「モナ・リザ」の微笑みの謎がついに解明される! ダ・ヴィンチが施した驚愕の錯視効果が明らかに!!

9月9日(水)11時0分 tocana

画像は「Wikipedia」より引用

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 研究者の間で「捉えきれない微笑(uncatchable smile)」と呼ばれるあのモナリザの魅惑的な微笑み。角度によって見え方が変わるあの微笑みが、偶然の産物か意図的なものなのかは、研究者の間でもしばしば議論されてきた問題だ。しかしここへきてついにこの謎が明らかになったという。

 8月5日付のイギリスのデイリーテレグラフ紙によると、あの微笑みは、ダ・ヴィンチが絵画的技術や錯視効果を駆使して"意図的"に描いたものであることが、シェフィールド・ハラム大学とサンダーランド大学研究者たちによって判明したという。

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 この発見は、ダ・ヴィンチ自身がモナリザを描く以前に描いた「ラ・ベラ・プリンチペッサ」の口元にも同様の技法が駆使されていたことが判明したことに起因する。

 モナリザは、正面から口元を注意深く見つめると、決して笑っているようには見えないが、視点を口元からほかの部分へ移したり、全体を眺めたりするようにすると途端に微笑が浮かび上がる。

 これは「スフマート」と呼ばれる絵画技術で、人間の視野に関する科学的な見解に基づいて考えられたものだ。巧妙にブレンドされた色で輪郭を微妙にぼかしていくことで、絵を見る視点によって形状が変化する効果があるのだ。

 ルネッサンス期の他の絵師たちもこの技術を使用していたが、ダ・ヴィンチほど上手に表現することができなかったと考えられている。その証拠として、モナリザとダ・ベラ・プリンチペッサと、同年代の他の絵師ピエロ・デルポライウォロによるポートレート画を比較してみよう。

 それぞれの絵にデジタル技術を利用して段階的にぶれを生じさせみる。ぶれがない状態では、3枚の絵のそれぞれの口元は笑っているとも笑っていないともとれるが、ダ・ヴィンチによる2枚はぶれが大きくなるにつれ微笑みは増すように見受けられる。一方、デルポライウォロのポートレートでは、ぶれが増すごとに微笑は消失していくように見える。

 ダ・ヴィンチがいかにスフマート技術に長けていたかがわかるだろう。しかも、口を隠した時には全体的な笑みの印象は消えるが、目を隠した時には笑みの印象が現れる錯視効果も確認されたのだ。

 天才ダ・ヴィンチだからこそこそ表現しきれたスフマート技法。またひとつ明らかになったモナリザの謎だが、モデルは誰なのか、絵に込められたメッセージは何なのかなど、まだまだミステリーは尽きない。今後どのような新発見があるのか、楽しみに待とう。
(文=高夏五道)


※画像は「Wikipedia」より引用

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