黒すぎてやばい。あの「ベンタブラック」に塗装された超黒BMWがもうすぐお披露目(ドイツ)

8月31日(土)18時30分 カラパイア

top0

 ドイツの自動車メーカーBMW社は、9月にドイツで開催されるフランクフルトモーターショー2019に、世界で最も黒い車となる「VBX6」を公開すると発表した。

 VBX6は、新型X6のワンオフモデルで、その塗料には、可視光の99%以上を吸収、黒を超える超黒物質として有名なあのベンタブラックを、車の塗装用に改良した「ベンタブラックVBx2」が使用されている。

 ベンタブラックは、あまりにも黒すぎて次元感覚がマヒし、脳がブラックホールのような穴と勘違いしてしまうほどに黒い塗料だ。
The all-new BMW X6 Series in Vantablack.

・まるで2D?世界で最も黒い車VBX6

 BMWが新型X6のカラーバリエーションとして「世界一黒い黒」の写真を発表した。その塗装は限りなく無反射に近く、一見すると2Dに見えてしまう。

de2_e
image credit:BMW

 そのフレーズから超黒色のベンタブラックとその独占権を持つアニッシュ・カプーア氏とスチュアート・センプル氏の騒動を思い出す人も多いだろう。



 しかし、今回使われているのはオリジナルのベンタブラックそのものではなく、車の塗装用に開発された「ベンタブラックVBx2」である。


・車の塗装に向かないベンタブラック

 ベンタブラックは99%以上という極めて高い可視光吸収率により、人間の目に2次元の黒として認識される。



 そのため凹凸があるものに塗ってものっぺりした黒い面にしか見えず、奥行きや厚さなどがわからなくなる。

de4_e
image credit:BMW

 そんなベンタブラックをこのBMW X6に使っても、この車ならではのツインヘッドライトやグリルなどの特徴が見えなくなってしまう。


・ぎりぎりの光沢を持つベンタブラックVBx2

 この点について、ベンタブラックの発明者であり、ベンタブラックVBx2開発にも協力したサリー・ナノシステム社の最高技術責任者ベン・ジェンセン氏はこう語る。

 「オリジナルのベンタブラックだと車が3次元に見えなくなることに気づいたんです」

 だが、採用されたベンタブラックVBx2にはわずか1%の反射率があるため、どんな角度からも極めて最低限の光沢が出る。それが車の形を伝えるヒントになるという。

スクリーンショット-(1860)

 しかもこの塗料は従来のベンタブラックより広範囲に噴霧でき、使いやすくなってるそうだ。


・デザイン性に欠ける車に使うと魅力半減?

 なお記念すべきこのカラーの対象車に新しいX6が選ばれた理由は独特なシルエットだという。

de3_e
image credit:BMW

 ジェンセン氏は、こうした塗料を特徴的なデザイン性に欠ける従来の車に使うと、その魅力が損なわれることになりそうです、とも語っている。

スクリーンショット-(1865)

 世界で初めてベンタブラック(Vantablack)の略称「VB」を冠した唯一の車、BMW VBX6。この車は来月フランクフルトで開催されるモーターショーで展示が予定されている。

スクリーンショット-(1861)

 うっかりすると夜の闇に溶け込んじゃいそう、とか気になる点は多々あるが、実際に実物を見てみたい。飲み込まれそうになっちゃうのかな。
 
References:designtaxi / dezeen / press / thevergeなど /written by D/ edited by parumo

カラパイア

「ドイツ」をもっと詳しく

「ドイツ」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ