【医師監修】赤ちゃんが頭を打ったらどうしたらいい? 即受診の目安

8月30日(金)17時31分 マイナビウーマン子育て

赤ちゃんが頭をぶつけて大泣き…。その瞬間、ビックリしてどうして良いか分からなくなってしまうママも多いと思います。転倒や転落により、子供はよく頭をぶつけますが、家庭で様子を見ていいか、即病院へ連れていくかは状況によって違います。今回は、赤ちゃんや子供が頭を打ったときの受診の目安などについてまとめました。

この記事の監修ドクター 梁 尚弘先生 りょうキッズクリニック(埼玉県所沢市)院長。平成10年順天堂大学卒業後、日本大学小児科研修医、沼津市立病院小児科、横須賀市立市民病院小児科、日本大学小児科助教、瀬戸病院小児科医長を経て現在に至る。小児科専門医。

赤ちゃんが頭を打ちやすいのはどうして?

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赤ちゃんや子供はちょっとしたことでよく頭を打ちます。頭は大事な部分なので、頭を打つたび心配になりますよね。では、どうして小さい子供は頭を打ちやすいのでしょうか。

乳幼児は頭が大きく、バランスが悪い

乳幼児は全身に対して頭が大きい、という特徴があります。重心が上の方にあってバランスが悪いため、転びやすいのは仕方ありません。転倒や転落の危険は常にあると考えた方がいいでしょう。家の中であっても、ベッドやソファ・階段から落ちたり、転んで家具の角で頭をぶつけたりするなど危険が潜んでいます。

ほかにも、視野の狭さや、とっさの状況判断・危険予知能力の乏しさといったことも関連し、乳幼児は頭を打つ事故を起こしやすいと考えられます。

どのような事故例がある

国民生活センターの発表[*1]では、0歳ではベッド類、1〜2歳は階段からの転落が多く見られました。ほかにも椅子や育児家具類からの落下、机やテーブル類にぶつかる転倒例が目立ちます。また、年齢の小さい子供は転落、年齢が大きくなるにつれて転倒が多くなる傾向にあります。

頭を打った!こんなときどうする?

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赤ちゃんや子供が頭をぶつけた瞬間、親の方がビックリして大きな声を出してしまった、なんて経験もよくあるのでは。子供が頭を打つのはよくあることとはいえ、様子を見ていいものか、すぐに受診した方が良いのかは誰もが迷うところです。頭を打ったときの対応についてまとめました。

乳幼児が頭を打ったときの特徴

乳幼児の頭蓋骨は大人と違って軟らかく、弾力性があります。そのため頭蓋骨は割れにくいものの、陥没骨折しやすいのが特徴です。ほかにも骨のつなぎ目がしっかり固定されていない、という特徴もあるため、打撲によってつなぎ目が開く骨折となることもあります。

頭を打った後、様子を見ていいのは?

頭を打った直後、「大きな声で泣いたから大丈夫」という言い伝えは誤りです。火が付いたように激しく赤ちゃんや子供が泣いていても落ち着いて、まずは息をしているか、反応はあるかを確認しましょう。

様子を見ていい条件は

①保護者から見て普段と様子が変わらない②おでこ以外にたんこぶがない③意識がはっきりしている、けいれんがない④激しい打ち方でない⑤触って頭の骨のずれがない⑥嘔吐や激しい頭痛がない

となります。

しばらくすると泣きやみ、その後嘔吐(おうと)せず元気にしていて、顔色や機嫌が普段と変わらなければ、そのまま自宅で様子を見てもいいでしょう。

ただし、48時間は変化が起きないか慎重に様子を見る必要があります。様子を見ている間に体調が急変したり、普段と違う様子が見られたりしたときは、迷わず医療機関を受診しましょう。

たんこぶは頭皮の下で出血を起こしている状態なので、冷やすなどしてだんだん小さくなるようなら心配はいりません。ただ、中には衝撃の強さで、危険な状態になっていることも考えられます。特にぶよぶよと軟らかく大きなたんこぶができた場合、おでこ以外にたんこぶができた場合、打った部分に凹みがある場合は、すぐに医療機関で診てもらいましょう。

早急に受診する必要があるとき

頭は大事な部分であることは間違いがないので、少しでも異変を感じたり、不安があったりするときは、様子見をするのではなく、必ず医療機関を受診しましょう。

意識や反応がないときは当然、緊急事態ですが、視線が合わない、ウトウトと眠りがちである、といったときも意識障害を起こしている可能性があります。またけいれんや嘔吐(おうと)を繰り返すとき、出血があるときも迷わず診察を受けましょう。

乳幼児の頭を守るための4つのポイント

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大事な子供の頭を守るため、日々の生活で気を付けたり、工夫したりできることはどのようなことでしょうか。4つのポイントで見ていきます。

「柵」を上手に取り入れる

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ベッドから転落した事故例が多いため、ベビーベッドはもちろん、大人用のベッドで寝かせる場合も「ベッドガード」などと呼ばれる柵を取り付ける方が安全です。柵がないと、まだ寝返りをできない6ヶ月未満の赤ちゃんでも動いてしまって転落することが多いです。

また、ハイハイなどで動き回るようになると階段から転落する危険性が出てきます。階段に立ち入らないよう柵を付けるようにしましょう。

「椅子」は要注意家具

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椅子からの転落や乗ったままの転倒も、頭を打つ事故につながりやすいので注意しましょう。また、椅子を踏み台にして窓やベランダから身を乗り出し、下へ転落すると重大な事故につながることもあります。ベランダや窓の近くに椅子を置くことはやめましょう。

「床」は滑らないように工夫

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床に置いてあるものにつまずいたり、滑って転んだりすることも考えられます。床は整理整頓した状態で、転倒のリスクを減らしましょう。またお風呂場には転倒防止用のマットを敷くのもお勧めです。

「自転車」では“かぶる”と“離れない”

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子供乗せ自転車に乗せるときは、ヘルメットを忘れずに。思いがけず転倒したときは、座席の位置が高いため、頭部に大きなケガを負うリスクが高くなります。ちょっとだから大丈夫と、子供を自転車に乗せたまま待たせるのも非常に危険です。

また、子供が自分で自転車や幼児用二輪車(ランニングバイク)に乗るときも、ヘルメット着用を徹底したいものです。

まとめ

赤ちゃんの頭は全身の割合から見て大きいため、身体のバランスが悪く、座った状態からの転落や立った状態からの転倒がよく見られます。成長と共に身体のバランスは取れるようになっていきますが、注意力や危険予知能力が伴わないことや、行動が活発化することにより、転落や転倒には引き続き注意が必要です。

赤ちゃんや子供が頭を打ったときは慌てず、冷静に様子を観察しましょう。様子を見て大丈夫なこともありますが、普段と違う様子が見られたときは、迷わず医療機関を受診するようにしたいものです。

(文:剣崎友里恵/監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです

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