麻と辣がせめぎ合う! 今食べておきたい至極の「カラシビ料理」5選

2019年9月6日(金)12時0分 食楽web


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 トウガラシの辛さに花椒の痺れが合わさったカラシビ料理。一過性の流行りというより、すっかり食のジャンルとして根付いた感がありますが、その味に魅了された人は定期的に食べずにはいられないという中毒性を持っています。

 ひとくちにカラシビ料理といってもそのメニューは様々。今回はそんなカラシビ系から食楽編集部が特にオススメする5品をご紹介します。お昼でも、夜でもイマイチ食欲がないときやスタミナをつけたいときはカラシビ料理で思いっきり汗をかきながら辛さと痺れに溺れてみるのはいかがでしょうか!

魚の青花山椒麻辣煮込み|『京華樓』(横浜)


シビカラが白身魚の淡白な美味しさをさらに引き立てます

 北京、広東、上海、湖南などさまざまな中華料理が味わえる横浜中華街。ここにある本格四川料理の店『京華樓 本館』は、激辛マニアがオフ会を開くほど、辛さと美味しさに定評のある店です。こちらでおすすめのメニューが冒頭の写真。「山椒がドサッと入った“極シビレ料理”が、クセになる美味しさでおすすめですよ」と料理長が話す「魚の青花山椒麻辣煮込み」です。


「魚の青花山椒麻辣煮込み」3024円。鉄板で熱した山椒の粒が大量に浮かびます

 インパクトのあるビジュアルに圧倒されながらも一口食べれば、フワフワの白身魚にほどよい辛さと山椒の香り、そして山椒の粒を噛むと、ブワブワッとシビレがいきなり広がります。しかし、シビレだけじゃないところがさすが本格四川料理店。山椒のシビレ、唐辛子の辛さとともに、旨みもしっかり。白身魚のホロッとした食感、キャベツやモヤシのシャキシャキ感などもいいアクセントになって、もう一口、また一口と食べたくなる美味しさです。

 この料理に合うお酒を聞くと、「ハイボールかビールですね。炭酸系がさっぱりしていいですよ」とのこと。旨辛の味と合わさって、辛口のはずのハイボールが甘く感じるから不思議。山椒の粒のプチプチ、カリカリッとした食感も楽しくなってきます。

 ほかにも、本場の四川麻婆豆腐や麻辣スペアリブなど、激辛・激シビレ料理がいろいろある『京華楼 本館』。四川省出身のシェフが作る、本場の味がビリビリ楽しめますよ。

●SHOP INFO

店名:京華樓 本館(キョウカロウ ホンテン)

住:神奈川県横浜市中区山下町138
TEL:045-211-2866
営:11:30〜21:30、土・日・祝11:00〜21:30(各LO)
休:なし

麻婆豆腐|『蜀郷香』(四谷三丁目)


「正宗麻婆豆腐」お任せコース(1万円〜)の〆に出されます

 カラシビ料理の代表格として外せないのが麻婆豆腐。数ある中で本場さながらの味で麻婆ファンを痺れさせているのが、ここ『蜀郷香』。ご主人の菊島弘従シェフは、四川料理の巨匠・趙楊氏の下で10年間修業を積んだ実力の持ち主です。


名店『趙楊』直伝の絶品麻婆豆腐ができる様子

「麻婆豆腐で大切なのは、豆腐に味と香りと熱を閉じ込めることです」とは、菊島シェフ。そのためには、あらかじめ豆腐を塩湯で温めておくことが肝心なんだとか。それにより豆腐の余分な水分が抜け、熱が自然に入っていくという寸法。

 また、水溶き片栗粉は、薄めのものを数回に分けて入れるのもポイントのひとつです。ゆっくりととろみをつけることで、豆腐にもじんわり味がなじみ、麻と辣のせめぎ合うような辛さの中、豆腐本来の旨みがジワリと舌に広がる一品が生み出されます。これこそが『趙楊』直伝の麻婆豆腐です。

 一度食べたら忘れられない至極の名店の味をぜひ体感してみてください。

●SHOP INFO

店名:蜀郷香(シュウシャンシャン)

住:東京都新宿区舟町5-25 TSI FUNAMACHI 2F
TEL:03-3356-0818
営:18:00〜22:00
休:不定休

汁なし担々麺|『四川担担麺 阿吽』(浅草)


「つゆ無し 0〜3辛」850円 ※写真は「麺大盛」+150円

 近年、新店がいくつも登場し、しかもどこも実力派ぞろい、にわかに活気づいている汁なし担々麺界隈ですが、中でも人気・評価ともに都内屈指のお店が『四川担担麺 阿吽』。今回は浅草・田原町にある支店『四川担担麺 阿吽 浅草』をご紹介します。


しっかり混ぜていただきます

 麺の上にはたっぷりの挽肉と水菜などの野菜。そして、花椒がこれでもかと振りかけられています。皿の底には、豆板醤や甜麺醤、そして辛さのもととなる辣油などで作られたタレがたっぷり。これを麺や挽肉、野菜に絡めるように混ぜていただきます。

 こちらのお店の花椒は、香りが強い一番外側だけを使い、さらに香りが飛んでしまわないように毎日挽いています。麺は太めのモチモチ系。濃いタレに負けない力強さを感じます。

 食べ始めると、じわーっと口の中に広がる痺れを感じます。この痺れが辛さと合わさると、なんともいえない旨みに。ぷりぷりした麺を口いっぱい頬張って、麻辣をまとめて味わえば、得も言われぬ快感を感じられますよ!

 辛さと痺れのレベルが選べるこちら、辛いものが苦手という人もぜひ味わってもらいたい汁なし担々麺です。

●SHOP INFO

店名:四川担担麺 阿吽 浅草

住:東京都台東区西浅草1-1-13 カーサ田原町1F
TEL:03-5828-5525
営:11:00〜15:00、17:30〜21:00 ※材料がなくなり次第閉店
休:火(祝日の場合は翌日)
http://szechuan-aun.com/

麻辣火鍋|『炭火焼鳥・牛もつ鍋 うる虎 総本店』(横浜)


「麻辣火鍋」1人前1680円(税別)

 横浜市にお店を構える『炭火焼鳥・牛もつ鍋 うる虎 総本店』のシビカラメニューは「麻辣火鍋(マーラーひなべ)』。“熱さ”と“辛さ”が自慢のこの鍋を目当てに、毎日多くのお客からのアツいオーダーが殺到しています!

「麻辣火鍋」は、何といっても特製麻辣スープが自慢。同店の名物メニュー「牛もつ鍋」で使われている8時間炊きの濃厚鶏がらスープをベースに、花椒やナツメなど15種類以上のスパイス、豆板醤など数種類の“醤(ジャン)”をブレンドして完成します。

 この刺激的なスープに、ビタミン・コラーゲンが豊富な牛もつ、ニラやもやしなどの野菜がたっぷり。一口食べれば、後を引く旨さと辛さのダブルパンチが炸裂! 箸の動きと流れ出る汗がノンストップ状態になる、モグ・パク・ダラダラの最高すぎる時間に突入します。栄養満点かつスパイスの薬膳効果で疲労回復や新陳代謝促進が期待でき、食欲不振や夏バテを撃退できそうです。

 特製麻辣スープは好みに合わせて、辛さを「ピリ辛・中辛・大辛・激辛・極辛」の5段階に調節可能。さらに魚介ときのこの旨みを凝縮したオリジナル調味料「海鮮きのこ醤」をちょい足しすることで、味の変化を楽しむことができますよ。

●SHOP INFO

店名:炭火焼鳥・牛もつ鍋 うる虎 総本店

住:神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-16-2 YT16ビル 5F
営:17:00〜23:30(L.O.23:00)、土曜、日曜、祝日16:00〜23:30(L.O.23:00)
休:なし
https://urutora.jp/

陳麻飯|『陳麻家』(五反田)


「陳麻飯」700円 ※写真は「特盛」+220円

 五反田育ちの人なら誰もが知っている『陳麻家(ちんまーや)』。五反田エリア限定のファストフードでありソウルフード、それが『陳麻家』の「陳麻飯(ちんまーはん)」です。「陳麻飯」とは、簡単に言えば麻婆豆腐&ライス。「カレーライスみたいに麻婆丼を食べれたら」という社長の思いから生まれたメニューです。

 陳麻は木綿豆腐に肉味噌、そして豆板醤、トウチ、甜麺醤などで作る、四川料理の本気の味。「うちは中華レストラン、東京酒樓が本店でね。本店で一皿1200〜1500円で出すような麻婆豆腐を、気軽に食べられるように出しているんだよ」との言葉どおり、作り方は本店同様に本格的。安いからといって味や素材に妥協は一切していません。

「肉味噌自体に味をつけているんだよ。担々麺に乗っている肉と同じで、醤油や砂糖で味付けして。豆腐も茹でて水抜きして。丁寧に仕込みをしているからできるまでに時間がかかるんだけれどね、出す時は数秒でお客様に出せちゃう」。

 途中からニンニクチップを投入すればパリパリした食感がいいアクセントに。さらに麻辣醤を追加すると辛さアップで白ごはんが進みます。山椒をふると、香りがブワッと際立ち、痺れと鼻に抜ける香りが。

 一度食べたらその辛さと痺れと旨さにハマること確実な「陳麻飯」。カラシビでガッツリ覚醒したい、というときに最強のゴハンですよ!

●SHOP INFO

店名:陳麻家 五反田東口駅前店

住:東京都品川区東五反田1-14-9
TEL:03-5420-3990
営:8:00〜23:00(朝定食〜11:00)
休:なし

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