観光名所には立ち寄らず温泉に直行! 「何もしない旅行」でコロナ苦境打破したバスツアー会社

2020年9月12日(土)21時0分 Jタウンネット

[みみよりライブ5up - 広島ホームテレビ] 2020年9月4日放送分で、バスツアー会社の新たな挑戦について取り上げていました。

新型コロナの影響で大打撃を受けた旅行業界。その中でもダメージが特に大きかったのがバスツアー会社でした。

コロナ禍にバス旅行はできるのか

バスツアー会社・広交観光(広島市)では、新型コロナの感染拡大を受けて3月から3ヶ月間休業し、ツアー客はゼロでした。

同社旅行事業部の内藤悟課長代理は「バスツアーは密の象徴のようなもの。前年比で売上も9割以上落ち、一刻も早く事態が収まるのを願うしかなかった」と話します。

密閉・密集・密接。いわゆる「三密」状態のバスの車内に不安を感じて利用を控える人も多く、予定していたいくつかのツアーも中止に。

観光地を巡るはずだった約80台のバスの大半は、駐車場に止まったままでした。

県内では新型コロナの影響で経営が悪化したバスツアー会社もありました。

そんな中、広交観光では事業再開に向けて動き出しました。どういう形ならバス旅行ができるのかを一番最初に示したい、という思いがあったそうです。

県外に出ることに抵抗を感じる人も多いのではと考え、まずは6月19日からの移動自粛解除に合わせて、庄原観光推進機構(広島県庄原市)と共同で庄原市内のツアーを企画。

一番最初のツアーには100人以上の申し込みがありました。

宿泊地に直行!シンプルプランが人気

利用客を迎えるにあたって力を入れたのが、ウイルス対策です。

乗り口には消毒液を設置し、5分で車内の空気が入れ替わる機能を持ったバスの車両、そして座席は客同士の距離を確保するために定員の半数程度で運行することとしました。

その後も順調に予約が伸び、客が6割ほどまで戻りました。

数あるツアーの中でも注目を集めているのが「何もしないで温泉シリーズ」。

このツアーは、多くの人が集まるような観光名所には立ち寄らず宿泊地に直行。

人との距離感を気にせずゆっくり楽しむというシンプルなプランが人気の秘密のようです。

内藤課長代理は「感染のリスクを減らして旅行ができるのか。コロナ渦でお客様のニーズも変わってきている」と話していました。

観光地に立ち寄らないのは思い切った挑戦ですね。小さい子供がいる家族でも宿泊地に直行するツアーなら参加しやすいと思います。

(ライター:momiji)

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