秋バテに効果抜群!知っておきたい最強食材の組み合わせ
2023年9月7日(木)11時0分 ココカラネクスト
秋になり、暑さは少し和らいできたけれど、なんだかからだのだるさが抜けない……。もしかするとそれは秋バテかもしれません。
この記事では、「秋バテって何?」「どう対策したらいいの?」そんな疑問にお答えして、秋バテの解消に役立つ栄養素と食材を紹介します。旬の食材を活用して、秋を元気に乗り切りましょう!
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1.夏の疲れからくる「秋バテ」とは
夏の暑さが落ち着いてくる9月の半ば以降、からだがだるい、食欲がないなどの不調を感じることがあります。近年、このような状態は「秋バテ」と呼ばれています。
秋バテは、以下のような原因で起こるとされています。
・夏の疲労の蓄積
・気温や気候の変化
・自律神経の乱れ
近年は厳しい猛暑に加え、暑さが長引くことも増えています。秋バテの要因の一つはエアコンの効いた室内と暑い外気を行き来することにより、自律神経が狂いやすくなると考えられます。加えて、寒さを感じるほどの冷房や冷たい食べ物などによりからだが冷えることも多くなるため、からだがストレスをため込みやすい時期でもあるのです。
秋になると気温が下がり過ごしやすくなりますが、気候の変化にからだが適応するまでは体調も安定しにくいといわれています。また、秋は昼夜の寒暖差、湿度の低下、台風による天候や気圧の変化などによってさまざまな不調を感じることも。
・疲れやすさ
・食欲不振
・倦怠感、だるさ
・集中力の低下
・不眠、睡眠の質の低下
上記のような不調は程度の差はあれ、多くの人が抱えている問題でもあります。ただ、あまりにも一定の症状が続く場合は要注意です。自律神経の乱れや冷えによってからだに疲労が蓄積し、秋バテ状態に陥っているかもしれません。
2.秋バテ回復に! 豚肉×キノコの効果
そこで秋バテの症状を回復するには、豚肉とキノコの組み合わせがおすすめです。
豚肉はビタミンB群が豊富で、とくにビタミンB1の含有量は他の食材と比べても突出しています。ビタミンB1は糖質の代謝を助け、疲労回復を促す効果があります。
また、豚肉に含まれるタンパク質は、血液や筋肉などからだの組織を構成する栄養素です。疲労回復だけでなく、疲れにくいからだを作るのにも役立ちます。(※1)
キノコにもビタミンB群をはじめとするビタミン類が多く含まれています。また、キノコは食物繊維も豊富です。食物繊維には胃腸の調子を整え消化を促す効果があります。
夏は冷たいものを摂取する機会が多く、胃腸が弱りやすい季節です。食物繊維の整腸作用により、秋バテの症状のひとつである食欲不振の改善も見込めます。
どちらもビタミンB群を多く含む豚肉とキノコ。合わせて食べるとより一層の疲労回復効果が期待できます。
3.秋バテには漢方薬でのケアもおすすめ
秋バテ対策には、漢方薬の服用もおすすめです。食事や生活習慣の改善に加え、漢方薬でからだの内側から体調を整えていきましょう。
秋バテの解消には
・からだを温めて血流を促進する
・消化・吸収機能をよくして、栄養の吸収をよくすることで疲れをとる
・自律神経を整えて睡眠の質を上げ、心身の疲労を軽減する
などの作用をもつ漢方を選び、根本改善を目指します。
漢方薬は、自然由来の成分がからだ全体のバランスを整えるため、秋バテ症状の緩和だけでなく、体調を崩しにくいからだをつくることも期待できます。
<秋バテでお悩みの人におすすめの漢方薬>
・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
エネルギーや栄養を補って血流をよくし、からだの末端まで補います。疲労倦怠、食欲不振、だるさなどに効果があります。
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
からだのエネルギーを巡らせることで胃腸の調子を整え、元気を補います。疲れやすい人、食欲がわかない人におすすめです。
漢方薬は、個人の症状や体質に合わせて適切に摂取する必要があります。体質に合っていないと、効果が得られないだけでなく副作用が生じることもあるため、初めて飲むときは医師や薬剤師に相談して選ぶことが大切です。
最近では、オンラインで自分に合った漢方薬を選んでくれる「あんしん漢方」のようなサービズもあります。スマホひとつで漢方に詳しい薬剤師に相談できるので、手軽に漢方薬の服用をスタートできます。
●あんしん漢方
4.豚肉とキノコの疲労回復効果で、秋バテを吹き飛ばそう!
秋は気温が下がり過ごしやすくなる一方で、夏の疲れや気候の変化から体調を崩しやすい季節でもあります。
疲労回復の王様である豚肉と秋の味覚キノコ、ダブルの疲労回復効果で秋を元気に過ごしましょう!
参考サイト:
(※1)「栄養豊富な豚肉の魅力!その効能とは?」株式会社はざま牧場
[文:あんしん漢方]
あんしん漢方薬剤師 山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-YoTtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。