青森県の電気のない「ランプの宿」 魅力は“贅沢な退屈”

9月15日(日)16時0分 NEWSポストセブン

渓流沿いに建つ総青森ヒバ造りの「健六の湯」

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 昭和4(1929)年開湯の「ランプの宿 青荷温泉」は、青森県のほぼ中央、田代山や雷山に挟まれた秘境・青荷渓谷に佇む一軒宿だ。JR弘前駅から弘南鉄道と路線バス、宿の送迎バスを乗り継いで、約1時間半。急カーブの山道を進むうちに、携帯電話は圏外に。


 マイカー客が不安にならないよう、道中には「あと半分」などの道案内や「よぐきたねし」など歓迎の言葉を記した標識が立つ。急カーブが続く村道を上がっていくと、木々が少し開けた間から、山の中にポツンと佇む宿が見えてくる。


 この宿には電気が通っておらず、客室にはテレビもない。ランプの灯りの下、虫の声と川のせせらぎを聴いていると、子どもの頃の夏休みの気分に戻り、畳の上で昼寝をしてしまった。


「ここは不便で退屈かもしれませんが、現代人には貴重な『贅沢な退屈』を味わってほしい」(代表取締役社長・原田篤久さん)。その言葉どおり、寝て食べて温泉につかる以外は何もしないゆったりとした時間を過ごし、心も体もフル充電。10月中旬から宿は紅葉に染まる。


【ランプの宿 青荷温泉】

住所:青森県黒石市大字沖浦字青荷沢滝ノ上1-7

1泊2食:2名以上1室 大人1名1万950円(入湯税込)〜

アクセス:弘南鉄道・黒石駅より弘南バスで「虹の湖公園」下車、道の駅「虹の湖」〜宿の送迎あり。マイカーの場合は、東北自動車道黒石ICより約40分、青森空港より約1時間20分


取材・文■城川佳子 撮影■中庭愉生


※週刊ポスト2019年9月20・27日号

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