秋の味覚「きのこ」の効果効能
2022年9月12日(月)6時0分 ココカラネクスト
食欲の秋に伴い、秋には「秋の味覚」が勢揃いです。
今回はそんな秋の味覚の中から、きのこについて、予防医学マイスターであり、予防医学士の坂田武士先生に、お話を聞いてみました。
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Q.きのこには、どのような栄養素が含まれていますか?
A.まず圧倒的に多いのが、食物繊維ですね。本当に豊富に含まれています。
また、きのこには、ベータグルカンと呼ばれる、特殊な成分も含まれています。
Q.きのこに含まれるこれらの栄養素にはどのような効果がありますか?
A.まず食物繊維が豊富ということで、腸内環境の改善につながります。イメージとしては夏に弱った胃腸をお掃除するような働きが期待できます。悪い老廃物を体外へ出してくれるほか、便秘の予防にもなりますからね。
そして、腸がきれいになれば、肌もきれいになります。
また、「脳腸相関」というのも最近注目されているキーワードです。腸は第二の脳とも呼ばれる神経ネットワークを持っており、腸の状態が良くなると脳のメンタル的な部分も良くなるとされます。なので、夏場に睡眠不足で眠りがいまいちだと感じている方や、イライラするとか、落ち込んでしまっているという方は、実は腸をきれいにすると眠りの質が良くなったり、イライラがおさまったり、気分が上がってきたりします。
これに関してもう少し詳しくお話をすると、脳と腸は、密接に関わっています。メンタルが不調になると、便秘になることも多いですからね。あとは、緊張すると、お腹が痛くなるといったことも関係していますね。これも全て脳のストレスからきているものになります。脳と腸、両方とも健康に保つためにきのこの食物繊維によって腸をきれいにすることが大事です。
そして、きのこに多く含まれるベータグルカンは、免疫力を非常に高めてくれる効果があります。ですので、夏から秋にかけて季節の変わり目で体調を崩す場合などの免疫力アップにも役立ちます。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
坂田 武士
一般社団法人日本予防医学マイスター協会 代表理事
株式会社サムライフ 代表取締役
昭和大学薬学部薬学科を卒業後、薬剤師免許を取得。大手製薬会社勤務や特別養護老人ホームの施設長などを経て、予防医学やエイジングケアの重要性を感じ、2009年株式会社サムライフを設立。2019年一般社団法人日本予防医学マイスター協会を設立し、全国で予防医学の資格認定を発行している。薬をすすめない薬剤師として、これまでに1万人以上の独自のオーダーメイド予防医学カウンセリングを行う。筋肉を維持して脂肪だけを落とす「オプティマムファスティング(R)」は、健康・美容業界のプロの間で広がり、便秘外来や整形外科のクリニックやエステサロン、プロスポーツ選手などにも取り入れられている。この方法を記した著者「4日間で脂肪だけをキレイに落とす本」(学研プラス)が好評を博す。
<保持資格>
薬剤師、予防医学マイスター(R)、予防医学士(R)、オプティマムファスティングコーディネーター(R)、スポーツファーマシスト