イギリスのレストランやスーパーで扱っている肉の5分の1以上に別の動物の肉が混じっているという調査結果

9月10日(月)16時30分 カラパイア

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 イギリスのレストランやスーパーマーケットで販売されているソーセージ、バーガー、ピザに使われている肉の5分の1以上に、表示されていない動物の肉が含まれている、という調査結果が明るみに出た。

 英国社会を揺るがすこのような食品偽装スキャンダルは、過去5年の間に2度目のこととなる。

 英国食品基準局(FSA)が試験した665品目のサンプルうち145品目に、パッケージに記載されていない動物のDNAが含まれていることがわかったという。
 
 だが、偽装肉を扱っている精肉業者や販売店の名前は一切公表されていない。

・食品表示にない肉が混入されている

 この結果は異質な肉を意図的に混ぜていることを意味していて、食品分野に横行する詐欺の一部である可能性があるとFSAは言っている。

 もっとも異質肉混入率が高い食品は、ラム(羊)の生肉や調理済み製品で、ラム肉使用と表示しているにもかかわらず、完全にビーフしか使っていないカレーやケバブもあった。

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・他の動物の肉を意図的に混入している

 2013年に、ビーフ製品の中に馬のDNAが見つかった馬肉スキャンダルで、ヨーロッパじゅう激震が走ったのはまだ記憶に新しい。

 FSAは2017年の調査結果から、これらは"意図的な混入"と同じだとみなした。

 この試験は、意図的に"コンプライアンス問題"が疑われる事業を対象にしたという。とはいえ、彼らが広範な食品業界を代表するものではないとも言っている。


・問題の肉の85%が肉屋かテイクアウトビジネスのもの

 問題の145品目の半数近くは、小売業者からのサンプルで、3軒のスーパーマーケット、50軒のレストラン、22軒の食品製造者が含まれている。

 問題のサンプルの85%が、肉屋かテイクアウトビジネスによって販売されていた。

 4種もの異なる動物のDNAが出たサンプルもあれば、商品ラベルに記載されているはずの肉などまるで入っていなかったものもあった。

 ラムだとされている製品からほかの動物のDNAが検出されることがもっとも多く、次にビーフ、ヤギと続く。混ぜるものは牛のDNAがもっとも一般的に使われていた。

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■どの肉に謎の肉が混ぜられたのか?
665品目のうち145品目が、パッケージに表示がなされていないにもかかわらず他の動物ののDNAが混じっているか、全部が置き換わっているた。下記の数字は、その145品目の肉製品のうち、ほかの動物の肉が混ぜられた数だ。

・ラム(羊)77
・ビーフ29
・ヤギ19
・ポーク/ハム18
・カモ1
・ダチョウ1

 パッケージに明記されていなくても、ブタ、チキン、ヒツジ、ターキーも頻繁に使用されていた。

 ひき肉製品に不適切なラベルがもっとも多く、ソーセージ、ケバブ、レストランのカレー料理と続く。

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・2013年の馬肉スキャンダル問題

 来年の3月にイギリスが離脱することになっているEUは、2013年1月の馬肉スキャンダルのようなことが再発するのを防ぐために、昨年、ヨーロッパ食品業界の取締まりを厳しくした。

 その年、ヨーロッパのスーパーマーケットで牛肉や豚肉として売られていた製品に馬肉のDNAが発見された。何百万人以上もの消費者がショックを受けた。
 
 冷凍食品ブランドのフィンダスは、イギリスを含むヨーロッパ諸国でビーフラザニアを販売しているが、それには60〜100%の馬肉が含まれていた。

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 お惣菜食品を販売している会社の多くが、馬肉が含まれたビーフ製品を知らないうちに売っていたことをしぶしぶ認めた。

 結果的にヨーロッパじゅうのスーパーマーケットが、肉のシチューやラザニアの缶詰のような疑わしい商品を大量に棚から回収するはめになった。

 この馬肉は、オランダの会社向けに肉を卸していたルーマニアの食肉処理場が発端だったことがわかり、2018年3月、3年に渡る捜査の結果、ふたりのフランス人とふたりのオランダ人が組織的詐欺の疑いで起訴された。

References:metro/ written by konohazuku / edited by parumo

カラパイア

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