秋の憂鬱は9月病のサイン?環境変化で起こるうつ症状に注意
2024年9月4日(水)17時30分 ココカラネクスト
「秋になってから憂鬱を感じている」というお悩みは、この季節特有の9月病かもしれません。
季節の変わり目である9月は、心身に負担がかかり不調があらわれやすくなります。
この記事では、9月病の原因や、不調に見舞われやすい人の特徴、対策方法をご紹介します。
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1.『9月病』とは?
9月病とは、9月に起こるさまざまな不調の総称です。
9月病は正式な病名ではありませんが、悪化するとうつ病や適応障害を引き起こし、日常生活に大きな支障が出ることがあります。(※1)
9月病の原因は、セロトニンの減少や自律神経の乱れなどです。
幸せホルモンと呼ばれるセロトニンは、日光を浴びることで分泌が促進されます。秋はだんだんと日照時間が短くなるため、セロトニンの生成量が減少し、メンタルの不調が起きやすくなるのです。
また、秋の寒暖差や気圧の変化、蓄積されたままの夏の疲れなどは、自律神経を乱し、心とからだに不調をもたらします。
下記は、9月病の症状のチェックリストです。
●不眠
●食欲不振
●だるさ・倦怠感
●動悸
●めまい
●気分の落ち込み
●集中力が続かない
●やる気の低下
●不安感
●イライラ
いくつか当てはまった人は、9月病の可能性が高いでしょう。
2.『9月病』に陥りやすい人の特徴
以下は、9月病に陥りやすい人の特徴です。
2-1.環境に変化があった人
9月は夏の長期休み明けや異動、引っ越しなど、環境の変化が起きやすい時期です。環境の変化は心身の負担になり、9月病につながることがあります。
2-2.ストレスを抱えやすい人
ストレスは自律神経を乱す要因のひとつです。ストレスを抱えやすくうまく発散できない人は、9月病になりやすいといえます。
2-3.季節の変わり目に敏感な人
自律神経は、気温や気圧の変化にからだを適応させる働きを持っています。季節の変わり目に敏感な人は、自律神経に負担がかかりやすいため、9月病に陥りやすいのです。
3.『9月病』を乗り切る対策法
9月病を乗り切る対策法を3つご紹介します。
3-1.規則正しい生活を送る
規則正しい生活を送ると、体内時計が整って自律神経の乱れを解消しやすくなります。できれば、毎日の起床や就寝、食事、入浴の時間を同じにしましょう。
さらに、朝起きてすぐに太陽の光を浴びると体内時計がリセットされて、より自律神経が整いやすくなります。
3-2.セロトニンを増やす
メンタル不調を解消するには、セロトニンを増やしましょう。
セロトニンを増やすには、朝起きたら10〜15分ほど日光浴をする、セロトニンの材料になるトリプトファンを摂る、ウォーキングやジョギングなどのリズム運動をするなどの方法があります。
トリプトファンは、肉類やたまご、乳製品、大豆製品、バナナなどに多く含まれています。
3-3.漢方薬を活用する
9月病への対策方法のひとつとして漢方薬もおすすめです。
9月病には、
●消化・吸収機能をよくしてからだの内側から心を元気にする
●肉体的な疲れを軽減し、落ち込みや不安を軽減する
●血流をよくして自律神経のバランスを整える
などの働きをもつ漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。
<9月病対策におすすめの漢方薬>
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):比較的体力がある人のイライラや抑うつ感、不眠などの症状に用いられます。
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):体内のエネルギーを巡らせて、不安感や不眠などの症状を解消します。
漢方薬を服用する場合は、まずは専門家に相談しましょう。
「あんしん漢方」のようなオンラインサービスなら、忙しくて病院や薬局に相談にいく時間がない人も気軽に漢方を始められます。
●あんしん漢方
4.9月病対策で秋を健やかに過ごそう
9月に感じる心身の不調は、9月病の可能性があります。
規則正しい生活やセロトニンを増やすセルフケア、漢方薬などで9月病対策をして、秋を健やかに過ごしましょう。
参考サイト
(※1)魔の9月病の予防と乗り切り方
[文:あんしん漢方]
<この記事を書いた人>あんしん漢方薬剤師 山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。