2006年シカゴに出現したUFOはワープ航法「アルクビエレ・ドライブ」を使用していた! 物理学者30人が主張!

2023年9月4日(月)7時0分 tocana

【概要】


 2006年11月7日午後4時15分頃、米イリノイ州シカゴのオヘア空港の上空でUFOが目撃された。ユナイテッド航空の地上スタッフ12名を含む多くの人々によって上空に浮かぶ円盤状の浮遊物体が約5分間目撃され、物体は突然垂直に急上昇して雲に穴を開けて飛び去っていったという。当時は穴空き雲だとして天文学者も同意したが、この度、この飛行物体はUFO(※1)であり、「アルクビエレ・ドライブ」と呼ばれる理論的なワープ航法をしていた可能性を物理学者30人が主張している。


【詳細】


 2006年に米シカゴのオヘア空港で起きたUFO目撃事件に新たな動きか——。気鋭の物理学者チームがオヘア空港のUFOは“ワープドライブ”で推進していたと主張している。


オヘア空港のUFOはワープ航法をしていた!

 2006年11月7日午後4時15分頃、米イリノイ州シカゴのオヘア空港の上空でUFOが目撃された。ユナイテッド航空の地上スタッフ12名を含む多くの人々によって上空に浮かぶ円盤状の浮遊物体が約5分間目撃され、物体は突然垂直に急上昇して雲に穴を開けて飛び去っていったという。


 この目撃に関する連邦航空局(FAA)の無線通信テープが情報公開法(FOIA)を通じて公開されたこともあり、当時国際的なニュースになった。


 FAAはこの事件を「穴空き雲(hole punch cloud)」のせいだとし、当時シカゴのアドラープラネタリウム&天文学博物館に所属していた天文学者、マーク・ハマーグレン氏も同意したが、事件は未解決のままであり今もUFO研究者を悩ませている。


 しかし最近になってこのオヘア空港UFO目撃事件が新たな展開を見せている。


 民間資金による研究チーム「Applied Physics」で研究活動を行う物理学者30人は先日、2006年のオヘアUFO事件は「アルクビエレ・ドライブ(alcubierre drive)」と呼ばれる理論上の星間推進システムの明らかな兆候を示していると主張したのだ。


 アルクビエレ・ドライブは1994年にメキシコの理論物理学者、ミゲル・アルクビエレによって最初に提起されたアイデアである。SFドラマ『スタートレック』に登場するワープ航法のような推進方法であり、空間と時間の構造を機体の周囲で曲げることによって星間を超光速で移動することができる。


 同チームの最高科学責任者(CSO)である理論天体物理学者のアレクセイ・ボブリック氏は、2021年に科学誌「Classical and Quantum Gravity」に掲載した研究論文でアルクビエール駆動航空機の理想的な形状を説明する計算を初めて発表した。


 ボブリック氏は、ワープ航法においてエネルギー効率が最も高い形状は平たい円盤型か球体であると理論づけた。そして2006年のオヘア空港で目撃された円盤型UFOはアルクビエレ・ドライブに類する推進方式で移動していることを示唆したのである。


 研究チームによるこのUFOの分析は、科学的偏見に異議を唱え、人々に大胆な質問をするよう促すインスピレーションを与えることを期待した興味深い思考実験として意図されたものであるということだ。


驚異的な急加速性能とレーダー無反応

 Applied Physicsの研究に協力したシラキュース大学の物理学者、ブランドン・メルチャー氏は目撃証言によるUFOの動きはアルクビエレの動きと一致すると指摘した。


 目撃証言を検証したメルチャー氏によれば、直径約15メートルの金属製の円盤型UFOが空港上空の高度約450メートルに5分間ほど浮かんでいて、突然、時速300〜600キロで垂直に加速して見えなくなったということだ。


 当然だが静止状態から瞬間的に時速300キロ以上に加速できる航空機は存在しない。しかし実用化されたアルクビエレ・ドライブであればこのような挙動は可能であるという。


 このUFOがアルクビエレ・ドライブで推進していることを裏付ける証拠はもう1つある。それはレーダー反射の欠如である。


 FAAは目撃時にこのUFOの痕跡がレーダー記録には残っていないことから、レアな気象現象の穴空き雲によって生み出された目の錯覚であると説明したのだが、研究チームによればアルクビエレ・ドライブで推進している航空機は周囲の時空を歪曲させているのでレーダーには映らないのだと指摘する。


 オヘアのUFO事件は目撃者の証言のみに依存しているため、物理学者らは自分たちの研究が依然として推測の域を出ないことを認めてはいる。彼らはさらなるデータの必要性を強調し、一部の証人が名乗り出ることに消極的であることに懸念を表明し、真実を追求するためにはこのような事件を取り巻く汚名を取り除くことを主張している。つまり勇気ある証言者が奇異の目で見られるようなことがあってはならないというのだ。


「真実を追求することは標準であるべきであり、事実や科学的言説を抑圧すべきではありません」とメルチャー氏は結んでいる。不可解な現象について解釈を急ぐのではなく、いつでも振り返って再検証できるようあらゆる可能性に心を開いておく姿勢が今後ますます求められてくるのだろう。


(※1) UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。


参考:「Daily Mail」「Daily Mail」「Debrief」ほか

tocana

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