人の心を読み取るスマート・ヘルメットは既にレーサーに使用されている(アメリカ)

9月2日(月)16時30分 カラパイア

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image credit:Ford/engadget.com

 5年ほど前に、自転車用のスマート・ヘルメット「MindRider」が開発され話題になった。

 乗り手がリラックスしている時や神経を使った時に、ヘルメット内に埋め込まれたセンサーが脳内の電気信号を測定。その記録データを専用のスマホアプリに転送し、GPSによってマッピングしていくことで、安全でストレスのない走行ルートが浮かび上がってくるという、まさに新境地開拓アイテムだ。

 実はこの「人の心(脳波)を読み取るスマート・ヘルメット」は、アメリカのフォード・モーターのレーシング部門「フォード・パフォーマンス」により、レーシングヘルメットとしても開発されている。

 既に、このヘルメットは世界ラリー選手権や世界ツーリングカー選手権においても、プロのレーサーたちが着用しており、今後のスポーツ界における新境地への重要な一歩といえるようだ。

The Racing Helmet That Can Read Your Mind

・「フォード・パフォーマンス」が開発したスマート・ヘルメット

 レース時のドライバーたちは、最高のパフォーマンスを常に頂点に確保するため、生体認証(人間の肉体の特徴を読み取り、登録してあるものと照合するシステム)が秒速でモニタリングされている。

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image credit: youtube

 レーシングカーの開発を頻繁に手掛けるフォード・モーターの「フォード・パフォーマンス」は、テクノロジーパートナーUNIT9とキングス・カレッジ・ロンドンとの共同実験を発表した。

 レーサーやプロのアスリートたちが使用するメンタルトレーニングテクニック(呼吸瞑想と視覚化)が、脳のパフォーマンスにどのように影響するかということを調べることが目的だ。

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 測定には、ドライバーの脳の活性化を読み取るスマート・ヘルメットを使用。これは、脳から電気的活動が読み取れるEEG(脳波記録)ヘッドセットを含んだ、いわば改造ヘルメットだが、FIA(国際自動車連盟)承認済みのものである。


・スポーツ界の新境地開拓となる脳スキャンヘルメット

 実験チームは、EEGを使用してレーストラックのメンタルマップを作成し、ハイプレッシャーの状況にあるドライバーの運転時の集中力と精神レベルを測定。

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 ヘルメット内に設置されたEEGは、ドライバーの脳内データを読み取り、外部のハードウェアに記録していく。

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 脳波計のヘッドギアが運転中に脳の活動をモニタリングし、その情報を洞察に変換することで、ドライバーはレーストラック内での最高のパフォーマンスを通知し、確保。そうするとベストな運転方法が改善でき、より多くのレースに勝つことができるというわけだ。

 また実験では、レーサーは試合中常に「オン」の状態、つまり精神力と集中力を極限に保ち、注意散漫を避けるという能力においては、通常のドライバーよりも最大40%も優れていることが判明した。

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image credit: youtube

 この脳スキャンヘルメットは、今後のスポーツ界において精神探求という研究の画期的な中心となり、新境地への第一歩となるようだ。 

 なお、フォードの「Psychology of Performance」の調査では、世界ツーリングカーのチャンピオン、アンディ・プリウォール選手や、世界ラリー選手権レーサーのセバスチャン・オジェ選手は、既にこのスマート・ヘルメットを装着しているという。

References:Great Big Storyなど / written by Scarlet / edited by parumo

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