汗をかかない動物がいるって本当?動物園の獣医に聞いてみると...
2020年9月13日(日)21時0分 Jタウンネット
[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2020年9月2日放送の「なぞの細道」のコーナーでは、いしかわ動物園(石川県能美市)から中継を行っていました。
暑い日には多くの人が汗をたくさんかいてしまうと思いますが、実は汗をかかない動物がいます。どの動物か、みなさんご存知でしょうか。
耳や羽根を使って体温調節
ヒトの体温調整で重要な役割をはたす「発汗」。
しかし、いしかわ動物園の獣医によれば、汗を出す動物はあまりいないのだとか。
例えば、動物園の人気者のゾウ。ゾウは汗をかきません。その代わり、耳にたくさんの毛細血管があり、耳をパタパタすることで体温を調節しているそうです。
それでもやはり暑いのは人間と同じようで、水をかけてあげると、嬉しそうに鼻から水を飲んでいました。
また、鳥も汗をかかず、羽根をパタパタさせることで体温を調節しています。
では、汗をかく動物は?
カバは赤い汗をかきます。汗が空気中の酸素と反応して赤くなるのです。
しかし、この汗は体温調節が目的ではなく強い紫外線や乾燥から身を守るためだそうです。
そして、馬も人と同じくらい汗をかきます。馬の汗は石鹸のような白い泡状です。これはラセリンという石鹸のような物質を含んでいるためです。
トラなどは、走って暑くなっても汗で体温調節できないのに対して、馬は汗で体温を下げることができるのです。
それぞれに違った熱対策があるのですね。
(ライター:りえ160)