ガンダム、ジブリ、ミニオンまで...! 高知のスーパーにとんでもないダンボール職人がいた

2019年9月16日(月)11時0分 Jタウンネット

高知県の個人スーパー「岡林商店」(吾川郡いの町)前にある2体のガンダム。こんなところにあるのも不思議だが、驚くべきことにそれは「ダンボール」で作られている。


まさに「ダンボールアート」。ダンボールとは思えない細かな作りに、鮮やかな塗装。背後の商店とのギャップがシュールだが、すごい完成度だ。


岡林商店のツイッターによれば、向かって左の赤いのが「シャアザク」こと登場人物シャア・アズナブル専用のモビルスーツ、右が1991年に劇場公開された「機動戦士ガンダムF91」の主人公機だ。ツイッターではガンダムファンを中心に話題となっており、


「まさか有名じゃないF91とはたまげたなぁ」
「シャア専用ザクだけでなくF91......しかもバックキャノンタイプとはマニアックな」
「えっすごい これはガチファンの仕事ですね...」



といったコメントが寄せられている。


「F91」は通も唸るチョイスだったようで、制作者は本物のファンではないかとの予想も。いったい、制作者はどんな人物なのか。


Jタウンネットは2019年9月4日、制作者である店主の岡林政道さん(63)を取材した。


実物の12分の1サイズ


岡林さんによればダンボールアートを始めたのは3年ほど前。F91は彼にとって12作品目、シャアザクは13作品目だという。


これまではガンダムではなくジブリのキャラクターなどを中心に作っていたが、今年は「機動戦士ガンダム」がテレビシリーズ放送開始から40周年を迎えること、お客さんから作ってほしいとの要望を受けたことを理由に制作した。


シャアザクはお客さんの依頼によるものだが、F91はホビー情報誌を見て気に入ったため制作したという。岡林さんにガンダムは好きなのかを聞いてみると、


「ジブリほどではないんやけど... 嫌いではないけどね、嫌いやったら作らんしね」



と、まさかの回答。ジブリの方が好きなようで、ツイッターで想像されていたようなガンダムマニアではなかった。


ガンダム1体にかかった時間は3か月ほど。塗料は100円ショップで買ったもの、ダンボールは店で販売する野菜などが入っていたものを使用した。


ジブリは作品を見て感覚で作ったのに対し、ガンダムは144分の1サイズのプラモデルを見本とし、それを12倍にしたという。つまりダンボールガンダムは実物の12分の1サイズということだ。シャアザクは1メートル50センチ、F91は1メートル30センチほどの大きさだ。


「宇宙戦艦ヤマト」から「ミニオン」まで


過去作品では長さ3メートル30センチほどある「宇宙戦艦ヤマト」も反響があったという。これまでに紹介した大人向けのものだけでなく、「ミニオン」など、今の子どもたちにもわかるような作品もあるのがすごいところだ。


これまでに制作した作品のほとんどは店内や店頭に展示、岡林さんは「だいぶ品物が占領されていきよるけど...」と話している。たしかに商品よりも目立ってしまっている。


ダンボールアートを始める前は、犬のおもちゃや醤油差しのフタ部分で「ハウルの動く城」を作るなど、寄せ集めのもので制作していたが、お金がかかってしまうとのこと。


「ダンボールアートはなんとか(お金が)かからんのないかなと思って始めた。小さい時にようプラモデル作っとったけんね。割とうまく作れたんでそれからずっと続けてやってるみたいな感じです」



遠方から見に来る人もいるほどの岡林さんの作品。「紙の博物館」(吾川郡いの町)で開催された「高知家の大模型展示会」でも展示されていたという。


親子で楽しめそうなダンボールアート、高知・いの町に行った際は訪れたいスポットだ。

Jタウンネット

「ダンボール」をもっと詳しく

「ダンボール」のニュース

「ダンボール」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ