【医師監修】妊娠期間ってどのくらい?予定日の計算は?初期・中期・後期の様子

8月30日(金)16時38分 マイナビウーマン子育て

妊娠すると、いつ赤ちゃんに会えるのか楽しみになり、生まれてくる時期が気になるものです。妊娠期間はどのくらいの長さなのでしょうか。出産予定日の算出方法や妊娠期間ごとの様子や注意点などを解説します。

この記事の監修ドクター 産婦人科医 太田寛先生 アルテミスウィメンズホスピタル産婦人科(東京都東久留米市)勤務。京都大学電気工学科卒業、日本航空羽田整備工場勤務。東京医科歯科大学卒業後、茅ヶ崎徳洲会総合病院、日本赤十字社医療センター、北里大学医学部公衆衛生学助教、瀬戸病院を経て現在に至る。日本産科婦人科学会専門医、日本医師会認定産業医、医学博士、インフェクションコントロールドクターICD)、女性のヘルスケアアドバイザー、航空級無線通信士

妊娠期間ってどのくらい? 予定日は?

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妊娠期間について、昔から日本では「十月十日(とつきとおか)」と言われてきました。これを勘違いして「では1月1日に妊娠したら10月10日にうまれるの?」と思ってしまうかもしれませんが、そうではありません。

では、妊娠期間はどのくらいの長さで、分娩予定日はどのように決まるのでしょうか?

仮の出産(分娩)予定日は、初診の時に生理をもとに計算する

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WHOの定義では妊娠期間のスタート(満0日)は最終月経(生理)の始まった日としています。妊娠期間は、最終月経開始日を0週0日として、40週/280日間となります。(妊娠の暦では1ヶ月=4週=28日で考えます)この計算から40週0日が仮の出産予定日となります。

初診の時に言われる出産予定日は、最終月経開始日から計算した一時的なものです。たまたま排卵が遅れていたり、月経が不順で排卵日がわからなかったりして、この計算とは合わない場合もよくあります。そのような場合には、数週間後の赤ちゃんの大きさで予定日を修正します。妊娠12週までには、出産予定日が確定します。

出産(分娩)予定日はどう決まる?

妊娠週数を正しく把握すること、出産の予定日を知ることは、妊娠の経過や赤ちゃんの発育を診断する上でもとても重要です。例えば、予定帝王切開や誘発分娩をいつの時期にするかの決定には、妊娠週数の情報が不可欠です。

妊娠へのプロセスが始まるのは受精した瞬間です。排卵した卵子が、卵管で精子と出会い受精して、さらに子宮に受精卵が動いて着床することによって妊娠します。よって、排卵日が正確にわかれば、出産予定日は決まります。

しかし、体外受精などでない限り、いつ受精・着床したかを正確に特定することは難しいので、いくつかの方法から総合的に予定日が決められます。

・まず、最終生理から仮の予定日として計算

出産予定日を決定する上でとりあえず用いるのが、「最終月経(生理)がいつであったか」の情報です。

月経が28日周期で来ている場合には、月経開始日の2週間後に排卵していると推定されます。よって、最終月経開始日を0週0日と数え、40週=280日目を出産予定日とします(妊娠の暦では1ヶ月=4週=28日で考えます)。

つまり……『出産予定日=最終月経開始日+280日』ということになります。

・排卵日から計算

基礎体温や病院での超音波検査などによって推定排卵日がわかっている場合には、排卵日を妊娠2週0日として計算します。

排卵日から計算する場合は……『出産予定日=排卵推定日+266日』

なお、排卵推定日は基礎体温が低温相から高温相に切り替わるタイミングとなります。普段から月経(生理)開始日や基礎体温を記録するといいですね。

・さらに医師による計測で予定日を算出

最終月経(生理)などから推定される予定日がズレていないかどうかは、産科で行われるエコー検査で、妊娠9週〜10週頃の赤ちゃんの頭殿長(CRL:頭からお尻までの長さ)を計って確認します。

よって、月経が不順な人や、最終月経開始日を忘れてしまった人であっても、出産予定日がわからない、ということにはなりません。

妊娠期間を過ぎることはないの?

「正期産」(せいきさん)という言葉を聞いたことはあるでしょうか。正期産とは、37週以降42週未満の時期の出産を指しています。これは、早産などと比較して母子にとってのリスクが少ないと考えられ、最も良好な出産時期です。

一方、妊娠42週以降の出産を「過期産」(かきさん)と言い、全分娩の1%程度にみられると言われています。42週を過ぎても分娩に至らない場合は、羊水の減少や混濁、巨大児等のリスクも生じるために、注意深く対応が検討されます。

なお、流産、早産についても、きちんとした定義があります。

・流産:妊娠22週未満までに妊娠が中断してしまうこと。中でも12週未満を「早期流産」、12週以降から22週未満を「後期流産」と呼ぶ。・早産:妊娠22週以降から37週未満までの出産。

妊娠成立ってなに?

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そもそも「妊娠の成立」とはどのようなことを言うのでしょうか?

受精=子宮内妊娠成立ではない

精子と卵子が出会い、結合することを「受精」と言いますが、この段階では妊娠が成立していません。

受精卵(受精した卵子)が子宮内膜に根を下ろす「着床」という状態になってはじめて、妊娠したということができます。 なお、受精から着床まではおよそ6日、着床の完了まで含めるとトータルで12日前後かかります。

妊娠検査薬陽性=正常妊娠確定ではない

妊娠検査薬などで陽性反応が出るのは、早期から使えるものでも妊娠4週前後(月経開始予定日前後)となります。これは、妊娠に伴って増加するホルモン「hCG」の尿中濃度が検出可能な数値まで上がるためです。

ただし、妊娠検査薬で陽性が出たからといって、子宮内の妊娠が確定するわけではありません。妊娠検査薬で陽性反応が出たら、産科に行って子宮内に胎嚢があるかを確認しましょう。一定の妊娠週数が過ぎた段階で、胎嚢や胎児心拍などが確認できない場合は、異所性妊娠(子宮外妊娠)や、流産、胞状奇胎などの正常ではない状態と判断されます。

初期、中期、後期っていつ? 妊娠期間の体の様子と過ごし方

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短いようで長い妊娠期間中には体調や体形も大きく変わります。どんなことに気をつけて過ごすべきかをまとめました。

妊娠初期・中期・後期っていつ?

妊娠期間の区分は以下のようになっています。

・妊娠初期:妊娠0〜13週まで(妊娠1、2、3ヶ月と4ヶ月の半ば)・妊娠中期:妊娠14〜27週まで(妊娠4ヶ月の半ばから5、6、7ヶ月)・妊娠後期:妊娠28週以降(妊娠8、9、10ヶ月)

つわりもある⁉ 妊娠初期

妊娠が成立して、激しくホルモンが変化するこの時期は、徐々に妊娠特有の症状が現れます。その代表的なものが「つわり」で、気持ちの悪さや吐き気など消化器の不快な症状を感じる妊婦さんが多いです(全体の50〜80%)。つわりは、妊娠5〜6週頃から出現するとされています。

「お腹の赤ちゃんのために何かしてあげなくては!」と焦る気持ちもわかりますが、体調が悪いときは無理をせず、過ごしてください。特に、つわりのときは「食べたいものを食べたいときに食べられるだけ」で問題ありません。中期に入るころにはつわりが治まってくる人も多いので、しばしの辛抱です。

安定期ってホント? 妊娠中期

妊娠4ヶ月の終わり、妊娠中期に入るころには胎盤が完成し、体調も落ち着いてくる人も多いでしょう。俗に「安定期」とも言われるため、ついついアクティブに動きたくなってしまうものですが、激しいスポーツは避けましょう。ハッキリと禁止されている運動は、柔道、空手、ボクシングなどのぶつかり合うもの、スキューバダイビングなどの酸素濃度が落ちるものなどです。

また、この頃は胎動を感じ始めるので、お腹の赤ちゃんをより身近に感じることでしょう。

もうすぐ出産! 妊娠後期

妊娠後期になると一層お腹が大きくなり、胃が圧迫されてムカムカしたり、腰痛やむくみを感じたりする人も少なくありません。医師や助産師に対処法を相談しながら、残りの妊娠期間を乗り切ってください。

また、出血のために急に入院になったり、早産になったりする人もいます。出産の準備などは慌てることのないように、計画的に進めておきましょう。

まとめ

妊娠期間は、約9ヶ月間です。妊娠して間もない頃は体型の変化もないため、妊娠の自覚があまりないこともあります。生理が来なかったら妊娠検査薬を使用して、陽性であれば産科を受診しましょう。妊娠期間中は様々な体の変化に見舞われます。無理をすることなく、心を楽にして、充実した妊娠期間を過ごしてください。

(文:武田寿正/監修:太田寛先生)

※画像はイメージです

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