「良心に背く出版は、殺されてもせぬ事」新潮の文芸書編集部、新潮45の杉田水脈議員のLGBT論文擁護に反発 新潮45批判を怒涛のリツイート

2018年9月19日(水)12時1分 BIGLOBEニュース編集部

画像は新潮社出版部文芸Twitterスクリーンショット

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自民党・杉田水脈議員が同性カップルに対し「生産性がない」などと指摘した論文を掲載した「新潮45」が、10月号でこの論文を擁護する特集を掲載した。これに対しネットでは批判の声が多数あがっているが、同じ新潮社の文芸書編集部もTwitterで反発。特集に対する批判を相次いでリツイートするという異例の事態となっている。


9月15日発売の「新潮45」では「そんなにおかしいか「杉田水脈」論文」との特別企画を展開。杉田議員が寄稿した「『LGBT』支援の度が過ぎる」が、見当外れの大バッシングに見舞われたとして、「あの記事をどう読むべきなのか。LGBT当事者の声も含め、真っ当な議論のきっかけとなる論考をお届けする」としている。内容は、「寛容さを求める不寛容な人々」「『凶悪殺人犯』扱いしたNHKの『人格攻撃』といった見出しもので、杉田議員の主張を擁護する特集となっている。


この特集には著名な作家も含め批判的意見が多数あがっているが、文芸書編集部のTwitterアカウントもこれに同調する形で反発。「新潮社に対して不買運動起こしても良いと思う」「論理が破綻しているもの、明らかな事実誤認であるもの、そもそも事実の把握を放棄しているものまで載せている」といった批判のリツイートを繰り返している。さらに、文芸書編集部は「良心に背く出版は、殺されてもせぬ事(佐藤義亮)」と新潮社の創立者の言葉を引用して投稿。新潮文庫nexのTwitterも、「ひとつの意見を尊重しつつ、まったく別の意見も尊重できる、その幅の広さ、好奇心の強さ、『真実』って何だろう、と問い続けることこそが、新潮ジャーナリズムの真髄だと、僕は思っています。(編集長T)」とコメントした。


新潮社の内乱ともとれるこの動きは、Twitterでは大きな反響を呼び、文芸書編集部を応援する声も多数寄せられている。

「新潮社出版部文芸さんが、新潮45への批判、さらに『新潮社の本をもう買いません』というツイートをRTしている… 新潮社内からのSOSに感じる…」

「新潮社出版部部文芸の中の人頑張って下さいね。。。社内でつらい目に遭いませんように。組織内での闘いはしんどいかも」

「社内でも義憤に駆られている人がいる証拠だと思う。新潮文庫とクレストブック育ちの読者として応援しています」


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