高校生からの知名度が高い大学 関西…9年ぶりの1位は？

リクルート進学総研の「進学ブランド力調査2024」の結果、関西エリアの高校生が選ぶ知名度が高い大学1位は「関西大学」、2位は「近畿大学」、3位は「同志社大学」となり、2015年以来、9年ぶりに関西大学が首位に立った。

　リクルート進学総研は、高校生の大学選びの動向を明らかにするため、2008年から「進学ブランド力調査」を実施。2024年度より調査手法を一部変更し、全国を7エリアに分けて、2025年3月卒業予定の高校3年生に対象に、インターネット調査を実施した。調査期間は、2024年4月2日〜30日（関東甲信越と東北は4月1日から）。有効回答数は1万4,758人。

　関西エリアの高校生が選ぶ「知名度が高い大学」は、1位「関西大学」（知名度98.0％）、2位「近畿大学」（同97.2％）、3位「同志社大学」（同96.9％）、4位「関西学院大学」（同96.5％）、5位「早稲田大学」（同95.9％）、6位「京都大学」と「東京大学」（同、各94.9％）、8位「神戸大学」（同94.1％）、9位「立命館大学」（同93.8％）、10位「青山学院大学」（同93.3％）。トップ10には国立が3校・私立が7校ランクイン。関西エリア内の大学が10校中7校を占めた。

　2位の近畿大学は、前年トップで、2016年からの9年間に7回首位を獲得している。近代OBのつんく♂プロデュースの入学式に加え、「近大マグロ」と呼ばれる世界初の養殖クロマグロは全国的にも有名で、大学の知名度にも貢献しているようだ。

　2015年以来、9年ぶりの首位に立った関西大学は、関西圏を代表する難関私立大学の1つ。2025年4月には、文理の枠を超えてDX人材育成を目指す「ビジネスデータサイエンス学部」を新設キャンパス「吹田みらいキャンパス」で始動する。企業と連携したアクティブラーニングを重視し、実演習を通じて社会の課題を発掘。解決策をデザインする実践力を育てるユニークな学部として、初年度は入学定員350人を予定している。

◆進学ブランド力調査2024
関西「知名度が高い大学」
1位「関西大学」98.0％
2位「近畿大学」97.2％
3位「同志社大学」96.9％
4位「関西学院大学」96.5％
5位「早稲田大学」95.9％
6位「京都大学」「東京大学」94.9％
8位「神戸大学」94.1％
9位「立命館大学」93.8％
10位「青山学院大学」93.3％