イスラエルの遺跡から「魔法の鏡」が発掘される! 鏡を覗き込んだ悪魔から持ち主を守る!?
2023年9月9日(土)11時45分 tocana
イスラエル北部の考古学的発掘調査で、1,500年前の「魔法の鏡」が発掘された。
イスラエルでは、将来的に一般公開される予定の国内各地の遺跡で発掘調査が行なわれており、複数人の若者たちが参加している。
今年8月、考古学者ハナア・アブ・ウクサ・アブド氏の指揮のもと行なわれたウシャ古代遺跡にて、17歳のアビブ・ワイズマンさんがビザンチン時代の「魔法の鏡」を発見したというのだ。アビブさんは、建物の壁の間から顔を出していた珍しい陶器の破片を手に取って、イスラエル考古局北部教育センターのアイナット・アンバー・アルモン博士に見せた。
イスラエル考古局の古典期担当のキュレーター、ナヴィット・ポポヴィッチ氏は、「この破片は紀元4〜6世紀のビザンチン時代に作られた『魔法の鏡』の一部でしょう。当時の人々は、鏡を覗き込んだ悪霊・悪魔が自分の姿を見ることで、鏡の持ち主を守ることができると考えていました」「同じような鏡のプレートは、過去にも葬儀の贈り物として発見されています。来世へ旅立つ個人を守るためのものですね」と語る。
また、同局エリ・エスクシード局長は、「1週間のあいだ、若者たちは陶器の壺、コイン、装飾された医師の破片、さらには水道橋などの発見をしました。通常は教室で教えられる歴史が、目の前の地面から生き生きと蘇るのです。発掘調査で発見物を見つけた生徒は、その経験を決して忘れることはないでしょう。青少年が国の遺産に対して愛着を持つのに、これ以上の方法はありません。」と述べる。
考古学的な発掘として興味深いことはもちろん、「魔法の鏡」という響きがなんとも好奇心をくすぐられる。自分たちの国や先祖の文化を知るということは、彼らにとっても貴重な体験となるに違いない。
参考:「Facebook/Israel Antiquities Authority」
【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】