「家出中に声をかけてくれた見知らぬオジサン。優しいと思っていたのに、ついて行ったら豹変して...」(山口県・50代女性)

2023年9月16日(土)11時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Hさん(山口県・50代女性)

家出をし、あてもないまま広島に辿り着いたHさん。

駅で声をかけてきたおじさんについていったら、優しそうだったその人は豹変して......。

<Hさんの体験談>

37年前、まだ学生だった頃。家を飛び出し電車に乗り、持っているお金で行ける所まで行きました。

たどり着いた広島駅でベンチに座り、これからどうしようと夕日を見ながら不安な気持ちになっていたら、声をかけられました。優しそうなおじさんでした。

「家出したのか?仕事も家もなんとかしてあげるよ」

私は、疑う事もなくおじさんに着いて行きました。

拘束され、弄ばれ、食事ももらえず...

ところがその後、優しかったおじさんは豹変。おじさんの家で丸一日拘束され、弄ばれ食べる物も与えてもらえず、とても恐ろしかった。

隙を見て脱出する事が出来たものの、駅に戻ってウロウロしていたら、再びおじさんに見つかり無理やり車に乗せられそうに......。

そこへ、1人の女性が現れて、言いました。

「オッサン、そいつあたしのツレや!どこ連れて行く気や!」

それから、「おい!こっち来いや!」と引っ張られ、私は何とかおじさんから逃れる事が出来ました。

だけど、その女性は真っ赤なアフロヘアーの怖そうなヤンキー。私は「おじさんもこの人も、どちらも怖い人だ。どうしよう......」と不安でした。けれど、行くあてのなかった私は、彼女に着いていくことに。

それから1年間、彼女と一緒に生活し、まともな生活が送れるようになりました。

あとで聞いた話ですが、あのおじさんは「手配師」と呼ばれる人で、違法な斡旋をして生活している人だったようです。

私が現在こうして日本で生きていられるのは、彼女のおかげだと、これまで何十年も忘れることはありませんでした。本当に感謝しかありません。

赤いアフロヘアーのヤンキーだった、たかちゃん。いまは素敵なお母さんになって幸せに暮らしているよね! あの時は助けてくれて本当にありがとうね。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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