ファストフードのチーズバーガーはどれが旨い? マックからバーガーキングまで5社の「チーズバーガー」を食べ比べてみた!

2022年9月3日(土)10時50分 食楽web


ファストフードのチーズバーガーはどれが旨い? | 食楽web

 日本全国津々浦々、ファストフードのバーガーチェーン店がしのぎを削り、それぞれ個性豊かなハンバーガーをたくさん出しています。しかも季節ごとに限定商品も登場するので、お店に行って、オーダー時に悩む人も多いんじゃないでしょうか?

 ただ、定番モノで安定した美味しさのバーガーといえば、個人的には何といってもチーズバーガー。筆者はチーズ好きなので、どこでもチーズバーガー、もしくはダブルチーズバーガーをオーダーします。

 しかし、同じ「チーズバーガー」という名前でも、お店によって味わいが異なります。どう違うかと聞かれても瞬時に説明はできないのですが、違うことは確かです。そこで今回は、有名ハンバーガーチェーン店の「チーズバーガー」を一気に食べ比べ、一体どこのチーズバーガーが本当に自分好みの味なのか、徹底的に洗い出すことにしました。というわけで、さっそくその内容をご紹介していきましょう。

「チーズバーガー」6種類を同時に食べ比べ


左上から時計回りにマック、モス、ロッテリア(絶品チーズバーガー)、ロッテリア(普通の)、バーガーキング、フレッシュネス

 向かった先は、東京・中野。なぜ中野かと言えば、駅周辺に「マクドナルド」、「モスバーガー」、「バーガーキング」、「ロッテリア」、「フレッシュネスバーガー」が勢揃いしている街だから。もちろん、どのお店にも「チーズバーガー」があり、まとめると以下の通りです。

 値段はマクドナルドの160円が最安値。最高値はフレッシュネスバーガーの450円。同じチーズバーガーでもかなり幅がありますが、モス、バーガーキング同一の270円なので、このあたりが平均的な価格帯と言えそうです。

 ちなみにロッテリアには「チーズバーガー」とは別に「絶品チーズバーガー」なるバーガーもあり、これは420円とややお高めですが、こちらも買って食べてみることに。というわけで、まずは定番のマックからスタートです。

軽くておやつ感覚!マクドナルドの「チーズバーガー」


マクドナルドの「チーズバーガー」160円

 マックはチーズが入ったバーガーが10種類以上もありますが、もっともシンプルなのがこの「チーズバーガー」(160円)。何度も食べているのでわかってはいますが、異常な安さがありがたい!

 バンズの中には、ビーフ100%のパティ、そして中のチーズはオレンジ色のチーズ、大きめのピクルス、ケチャップ、刻みタマネギが挟まっています。ちなみにチーズはハンバーガーに合うように開発されたマックオリジナルブレンド。チェダーチーズを使用しているため、色がかなり濃いです。


マクドナルドのチーズバーガーをオープン

 よく知っている味とはいえ、他のチーズバーガーと比べてみると、バンズの食感が軽くて歯切れがよく、噛むとそこはかとなく甘みがあり、中の具材と一緒に違和感なく口に入ってきます。パティは薄めでややカリッとしていますが、ビーフ100%らしい旨味はしっかりあり、塩味も強め。

 また、ピクルスやチーズ、ケチャップなど、各素材の味がはっきりしていて、他のバーガーに比べると全体的に味が濃いのが特徴。そして肝心のチーズは、とろけ具合も絶妙で存在感がしっかりあります。

 軽めなバーガーでありながら味わい自体は強めなので、スナック的な要素が強く、ついついビールやコーラが欲しくなります。これを基準に、他のバーガーも食べていきましょう。

ケチャップの旨味が光る! モスバーガーの「チーズバーガー」


モスバーガーの「チーズバーガー」270円

 モスバーガーといえば、1972年に日本で生まれた国産バーガーチェーン。特製ミートソースを挟んだ「モスバーガー」や「モスチーズバーガー」が有名ですが、あえてシンプルな「チーズバーガー」(270円)を食べてみます。

 まずバンズですが、マックに比べて上下ともにかなり厚め。中の具材は、パティ、クリーム色のチーズ、ケチャップ、刻みタマネギ、そして少しマスタードも入っているのがわかります。


モスバーガーの「チーズバーガー」をオープン

 食べてみると、バンズがもっちり&しっとりしていて、中の具材に歯が到達するまで、非常にソフトタッチ。中のパティも厚めで、蒸し焼きにしているようなふわっとした食感です。そしてトゲトゲしさが一切ない自然な甘味と旨味を感じるケチャップ。これがモスらしさを形作っているように思えます。しかも、ゴーダでしょうか。チーズが白く、これも主張が強すぎず、あくまで優しく寄り添うバイプレーヤーに徹している感じ。ピクルスも入っていないため、全体的にマイルドです。

 ハンバーガーを食べすぎると、なんとなく背徳感を感じることがありますが、このバーガーはなぜかそれを感じません。さすが日本生まれだけあって、非常に優しい味わい。

バーガーキングとロッテリア、フレッシュネスのチーズバーガーは?


バーガーキングの「チーズバーガー」270円は直火焼きのパティが旨い!

 後半は、バーガーキングとロッテリア、フレッシュネスを一気に紹介しましょう。

 まずはバーガーキング。看板メニューは言わずと知れた“ワッパーシリーズ”。とくに「ワッパーチーズ」(640円)が大人気商品ですが、普通サイズの“ハンバーガーシリーズ”もあって、その中で最もシンプルなのが「チーズバーガー」(270円)です。ちなみにバーガーキングにはただの「ハンバーガー」というのはありません。

 さて、その「チーズバーガー」ですが、白ゴマが振りかけられたバンズは大きめで、中の具材はパティ、オレンジ色のチーズ、ピクルス、マスタード、ケチャップです。こちらのチーズも、濃い色味から分かる通り、チェダーを中心にブレンドして作っているオリジナルチーズです。


バーガーキングのチーズバーガーをオープン

 大きめのバンズに大口を開けてかぶりつくと、その瞬間にほのかな薫香を感じます。その由来はもちろん“直火焼き100%ビーフ”。パティにはしっかり網焼きの跡がついていて、その香りとともに、ビーフの旨味を強く感じます。

 ただし、マスタードの量と味の主張がやや強く、それが肉の美味しさを際立たせているのですが、一方で、チーズの存在感を打ち消しているようにも思えます。チーズ云々というよりも、直火焼きのパティをシンプルに味わうバーガーといった印象です。

ロッテリアには2つのチーズバーガーがある!


ロッテリアの「チーズバーガー」290円

 ロッテリアは、マクドナルドが日本に上陸した翌1972年に開業した日本のファストフード界ではかなり歴史のある存在。チーズ入りのバーガーもたくさんありますが、今回、買ってきたのは「チーズバーガー」(290円)と「絶品チーズバーガー」(420円)の2種類。

 まずは、スタンダードな「チーズバーガー」から。バンズの中にはパティ、2種類のチーズ、ピクルス、ケチャップ、マスタードが入っています。バンズの見た目はマックに似ていますが、食べ比べてみると、ロッテリアのほうがパサつきがなく、フワフワ。そして、甘くありません。


ロッテリアの「チーズバーガー」をオープン

 中のパティはやや厚め。あっさりしていて、しかも蒸したようなフワフワ感&しっとり感があります。ピクルスは小さめで味としての強さはなく、チーズのまろやかさが際立ちます。塩味も控えめで、全体的に非常にさっぱりしたチーズバーガーでした。

 続いて、「絶品チーズバーガー」をいただきます。こちら、2007年に登場したプレミアムハンバーガーの先駆けともいえる人気商品です。


「絶品チーズバーガー」420円

 バンズを持ち上げてみようとしましたが、バンズとチーズが一体化しており、なかなか開けにくいので、2つに割ってみました。すると、中身はなんとパティとチーズのみ。ケチャップやマスタード、ピクルスなどは一切入っていません。なんというシンプルさ、そして潔さ!


ロッテリアの「絶品チーズバーガー」

 そして、これまでのバーガーと全然違うのは、バンズがフカフカもっちりしていて、バターを彷彿させるコクや香りが感じられること。さらに、パティは8mmとひときわ分厚く、粗挽きの牛肉を使用し、黒胡椒がかなり効いているのも特徴です。

 さらにチーズには、ゴーダーチーズとチェダーチーズの2種類を使用。しかもプロセスチーズではなく、ナチュラルチーズです。質のよいチーズの味わいが口に広がります。うーん、美味しい…! まぁ、お値段的にもグルメバーガーに近いということもあり、マックやモス、バーガーキングの3つより確かに高級感が感じられました。

グルメバーガー感満載のフレッシュネスバーガー


フレッシュネスバーガーの「チーズバーガー」450円

 トリを飾るのはフレッシュネスバーガー。1992年、東京・駒場に誕生し、今では全国に120店舗以上あるハンバーガーチェーン店ですが、「大人がくつろげるバーガーカフェ」をコンセプトにしているだけあって、ファストフード店というより、カフェ感が強いお店ですよね。

 しかもハンバーガーも、肉汁あふれるビーフパティ、国産の新鮮生野菜、さらにバンズを選べたり、基本的にはオーダーが入ってから作り始めるなどの独自のこだわりを貫いています。そのこだわりもあって、シンプルな「チーズバーガー」でも450円となかなかお高め。実際、ほかの店ではなかった野菜がたっぷり入っていて高級感ありますね。

 白ゴマ付きのバンズを取ると、パティ、チーズ、レタス、トマト、ケチャップ、刻みピクルス、マスタード。


フレッシュネスバーガーの「チーズバーガー」をオープン

 バンズは、外側がカリッと焼き上げられていて、かじるとサクッとした食感、中はふわふわ。バンズ自体に旨味を感じます。具材に到達すると、みずみずしいレタスやトマト、そして肉々しいビーフパティが口の中で広がります。噛むほどに、それぞれの食材のジューシー感がたたみ掛けてくるよう。

 特筆すべきはチーズの濃厚なコク。よく見ると、スライスチーズではなくてチーズクリームのようです。あまりに美味しいので調べてみると「ゴーダ、チェダー、モッツァレラの3種類のチーズをワインで仕上げた特製のチーズソース」なんだとか。これは文句なく絶品。こだわりまくっているだけあって、とても贅沢な味わいのチーズバーガーでした。


左上から時計回りにマック、モス、ロッテリア(絶品チーズバーガー)、ロッテリア(通常のチーズバーガー)、バーガーキング、フレッシュネス

 というわけで、マクドナルド、モスバーガー、バーガーキング、ロッテリア、フレッシュネスバーガーの「チーズバーガー」を食べ比べてみると、かなりの差があることがよくわかりました。

 もちろん、味の好みもチーズバーガーに望むことも人それぞれ違うはずなので、どれが1番美味しい、というのは言いにくいところですが…。参考までに、一緒に食べ比べした知人Aは「モスのチーズバーガーが日本人である自分の味覚には合っている」と言い、もう一人の友人Bは、「初めて食べたロッテリアの絶品チーズバーガーのクオリティの高さに驚いた」とコメントしていました。

 そして筆者は、フレッシュネスの贅沢な味も好きだったし、バーガーキングの肉々しさもかなり好み。でも、迷った挙げ句、やっぱりマックのジャンクなチーズバーガーに1票を投じたいと思いました。「メニューからなくなったら一番困る」というのがその理由。みなさんはどのタイプがお好きですか?

(撮影・文◎土原亜子)

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