日本で2番目に古い木造校舎「郷野小学校」を集いの場に

2018年9月3日(月)7時44分 Jタウンネット

[みみよりライブ5up!−広島ホームテレビ] 2018年8月23日放送の広島HOMEテレビ「みみよりライブ5up!」で、廃校になる郷野小学校の見学会が紹介されました。


「ぬかピカレース」も開催


2018年度での廃校が決まった、安芸高田市の郷野小学校は、日本で2番目に古い木造校舎なんだそうです。現在の校舎が完成して、およそ80年。木の優しい温もりが、今も残ります。


木造校舎の魅力を伝えようと、卒業生が中心になって開いた見学会には、県内外からおよそ70人が集まりました。郷野小学校再生プロジェクトの水藤邦夫さんは、「(小学校を)残したいという意見を集めましたので、活用に向けていくひとつのきっかけにしようということで、今回の見学会を企画しました」と言われていました。


見学会を開いたメンバーらは、この木造校舎を存続させて、安芸高田市のランドマークし、「集いの場」にしたいと考えています。


「絶対に見てほしい所が西玄関の上。ガラスが2枚ないんです。なんでかというと、ツバメが子育てをするから」とメンバーが説明していました。校舎の中を自由に飛び回るツバメ。春になると巣作りをし、子育てをする光景が、校舎内で見ることができます。郷野小学校の風物詩のひとつです。


続いては校舎の柱。「1年生が入学したら、ひとり1本、柱をもらって毎年(身長を測る)」と説明が。児童たちは6年間、校舎に成長の記録を残していきます。


校舎の廊下の長さは約60メートルもあり、この長さを利用して、郷野小学校の恒例行事、雑巾がけの速さを競う「ぬかピカレース」が行われます。昔から児童たちは、家から持ち寄ったぬかで廊下をみがいていました。ぬかにはワックスの効果があるそうで、これで廊下をピカピカにしていたそうです。


「校舎を大事にするというのが結局、物や人や地域を大事にするところに伝わっていっていると思う」と水藤さん。


参加者からは「古くなっても手触りとか、つやとかが出ていて、こういう学校がひとつでも残っていけば、子どもたちも幸せでは」といった声が聞かれました。


安芸高田市では、少子化によっていくつかの学校が廃校となります。郷野小学校は、来年度から同じ町内にある可愛小学校と統合予定です。


郷野小学校再生プロジェクトでは、今後は意見交換会などを通して、木造校舎の新たな活用法を模索していきたいとしています。


学び舎としての役割を果たした後、郷野小学校がどう活用されるのかが楽しみですね。(ライター・石田こよみ)

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