『グッド・ドクター』医療監修者による「発達障害」チェック表

9月12日(水)16時0分 NEWSポストセブン

『グッド・ドクター』医療監修者の西脇俊二さん

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 山崎賢人主演、『グッド・ドクター』(フジテレビ系)が話題だ。山崎が演じる小児外科の研修医・新堂湊は、発達障害の一種である「自閉症スペクトラム障害」である。湊は生きづらさを感じながら、患者に正面から向かっていく。


 その『グッド・ドクター』の医療監修を務めるのが、ハタイクリニック院長で精神科医、自身も発達障害である西脇俊二さん(56才)だ。


 第1話に印象的なシーンがあった。入院中の子供に“いつになったら退院できるの?”と聞かれた湊は「退院はできません」と直球で答え、質問した子供、そして、側にいた先輩医師を戸惑わせた。


「相手の気持ちを推し量ってマイルドな表現をする、ということができません。人に対し“太りましたね”“化粧が濃いですね”と直球で言ってしまうのもそうです。事実や正論であっても、言わなくてもいいことを言ってしまい、相手の気持ちを害してしまう。空気が読めない、物言いが失礼だと言われることが多い人は、発達障害、またはそのグレーゾーンかもしれません」(西脇さん・以下「」内同)


 また、家事も得意ではない。


「特に片付けや掃除が苦手で、決して怠けているわけではないのに、部屋が散らかりがちです。料理もあまり得意ではありません。頑張って作っても、量が多すぎたり、そばにミックスベジタブルを合わせるような、バランスの悪いオリジナルメニューを作ったりします」


 ドラマでは、湊はいつもおにぎりを食べているが、これにも裏付けがあるという。


「味覚や嗅覚、聴覚などの五感が過敏なので偏食の人が多いんです。私も大学生になるまで寿司を食べたことはありませんでした。子供の頃に寿司が出ると、その横で焼き肉を1人で食べていました。ケーキも気持ち悪く、自分の誕生日にも食べませんでした」


 KY、家事が苦手、偏食──ほかにも、発達障害の中でも特にアスペルガー症候群には、同時に複数のことができない、小さな物音に敏感、何かに没頭すると時間を忘れるなどがあるという。


 以下のセルフチェックの結果、「発達障害かも」と思った人も、悲観する必要はない。自覚すれば、改善の余地はいくらでもあるからだ。


 西脇さんは、「3つのことに取り組むように」とアドバイスをする。まずは、人に期待しすぎないこと。


「人間関係のストレスは、相手、それから自分に期待し、裏切られることで生まれます。ようするに、完璧主義がストレスを生むので自分、他人への期待を手放すことです」


 それから、自分よりも他人を満たすこと。


「人間というのは自分を認めてもらいたい生き物なので、相手の承認欲求を満たすことが大事。“私はあなたを大事に思っています”、“あなたは私にとって必要な人です”と行動や言葉で相手の自己重要感を満たすことを意識します。人は自分の自己重要感を満たしてくれる人を必要とするので、まずは自分より他人を満たすようにしましょう」



 最後は、「認知の変容」だという。


「これは、ものごとの受け取り方をコントロールすることです。たとえば、十円玉を落としてなくしてしまったとします。“損をした”と受け止めるとストレスになりますが、“いいお賽銭になった”と受け止めればストレスにはなりません。受け取り方を自分でコントロールして、プラスに受け止める練習を積むことで、ストレスはだいぶ軽くなり、人間関係もうまくいきます」


 自分の行動を確認すれば、生きづらさはなくなるはず。


【発達障害新チェックリスト】

□周囲からKY、天然と言われても理由がわからない

□他人は気にしないような小さな物音に敏感

□丁寧に話していても「失礼だ」と怒られる

□周囲が気にならないほど、何かに没頭することがよくある

□同時に2つ以上のことを頼まれると、対応が難しく悩む

□テレビや映画などの登場人物の意図を理解できないことがある

□自分が話しているときには、他人に口を挟ませないことがある

□日付や時刻表など、あまり意味のない数字にこだわる

□会話の進め方がわからなくなってしまうことがある

□よく偏食家だといわれる

□フィクションよりノンフィクション作品が好き

□仕事や旅行に行くとき、いつも極端に荷物が多い

□「同じ話を何度も繰り返す」とよく言われる

□独り言が多い

□新しい環境にいるとき、極度に不安を感じる

□些細なこと(貸していた本のページが折れているなど)でよくもめる

□人に触られるのがとても苦手である

□物を規則的に並べないと気がすまない

□においに敏感で、イヤなにおいがしたらその場にいられない


3個以上…発達障害(アスペルガー症候群)の疑いがある

5個以上…発達障害(アスペルガー症候群)の可能性がある

10個以上…発達障害(アスペルガー症候群)の特性が見られる


*西脇さんの著書『アスペルガー症候群との上手なつきあい方入門』(宝島社刊)を参照し、女性セブンが作成。


※女性セブン2018年9月20日号

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