【取材レポ】ブラック企業合コンに集う男女の生態 「仕事で上司に胸ぐらを掴まれて...」「接待続きで深夜2時帰宅もザラ」

9月2日(月)13時26分 キャリコネニュース

ブラック企業で働く人のみを対象にした「ブラック企業コン」(主催:Rooters)が8月30日、プランタン赤坂(東京都港区)で開催された。参加条件に「残業時間が付きに80時間以上」「上司からのパワハラが多い」「有給が取れない」などがあるのが特徴だ。

イベント開始時刻もブラック企業従事者向けのためか、通常より遅めの21時開始となっている。ブラック企業合コンとはどのようなものか、現場の様子を紹介する。

プレ金に実施「友人と一緒に申し込んだけど、仕事が終わらなくて来れなかった」

ウェルカムドリンクは、デトックス効果のある「クロロフィル」入りの飲み物。薬湯を薄めたような味わいだが、「苦くて飲めない」と感じた人は体の老化が進んでいる状況なのだという。最初の座席も、このドリンクを苦いと感じるか否かで分けられた。

ある意味インスタ映えなドリンク

受付を済ませた人から血管年齢やストレス値を測定。日々仕事でストレスを抱えているブラック企業従事者には嬉しいプレゼントだ。これを「あなたのブラック企業度は?」という名刺サイズのメモに記入して席につく(1テーブル男女4〜5人程度)。

指を挟んで測定

参加者はIT系の20〜30代男女が多い印象だ。参加人数は男女各13人の予定だったが、計8人が欠席。当日は月末の金曜日。本来ならプレミアムフライデーだが、参加者は「うちは実施してませんね。実施してたらブラックじゃないですよ!」と一蹴していた。

最初の座席は、後方(写真右側)がドリンクを「苦い」と感じた人たち

業務が多忙になることが多い月末だが、「友人と一緒に申し込んだけど、仕事が終わらなくて来れなかった」という人もいた。不参加者が"真のブラック企業従事者"なのかもしれない。

ストレス度チェックが会話のきっかけになることも

主催者の挨拶が終わると、乾杯をしてトークタイムとなる。自己紹介の際に、名前や趣味のほか、先程測定したストレス値を発表しあうテーブルもあった。ストレス診断で最高値が出た女性は「飲み会とか試験があったので……」と弁明する。ほかにも、

「20時間労働の夜勤明けで参加しています」
「仕事で上司に胸ぐらを掴まれて……」
「最近は接待続きで疲れてます。帰宅は2時くらいということが多いですね」

といった声も出ていた。

「参加して、『うちはそんなにブラックじゃないかも……』とも思いはじめました」

このあと続々登場するフード

ブラック企業従事者限定合コンではあるが、非常にやつれた顔をしている人は見られなかった。人材系の20代女性は、

「席が一緒だった男性がクレーム対応と休日がない人でした。私の勤め先もブラックかと思っていましたが、『そんなにブラックじゃないかも……』とも思いはじめました」

という。ただ、「月末で忙しくなると思い、遅い時間帯のパーティーを探していたら『ブラック企業コン』が見つかりました」と話すメーカー勤務の女性も「労働時間はブラックではないですが、人間関係はブラックですね」と明かした。ブラック度合いは人それぞれだが、何かしら仕事にストレスや不満を持っている人が多そうだ。

連絡交換タイム

テーブルは全4席で、席替えをして全員と会話できる。司会者が連絡交換を促がしていた。最後の席替えが行われると、最もストレス度が高い男女が発表。この2人には顔のむくみを取るマッサージがプレゼントされた。

ストレス値の高いおふたりにエアーを使ったマッサージを

会場内のスペースで施術を受けられるのだが、施術前後で目の大きさや血色の良さが変わった。その様子を見ていた人からは「私もやりたかった……」という声がこぼれた。今回のイベントについて、施術を受けた2人は、

「はじめてだったけど楽しかったです。いろんな業界の話を聞けてよかったです」(介護職/20代女性)
「ブラックの話というより趣味の話でもりあがった。普通の街コンみたいな感じ。マッサージは気持ちよかったです」(IT企業/20代男性)

と話す。マッチングタイムなどはなかったが、和やかな雰囲気で解散となった。

ストレス度MAXの女性の数値

同社広報担当者は「『ブラック企業コン』を紹介したネット記事などで知ったという人が多かったです。ネットでの反響がよかったですね。遅くまで働く人に出会いの場を提供するため、来月以降も月1回程度開催して行く予定です」と語った。


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