【検証】400円もするダイソーの「収納できるグレーター」はどれほど有能なのか試してみた

2021年9月18日(土)10時50分 食楽web


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 先日、アジの干物を焼いた後、大根おろしを添えようと思ったら、なんと「おろし器」がないことに気づきました…。何かの拍子に割れてしまい、捨ててしまったことを忘れていたんです。やむなく大根おろしという、焼き魚にとって大事な苦味アクセントがないままアジを食べるハメに。

 そんな苦い経験を経て、最新のおろし器を買おうと調べていたら、なんとあのダイソーで高機能商品を見つけたんです。それは「収納できるグレーター」(400円)というもの。おろし機能を含む4つのスライサーが付いているようです。100円商品がほとんどのダイソーで、4倍もの値がついている商品なので、これは期待大です。


ダイソーオリジナルの「収納できるグレーター」400円(税抜)

 しかも箱の裏面をみると、すぐにその凄さがわかりました。(1)太切り、(2)おろし、(3)細切り、(4)スライス——という4つカット方法が選べるうえ、受け皿のボウル&フタ付き。さらに、野菜を固定する「安全ホルダー」まで付いているんです。


箱の裏面に説明があります

 しかし、ここでふと疑問が浮かんできました。この高機能で「400円は安すぎないか?」と。これは何か落とし穴があるのかもしれません。例えば「そもそもおろしにくい」とか、「細切りも太切りもうまくできない」、「スライスしようとしても詰まってしまう」とか。最終的にお蔵入りになったら嫌だなぁ、と思ったわけです。たった400円とはいえ、捨てるのだって面倒じゃないですか。

 しかし、これまでの人生を振り返れば、買って失敗したものは山ほどありました。中にはものすごく高価なものも。ただ、買って初めてわかることも多いので、買わずに後悔するよりマシだったと納得しています。というわけで、とりあえずこれも買ってみることにしたんです。

まずはニンジンで性能のほどを試してみた!


サイズは、ハンドル部分からボウル部分まで左右27cm、高さ7cm

 さっそく家に帰って、まずは箱の中身を確認。いきなり驚かされました。箱に載っている画像は白いのに、出てきたのはなんとグレー。確かに「写真はイメージです」と注意書きがありますが、まさか違う色が出てくるとは! うーん、雲行きが怪しくなってきました。


フタとスライサーとハンドル付きのボウル、さらに安全ホルダーの4つが入っていました

 気を取り直して使ってみることに。最初に試す野菜はニンジン。本来は大根をおろしたかったのですが、硬い野菜で試してみないと信用できないからです。ニンジン1回使っただけで、まさか壊れたりしないよな、とヒヤヒヤ。


太切り部分でニンジンを動かします

 最初はニンジンを「太切り」でスライスしてみます。左手でハンドル(取っ手)部分を持つとボウルが固定され、右手でニンジンを持って左右に動かしていきます。 ん? 力を入れなくてもスッスッとなめらかに動きます。10数回動かしたところで、ボウルの中を開けて見ると…


いい感じに太切りになりました

 おお〜! ものすごくきれいに太切りニンジンができているではありませんか! これは超カンタン。すぐにでも炒めて沖縄料理「ニンジンのシリシリ」ができそうです。

 続いて「細切り」を試してみます。太切りよりきちんと細くなるのでしょうか。


細切り部分の上でニンジンを左右に動かすだけ

 先ほどと同じく、ハンドルを左手で持ってボウルを固定し、右手でニンジンを上下に軽く動かすだけ。またしてもスイスイとなめらか。硬い野菜の代表格であるニンジンが、どんどん削れていきます。気持ちいい!


細切りニンジンもあっという間

 そしてボウルの中を覗いてみると、見事なまでに繊細でふわふわの細切りニンジンができているのです。これはレーズンを入れてサラダにしたくなる! 先ほどの太切りと細切りを比べてみましょう。


左が太切り、右が細切り

 どうです? きちんと太い、細いがわかりますよね。このグレーター、すごいかも! では続けて、ニンジンのスライスとおろしも作ってみます。


4つの機能を使ったニンジン。手前から時計回りに太切り、細切り、おろし、スライス

 これまた超簡単に、おろしニンジン、薄切りニンジンができました。包丁で切るよりずっと楽だし、実に繊細なカットぶり。大満足です。では、本来の目的の「大根おろし」も作ってみます。ここで満を持して「安全ホルダー」が登場します。


安全ホルダーに大根を差し込みます

 安全ホルダーは、剣山のようになっているので、大根をブスッと差し込むことができます。ちなみに、ニンジンは硬いので簡単には刺さりませんでしたが、大根なら、グイッと押し込むだけで刺さりました。


安全ホルダーに大根を固定すると力の入れ具合も楽になります

 安全ホルダーを使うと、とてもラクなことがわかります。一般的な大根おろし器でおろすと、最後のほうに指までおろしてしまいそうで怖くなるし、山芋などのヌルヌルした食材だと手からヌルっと飛び出す事故が起こりがちですが、安全ホルダーがあると、そんな心配は無用。しかも力も入れずに押し付けることができるんです。


大根おろしもラクラク完成しました

 あっという間にきめ細かい大根おろしが完成! というわけで、事ここに至り、このグレーターが素晴らしい商品だということが証明されました。

 しかもそれだけではありません。なんと、この「収納できるグレーター」のフタの内側部分も実はおろし器になっていて、ここでも大根をおろすことができるんです。


蓋を裏返すとギザギザがついていて、ここでも大根をおろすことができました

 大根おろしってなんとなく面倒な作業ですが、これがあれば、今後はかなりラクに楽しくできそう。400円は安すぎるくらいです。みなさんもぜひ買ってその実力のほどを試してみてください。超便利ですよ。

(撮影・文◎土原亜子)

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