あなたは「何活」してますか?ラン活、ソロ活、マネ活…続々登場の背景は?

2024年9月12日(木)12時0分 婦人公論.jp


イメージ(写真提供:Photo AC)

「活」がつく言葉というと、まず思い浮かぶのは就活や婚活、終活あたりでしょうか。このうち、婚活は晩婚化や女性の社会進出などが、終活は少子高齢化が関係しているといわれています。そう考えると、「〜活」という言葉は、時代ごとの社会やライフスタイルの変化を反映しているといえそうです。今回は、現在よく使われている「〜活」を一部ご紹介します。

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趣味にまつわる「〜活」


〈ソロ活〉


1人の時間を楽しむことを「ソロ活」といいます。1人で外食したり、旅行したりするのがその一例です。

最近では年齢・性別を問わずソロ活に挑戦する人が増えていて、そうした人向けの指南書も多く販売されています。

女性のソロ活に注目したエッセイ本『ソロ活女子のススメ』もその1つです。こちらの作品はテレ東でドラマ化もされていて、今年4月から6月にかけてはシーズン4が放送されました。

ソロ活が流行した背景には、SNSの普及が関係しているとされています。

昔と違い、今は直接人と会わなくても、SNSで手軽に近況を報告しあえる時代です。そのため、1人で行動することに寂しさを感じにくくなってきているといえます。

また、「ソロ活自体がいい話題になるから」という理由で積極的にソロ活を行い、その様子を投稿する人もいるようです。

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〈推し活〉


自分の好きなアイドルやキャラクターなど(=推し)を応援したり、愛でたりする活動のことをいいます。例えば、「ライブや握手会に参加する」「グッズを買う・身につける」などです。

推し活のメリットは大きく、活動する中で同好の士と出会えたり、日々の暮らしにハリが出たりすることもあるといいます。

最近では若者だけでなく、シニアの間でも推し活が人気です。若者と同様に最近のアイドルやキャラクターを推す人もいれば、昭和の人気俳優や演歌歌手などを推す人もいます。

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お金にまつわる「〜活」


〈ポイ活〉


「ポイント活動」の略です。買い物などでポイントを貯めたり、貯めたポイントを使って安く買い物したりします。

ポイ活自体は比較的以前から存在していましたが、デジタル化が進み、誰でも手軽にポイントを集めやすくなったことで、より多くの人に広まりました。また、最近の物価高により、少しでも安く買い物ができる手段としても関心を集めています。

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〈マネ活〉


「マネー活動」の略で、預貯金を増やしたり、投資したりして、将来に向けて金銭的な備えをしておくことを指します。

マネ活が注目されているのは、物価高や少子高齢化などにより、将来や老後に不安を感じる人が増えているためです。

最近では若年層の間でも、株式投資や投資信託に挑戦する人が増加傾向にあります。投資は専門知識が必要となるため、気軽には手を出しづらい分野ですが、それを凌駕するほどのメリットを感じる人が多いようです。

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育児にまつわる「〜活」


〈保活〉


保活とは、子どもを保育園に入れるために保護者が行うもろもろの活動のことです。まずは保育園の情報を集めることから始め、見学に行ったり、複数の保育園を比較したりして、最後に入園手続きを行うことで終了となります。

共働き家庭が増え、保育園の需要が高まっている一方で、保育士の数は減少しており、子どもを保育園に入れるのは昔よりも大変です。

とはいえ、子どもが幼いうちはなるべく長く一緒にいたいと思う保護者も少なくありません。そこで、育休を延長するために、わざと保育園に落ちるという手段を取る人もいます。実際にGoogleで「保育園」と入力すると、関連性の高いキーワードとして「落ちたい」「不承諾通知 もらい方」などが表示されました。

こうした落選狙いの活動も、保活の1つに数えられています。金銭的・時間的な余裕が少ない中で育児に励む、共働き家庭の窮状が表れているといえそうです。

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〈ラン活〉


「ランドセル活動」の略です。小学校に入学する子どものために、保護者がランドセルのブランドを調べたり、実際に店舗まで見に行ったりします。

ラン活は、少子化によって子ども1人あたりにかけるお金が増えたことや、さまざまなデザインや機能を持ったランドセルが増えたことなどにより、近年盛んに行われるようになりました。

さらに、ランドセルの購入時期は次第に早期化してきていて、特に早い家庭では入学の1年以上前に買うこともあるそう。

ただ、ランドセルを買う時期があまりに早いと、入学までに子どもの気が変わり、「やっぱり別のランドセルがいい」などと言われてしまう心配があります。

また、ラン活に白熱するあまり、肝心の子どもが置き去りになってしまう懸念も。あくまでランドセルを使うのは子どもであることを忘れず、できる限り本人の気持ちを優先してあげたいものです。

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