必ずあがります。このさりげないお話によって、日常をちょっと新鮮に感じてもらい、何か少しでも光になれば、うれしいかぎりです。





松尾法道(まつお ほうどう)

1950年、長崎市・興福寺の庫裡で生まれる。16歳のとき、アメリカ・ルイジアナ州のアレキサンドリアにあるボルトン高校へ留学し、海外生活の体験を経て、日本の美しい文化にあらためて目覚める。花園大学文学部仏教学科卒業後、黄檗宗大本山萬福寺修行道場に入堂。25歳にして、東明山興福寺第32代住職に就任。住職のかたわら、長崎女子商業高等学校非常勤講師、玉木女子短期大学非常勤講師を20年近くつとめる。クラシックや歌舞伎など芸能鑑賞や自身でもピアノ演奏を楽しみ、親友であった昭和の歌姫・江利チエミの音楽を深く愛する。




東明山 興福寺

1620年創建の日本最古の黄檗宗の寺院。山門が赤いことから「赤寺」とも呼ばれ、国内外の観光客にも人気が高い。「隠元さん」と親しまれている隠元禅師が1654年に中国から来朝した初登の地でもある。日本に多くの文化を伝えた隠元さんにならい、寺を文化伝承の発信地とすべく、普茶料理や煎茶の普及に力を注ぎ、季節の行事や、国の重要文化財である本堂(大雄宝殿)や境内において、折々に多彩な芸術家を招き、演奏会なども定期的に催している。2019年は、創建400年目の節目となる。http://kofukuji.com





(松尾 法道)

文春オンライン

「健康」をもっと詳しく

このトピックスにコメントする

「健康」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ